絶対に当たらない宝くじ(男)
お久しぶりです。もうすぐ春ですね。
私は冬より夏派、アンチ寒気団団長なので、暖かくなってくると人一倍気分良くなります。
さて突然ですがtinderを始めて約4年が過ぎようとしています。この24年の人生で4年以上集中していたことなんて、お菓子をたべることとtinderくらいじゃないかしら。
途中やめた時期もありましたが4年間で200人には会ったと思う。5秒で解散した人もいれば1年以上会い続けた人も。
そんな中、以前から書いているように一人ずっと忘れられない人がいます。200分の1の、大好きな人。tinder界隈ではよくある「セフレ沼」ってやつです。ああ、お母さんが読んでませんように。
もう2年近く前に盛大に振られてしまって、それっきりでした。
2回振られて、2回会わないと誓ったのに、この前また再開してしまいました(笑)逆にすごくない?お互い懲りないよね。
さすがに彼と出会った21歳のころの私よりは成長しているので、もう私の願いは叶わないことは重々承知。それでもなんとか強がって生きようとダメ男と付き合う上での心構えを勝手に設定したので、よかったら最後までお付き合いあれ。
あ、彼のことを「彼」って書くと付き合っていそうでなんだか嫌なので、極力「沼男」と呼びますこれから。
憧れるのはもう終わり
出会ったあの頃は、わたくしピチピチのギャル21歳金髪大学生。沼男26歳バリバリ社畜。
彼の言動一つ一つがキラキラ輝いていた。「残業」「出張」「接待」「上司」「ゴルフ」「草野球」うわ~~~~~~!仕事四六時中頑張っててかっこいい!
いや、それただの会社員の語録。
24歳の今なら「仕事に重きを置くタイプの人間なんですね」と落ち着いて考えられるのに、あの頃は彼が仕事用の椅子に座るだけで眩しかった。
学生のころの5歳上というのは本当に大きい。
沼男の「今は仕事に集中したい」「恋愛はいらない」という発言の裏には、長く関係を持っている同年代のお姉さんがいるとずっと思っていた。20代後半の細くて色白で目が大きいロングヘアのお姉さんが。芋大学生では太刀打ちできない、大人の女性。
その勘はもしかしたら当たっていたのかも。真相は藪の中です。
ずっと私は存在するかわからないお姉さんに嫉妬していた。もしいるなら、その人には勝てないとわかっていたから。
でも彼はもう29歳。ということはお姉さんもおそらく同じくらい。このご時世30歳前後で身を固める気がない女性はたくさんいると思う。いるけど、そんな人よりギリ20代前半のフレッシュな私の方が、時間も体力も有り余っているし、柔軟性もあるし市場価値が高いのでは。もちろん彼の市場でも同じこと。あくまで個人の見解ですよ。
嫉妬とは、勝てそうで勝てない相手にするものらしい。私は見えないお姉さんにいつのまにか勝っていた。だから嫉妬もしなくなった。
当時彼に惹かれたのは、女性関係含め大人であるが故のミステリアスな男だったからだと思う。
そりゃ未だにわからないことだってあるけど、それに憧れている自分はもういない。
仕事とは大人の恋愛とは人生とは。学生の頃より考えて行動するようになった。あの時憧れていた大人に近づいてしまったんだと思う。
再会してみてもっと知りたい、隣にふさわしい女になりたい、追いかけられたいではなく、この人と一緒にいたい、ずっと笑っていてほしいと思ってしまった。
沼男に「俺がヤクザやったらどうすんねん」と言われて「それでも好きです、あなたはあなたなので」と言ってしまうほどには私は誰に断るでもなく勝手に今日も君が好きなwacchiだった。
心構えその一:憧れがなくなってからがドロ沼本番
生きている世界が多分違う
沼男は前述の通り仕事人間で、結婚願望がない。対して私は結婚も出産もして、仕事もある程度は頑張りたい。
全然違うじゃん。
これね、いつか彼が変わるんじゃないかなって思ってたんですよ。だって「そういう人が現れたら、結婚するかも」とか言うから。
でもさ、それ言われる時点でその相手私じゃないよねwwww(笑えない)
気づくのに3年かかりました。世の中は結婚願望がある人で溢れているわけじゃない。
私、看護師をしているのですが、人の考えを変えるのって本当に難しいなと思うのです。特に習慣や価値観。20年以上無意識に積み立てていたものを今すぐ変えてくださいなんて、それに代わる大事なものを見つけた時しか無理なの(大事にしたい人とか残された時間とか)。
残念ながら私は1年以上かけても沼男の価値観を変えるような女にはなれなかった。爆美女に生まれてれば違ったのかなあ。
そして同様に、彼も私の価値観を変えるほどの人ではなかった。彼がどんなに結婚したくなくても、私は好きな人と結婚して、子供を一緒に育てて、最期は手をつないで死にたい。お花畑な考え方なのは放っておいて。
よく、愛情とは「相手がしてほしいことをすること」ではなく、「相手がしてほしくないことをしないこと」だと聞く。それの是非は置いておいて、私が都合よく扱われたくないように、向こうも交際を無理に言い寄られたら嫌だろうな。なんか極端かな。
