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立川志の輔独演会がすご〜く良かった♡

2023年9月14日(木)

はぁ…
予想通り今日は忙しかったぁぁぁ・・・
でも、いつもトラック3台で回っているところ、今日は助っ人参上で4台で回ったおかげで予想よりは早く終わることができたので、助っ人案に感謝でした。おかげでちゃんと夕飯を作ることができました。

さて、鉄は熱いうちに打て!です!
昨日の落語…今日は感想を書けないかなあと思っていましたが、上記の理由により思ったほどの疲労ではなかったので書きます!

「立川志の輔 独演会」

私が初めて生で落語を聴いたのが志の輔師匠のこの独演会。
2年前のことです。コロナで中止になった年以外は毎年来県されているとのことなんですが…私、なんで去年行かなかったんだろう?って今更ながら思いました。
だって、やっぱり志の輔師匠は面白いし、落語に対する熱量というか愛というか…とにかく熱い思いが伝わって来て最高でした。
ひたすらに落語を愛し日々高座に座っていらっしゃるんだなぁって。
なんかそんな熱い思いが伝わって面白いはずの落語なのにちょっとウルっとしてしまいました。

それもそのはず…熱さが伝わる神席だったんです!
今回一緒に行った友達がチケットを取ってくれたんですが、な・なんと!

神!

最前列ど真ん中!
1000人規模のホールの最前列ど真ん中です!
師匠のわずかな目の動きや微妙な表情も全部見えました。師匠独特の聞こえるか聞こえないかの話し出しも直に聞こえそうな距離、師匠の周りを飛ぶ虫が私のところまで飛んできてそれがまた師匠の方へ飛んで行き、また戻って来て…なんて距離です!(笑)
最前列ってだけじゃないですよ、ど真ん中なのでホントに目の前に師匠が座ってらっしゃいました!
もうね、始まる前からなんかちょっと緊張しちゃうし、足なんか組めません!だって師匠の目の前ですから!足なんか組んだら失礼じゃないですか!
本当に「神席」でした!
チケットを取ってくれた友達に感謝感謝感謝…感謝してもしきれないくらい感謝です!
この運を次にも使ってほしいので、来年のチケットももうお願いしました(笑)

さて、昨日の演目ですが…
まずはお弟子さん…確か八番弟子じゃなかったかな…
立川志の大さんによる「金明竹」
志の大さんは確か2年前もいらっしゃってましたね。
どうやら今年の4月に二ツ目に昇進されたようです。
前回はまくらもおもしろかった記憶があるのですが、今回は自己紹介の後まくらなしですぐに本題に入りました。まだまだ落語初心者の私ですが、まくらなしでいきなり本題ははじめてでしたので、ちょっとびっくりしました。

「金明竹」…まず序盤は落語の登場人物らしい間抜けな男が間抜けなやり取りを繰り広げます。店の主である叔父さんに言われた通りに対応するのですが、相手が違うことを言ってもおじさんに言われた通りに言うもんだからずれちゃってるんです(笑)そのやり取りが面白くて大笑い!
後半は早口の長いセリフがあるのですが(寿限無みたいな…でも寿限無より難しくて長い)それを4回!4回も同じことを言わせられるのですが、それがお見事!会場から拍手が起こりましたからね。
落語らしい落語でした!(落語初心者から見た落語らしさ笑)

そして、真打登場です。
ゆっくり現れた志の輔師匠。ちょっと膝が悪いのかな?って感じの動きで高座に座られました。…近い!師匠が近い(笑)!
前回は後ろの方の席だったので、師匠の顔の動きまで見えなかったのですが、今回はシワまでしっかり見えました(笑)
志の大さんとは打って変わって志の輔師匠のまくらは長い!もはや「まくら」ではなく、これも演目の一つと言えるくらいですね。
そのまくらの中で落語に対する思いを語られていたのですが、落語というのは英語にしてしまうとちょっと違ってしまう…日本語、日本人ならではの言葉や心の機微がわからないと笑えなかったりする…と。
なるほど。
その例として小話をぽんぽんと連発でされていたのですが、その一つ一つが面白くて一つ話すごとに会場がどっと笑いに包まれ、また次の小話でどっと笑いが…聴く笑う聴く笑う…の連続(笑)
どこだったかな…アジアのどこかの国のホテルで現地に住んでいる日本人の方の前で落語をしたことがあるそうで、ホテルのスタッフさんが見守る中そんな状態(聴く笑う聴く笑う…の繰り返し)が続いたそうで、師匠はそれを見ているスタッフさんが考えていることがすぐわかったと…「これが新しい宗教か!」と(笑)!
その風景を想像しただけでもう笑っちゃいました。

