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落語を人生のお供に

2023年2月11日

「笑って、うなる。落語を人生のお供に。」
と今日もらったチラシに書いてありました。

人生のお供にしてみよっかなー…ってホント思いました。
行って来ました「春風亭一之輔 独演会」
最高でした!
笑ったし、うなりました。

落語初心者の私ですが、とにかく面白かった!そして、面白かっただけじゃなくて、師匠の巧みな芸に引き込まれました。

「タイガー&ドラゴン」の1話で長瀬さん演じるとらじが、西田敏行さん演じるどん兵衛の落語を観てる時に、そこにいるはずのない相手が見えるような錯覚を起こすシーンがあったと思うのですが、まさに落語って、噺家さんの技術で見えないものが見えるんですよねー。

それがホントに凄いなぁーって。
扇子や手拭いの使い方もそうですが、何人も出てくる登場人物…今の台詞が誰の台詞なのかは目線や動きでわかるんですよね。

今日の演目「らくだ」なんて、“真打の大ネタ”と言われる演目だそうで、聴いているうちに時代劇のドラマを観ているような錯覚に陥って登場人物や長屋の風景が見えるようでした。いや、見えてましたね。それくらい師匠の芸の技術が凄かった!
落語、すげぇーーー!ってとらじのようになるんですよ(笑)

もちろん、落語の本題に入る前のまくらもまた最高に面白くて…
私はまだ落語2回目の超超初心者なので上手く言えないのですが(笑)、このまくらから本題に入る瞬間がすごーく好きです。まくらもなんとなく時事ネタ的なことを話してるだけっぽいんですが、落語の演目と関連するような話をしているので、流れるように本題に入っていくところがすごく好きなんです。(語彙力不足…ツライ)

落語に夢中になる人の気持ち…ようやく少しわかって来ました。
また行きたい♪って思うんですね。

一之輔師匠と言えば、今月5日に新しく「笑点」メンバーになったと発表があったばかり。当然、その話題にも触れてましたが、それをとっかかりに落語に足を運ぶ人が増えてくれれば…という思いがあるようです。

日本の伝統芸能を続けていくのって大変なんだと思います。
落語や歌舞伎、今日能楽堂でやっていた狂言などは若い人が観に行くイメージじゃなくてだいたい50代以上くらいの人たちが行くイメージでした。
そう…私、もうそんな歳なんです。
でも、私としては全然そんなつもりないんです(笑)いや、そういうのに興味を持ち始めて当然ってイメージがないんです。若いつもりなんです(笑)
つまり歳をとったから落語に興味を持ったんじゃないんです。私が興味を持ったのは私の「推し」が落語の話をよくするもんだから、一回観てみようと思ったのがきっかけ。

今日来ていたお客さんを見渡した感じだと、私より年配の方が半分以上だったと思います。ということは、この先年々足を運べる人が減っていく未来が見えてきますよね。
落語だけじゃなく歌舞伎も同じような問題を抱えていると海老蔵時代の團十郎さんが言ってました。

そこで、一之輔師匠が今日も話していたのですが、「笑点」に出るということと「笑点」の果たして来た役割の話につながるのですが…たまたま記事を見つけたので引用します↓

「『笑点』って、僕ら噺家(はなしか)から見るイメージと、一般の方からの『落語家といえば笑点』という見方とはちょっと違う番組だと思うんです。『笑点』に出ることによってカラーがつきますから(落語界には)一歩引いた目で見てる人も多くて、僕なんかもどっちかというとそういう側だった。ただ、落語が下火だったころ、落語家を一般的に認知させ続けて、ぼんやりしたイメージだけでも保ち続けてくれてたのが『笑点』という番組。『笑点』の功は相当大きい」と思いを語る。

そうなんですよね。落語がなんとなくまだ身近に感じるのって「笑点」のおかげな気がします。確かに落語家さんのイメージって『「笑点」に出ている人』ってイメージがありますもんね。
一之輔師匠は自分が「笑点」に出ることによって、この人のそのまんまの落語を聴いてみようと思ってもらいたいし、「笑点」をきっかけに落語を好きになってもらって寄席や落語会の常連さんになってくれたらうれしい…とおっしゃってました。
そして「笑点の一之輔」じゃなくて、「笑点にも出ている一之輔」と認識されるようやっていけたら…とも。

なるほど。
師匠も「笑点」に出るということについては、かなり考えてのことだったんだなぁということが伺えますね。

私は落語に対する入り口は違いましたが、今日2回目の落語を聴いて1回目より更に好きになったので、今後も機会があれば落語を聴きに行きたいですし、仲間が増えてくれたらいいなぁと思いました。

実は狂言も一度ちゃんと観に行きたいと思ってるんです。高校の時の修学旅行で観た狂言がホントに面白くて友達と涙を流して笑いながら観た思い出があるんです。あれ以来狂言は観たことがないのですが、今観てもきっと面白いと思うんですよね。(涙流して笑いながら観るものかのかは分かりませんが…笑)

次は狂言も観に行ってみようと思います。
伝統芸能の中でも落語や狂言って「笑い」というエンタメ要素があるおかげで比較的敷居が低いと思うので、これを読んでくださってる皆さんも一度体験してみてはいかがですか?

日本の文化…なかなか良いですよね♡

では、また明日。

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