私が変わらないように、彼もそう簡単には変わらない。それは私の力量というよりは、人類がリーマン予想を解けないのと同じこと。
心構えその二:彼を変える必要も、私が変わる必要もない
期待は身を滅ぼす
過去2回、私は玉砕して沼男と離れ離れになっているわけですが、理由はどちらも同じ。
私が強く関係を押し迫ったから。(笑)
だって「大事にしたい」とか言うんだもん。そりゃ頭の中お花畑ですから、彼の特別になれると思うわけですよ。あ、私の思う特別は”恋人”です。そんで彼の特別は、多分女友達ナンバー1。
その辺の乖離をうまく擦り合わせられなかったのは、間違いなく言葉が足りなかったから。
あの頃の私は、毎度私のことを大事にしてくれるかって沼男の行動を気にしていた。
私の行きやすい場所を考慮しているか、多く支払っているか、送り迎えはあるか。そもそも付き合ってない時点で「大事にしたい」の意味をちゃんと確認するべきだったのだけど。
優しくされないと感じると、途端に不安が襲ってくる。そして怒りに代わり、八つ当たりに走る。
世の男性へ。こうやって女性の急なヒステリーは誕生します。
振り返ってみると、勝手に期待して勝手に裏切られていた。被害妄想もいいところだ。
「好き」という言葉から、私は新宿集合がいい、送って欲しい迎えに来て欲しい、今日は体調が悪いからまた今度にしたいなんて願望を連想できるのは、恋愛小説家かナンバーワンホストかエスパーくらいでしょう。
こうなってしまったのには、「憧れ」もあると思う。大人の男ならこれくらいできるだろう、なんて勝手な憧れから期待していたのだ。
期待だけして裏切られた気になるのは、ずいぶん身勝手なもんだな。よく今まで気づかなかったなと自分で自分が恥ずかしい。
心構えその三:5歳児には言葉にしないと伝わらない
私が大好きならそれでいい
付き合いたい、結婚したい、ゆくゆくは。
私これからカナダに1年行くんですけど、それまでにどうこうとか考えてしまいがちだった。過去の私は。
先日読んだ本で、「あなたのことは好きだけど、大好きにはならないと思う」という言葉がクリティカルヒットした。まさにこれが答えだと思う。
私がどんなに頑張っても、沼男は私のことを“大好き”にはならないんだと思う。
それでもやっぱり私は、彼に会いたい。
ところで皆さんは漸近線ってご存知ですか?そうですあの、どこまでも果てしなく続く曲線と限りなく近づくあの線。
付き合うとかそんな凡庸な関係にはなれなくて、でもセフレなんて言葉じゃ片付けられないほど私は彼のことが好き。名前のつけ難い関係は他人に言えるものじゃないからとてもモヤモヤする。
でも、そもそもこの関係に名前をつける必要はあるのかな?
他人に言えない恥ずかしい関係でも、私はあなたの隣にいたいわけだから、仕方ないじゃない。
漸近線に近づくように、限りなく何かには近づくけど、決して到達するわけじゃない。そんな関係で落ち着かせることはできないかな。
なにを今更、という話なんだけど、0か100でしか考えられない私には難しい考えだった。今思えば昔から沼男はこれを提案していたのかもしれないけど、(y=付き合うではないと思うが。)お子ちゃまには難しい発想だしそれをすんなり受け入れる21歳なんているわけない。
ぜひこのグラフを持っていって、沼男と漸近線の設定について話し合いたいところですね^_^(本末転倒)
どうせいつかこの関係は終わる。
それはどちらがぶち壊すのか、自然消滅なのかはわからないけど。もし万が一付き合えたとしたって、いつかは命燃え尽きるわけだし。彼との別れが明日なのか来年なのか50年後なのかはわからないけど、どうせいつか終わるんだ。
そう考えたら、今を精一杯楽しむことが「好き」ってことなのかなって結論になった。負け惜しみかもしれないけどね。
心構えその四:名前のない関係だっていいじゃないか
以上、心構え4選でした。
お分かりの通り、私は諦めているようでだいぶ諦めが悪い。実はそんなに成長していないのかも。
騙されている、都合よく扱われている、結局自分を犠牲にしている、そんなことはもう100万回考えた!それでもいい。きっと私は、彼のそんなムカつくところも含めて好きなんだと思う。
当たりそうにない宝くじにたくさんお金をかけるつもりはありません。私は私の人生プランも大事にする。結婚相手は別で探すし、他のあらゆる人生の決断の瞬間にもあなたは存在しないでしょう。
私が満足できる人生プランが確立できて彼が不必要になる日まで、もう私からさよならすることはないと思う。いや、しないと今決めた。
長くなりましたが今日はこれで終わり。
いつかこの戦いの日々が思い出に変わりますように。あわよくば良い思い出に。
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