小話はホント…何個連発したかわかりませんが…例えば電話で
「もしもし。。。あ、お嬢ちゃんかな?お父さんいる?」
「いらない」
とか(笑)単純だけど笑っちゃいますよね。
美術展で絵を見ながら
「これは…」
「あ、これはゴッホですね」
「そう、そう思ったのよ」
「これは…」
「あ、これはルノワールですね」
「そうそう、そう思ったのよ。あ!これはわかるわよ!ピカソでしょ!」
「いえ、それは鏡です」
とかね(笑)これはピカソがどういう絵を描く人なのかが分からないと笑えませんよね。聴く人の知識も問われるのが落語なんですね…みたいな話をされていました。確かにそうですね。この場合ピカソはかなり有名なので知らない人はほぼいなかったと思いますが、落語ってそういう「笑い」が結構ありますよね。昨日もあったはずなのに他の例が浮かびませんが…(笑)

そんな落語の笑いはAIにはできないだろうと。
そう、師匠はChatGPTなどのAIの話も交えて話されてました。落語家さんはこういった時事問題なども交えて話をされるので情報に敏感ですよね。
落語の笑いはAIにはできないだろう…と。要はズレです。落語って話のズレみたいなのが笑いになったりしますが、そんなズレはAIには理解できないですからね。正論言っちゃ笑えないんですよね(笑)
その辺の話から…本題へ

「はんどたおる」
これは志の輔師匠が初めて作った新作落語だそうで、ほんとあるあるすぎて笑っちゃうってやつ(笑)。
話がかみ合わないんです…ダイエット中の妻が両手にシュークリームを持って食べているので理由を聞くと、3000円買い物をするとハンドタオルをプレゼントするというから3000円にするためにシュークリームを買ったと。夫はそれは3000円買わせられてるのがわからないのか!と怒るのですが、妻は理解できず「だからハンドタオルがもらえるから…」「だからといって必要ないものを買うのは無駄だ!」「ハンドタオルくれると言うから3000円にした」「ハンドタオルなんていらないだろ」「だってくれるというなら欲しい」「だからそれはくれるんじゃなくて3000円買わされているのがわからないのか!」「3000円買ったらハンドタオルがもらえるのよ!」とまぁ話がかみ合わなくて聴いているこっちもイライラして笑っちゃう(笑)
ハンドタオルじゃないとしてもなんかこういうやり取りあるあるで…特に息子とのやり取りってこんなのが結構あるんですよ…私の言いたいことと息子の主張することがかみ合わない(笑)まるでそれを見ているようでイライラして、わかりすぎて笑っちゃうんです。もちろん師匠の話芸が面白いんですけどね(笑)
この演目、最後にピザ屋さんが出てくるんですが、実は最初は新聞屋さんだったそうです。それが時代が変わって今や新聞屋さんが新聞をとってくださいと家に来ることなんてなくなったので、この「はんどたおる」という演目ができなくなった…と何年もやってなかったそうです。それをピザ屋に変えてまたやり始めたそうで、これもまたなるほどですね。古典落語は古典なので時代が変わって…なんてことはないですが、新作落語はこういうことがありえるんですね。それもまた面白いですね。
あ、師匠は演目が終わった後にこういった解説?というか説明をしてくれるんですね。それも他の落語家さんではあんまりないんじゃないかな?いや、初心者なのでわかりませんが、少なくとも私が聴いた他の落語ではなかったです。
こういったところからも志の輔師匠の落語愛が感じられるんです。

ついつい語りすぎてますね…もう3000文字超えてるんですが、師匠の演目もう一つありまして、そっちは古典です。
「千両みかん」
有名な話のようなので内容は省略しますが、これは後の師匠の説明から言葉を借りると「思い込み」の話。
なるほど。
それぞれが思い込んだことから話が進んでいくんですね。
思い込み…やりがちですよねぇ。
落語ってホント奥が深い!
落語を聴いて大笑いした後に、思い込みって危険だよってふと考えさせられるわけですよ。
ねー…落語、面白いですねぇ。

私、まだ3人の落語家さんの落語しか聴きに行ったことがないのでよくわからないのですが、志の輔師匠の落語って独特だなぁって思いました。
最後に演目の解説をしてくれるのもそうですが、とにかく最初から最後まで落語愛を…落語の良さを伝えようとしてくる…そんな志の輔師匠の思いが伝わる話がすごく好きです。

どの落語家さんの落語もそれぞれ面白いし、絶対笑うのですが、どの落語家さんが好きか?と聞かれたら…やっぱり志の輔師匠かなぁ。
柳家喬太郎師匠も好き…表情が好き…話し方も好き…とにかく笑えたのは喬太郎師匠だったので、喬太郎師匠も大好きだけど、志の輔師匠の落語に対する姿勢とか思いとかの分志の輔師匠の方がより好きかなあ…
まぁ、順番なんて敢えてつける必要もないんですがね。

うん、落語…もっともっといろいろ行きたいです!
浅草や鈴本の寄席も行ってみたいし、今日インスタで教えてもらった志の輔師匠の故郷にある「てるてる亭」に行って志の輔師匠の落語を聴いてみたい!
難しく考えず、ただ笑えるからって理由だけでいいので落語の世界をもっと探検したいです。で、気が付いたら詳しくなってた…なんてのが理想です(笑)

おっと、ついに4000文字。ちょっと長くなりすぎましたね。
こんな拙い落語の感想をここまで読んでくださった方…
ありがとうございました。
あーーーー面白かった!

そろそろ寝ますね。

では、また明日。


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