仏教は宗教ではない お釈迦様が教えた完成された科学


今回は仏教の入門書としてオススメの1冊をご紹介します。

2014年にエヴォルビングから出版された

「仏教は宗教ではない お釈迦様が教えた完成された科学」です。

中々、過激な内容ですよね…。

こちらyoutubeのイケダハヤトさんとテーラワーダ仏教協会の長老、スマナサーラ長老による対談本になっています。

イケダさんが仏教や日常における疑問や質問を長老に投げかけて、長老がお釈迦様の視点で明快に答えていくという内容になっています。

オススメの理由は3つあります。

1つ目は日常における問題を解決してくれる。

2つ目は人が陥りがちな問題を解決してくれる。

3つ目はお釈迦様を身近に感じるです。

全体を通してですが、仏教の難しい知識や概念はほとんど出てきません。専門用語は出てきますが、長老の分かりやすい説明によって解説されています。

1.日常における問題を解決してくれる

イケダさんが怒りに対する仏教の考え方をお聞きになります。

それに対して、長老は

怒りが起こる原因、怒りとはどんなエネルギーか。その扱い方等、

怒りとの向き合い方を教えてくれます。

また、それに関連して誹謗中傷の対応の仕方なども教えてくれます。

次に自分の頭で考えない大人が多い中、自分の頭で考えるようになるには、どうすればいいのかという質問には

「理由」を知ることと言っています。

子供でも1つの行動に理由を知れば、自分の頭で考えられるようになります。

例えば、悪いことしたときに、親から「その行動はカッコ悪いよ」と教えてあげれば、子供は自分なり「これは悪いことだ」と考えて行動するようになります。

このように日常に起こりうる問題に対しての解決の仕方を教えてくれます。

日常の問題というのは、現在でもお釈迦様の時代でも、そこまで大きな差はありません。なので、現実的な答えを教えてくれる仏教の教えには親近感が湧くと思います。

2.人が陥りがちな問題の解決策がある

イケダさんが「自我、自分」とはなんなのかを質問します。

それに対して長老は「物質と感覚」と答えます。

どういうことかというと、生命には肉体という物質と、それを感じる感覚しかないと言っています。その2つの要素(働き)の流れを、まとめて「自分」と呼んでいるだけです。

例えとして「くだもの」をあげてました。

リンゴやバナナと呼べるものはあるけれど、それをまとめる「くだもの」は存在しない。

つまり自分というのは錯覚で存在しない。

固定された自分という錯覚から悩みや苦しみが生まれるので、それを手放せば心は安穏になるということです。

3.お釈迦様を身近に感じる


お釈迦様はご自分のことを「師匠」と呼びなさいとおっしゃっています。

師匠だから、何でも質問できる、違うと思ったら批判して挑戦することができる。決して一方通行の教えではないんです。

出家に対しては一方的に教えを授業することはありますが、それ以外は対話でなりたっています。

この身近さが、世にいう宗教的な側面を取り除いてくれる良いポイントだと思います。

さて、ここまで3つオススメの理由をお伝えしてきました。

上手く伝わってないかもしれませんが、少しでも疑問や興味が湧いたら、その気持ちのままに「ブッダの教え」に挑戦してみてください。

長老は「物事を鵜呑みにするな」「理性的に疑問や批判を持って、本当かどうか試してほしい」と言っています。

この本は、日常の問題の中から、真理である「無常・苦・無我」を示しています。つまり日々の観察力を磨けば、誰でも真理を発見できるということです。

仏教は完成された科学か、ぜひこの本を読んでみて確かめてみてください。

そして、それをきっかけに真理の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

※本投稿はyoutubeで解説した内容を復習がてら

思い出しながら文字おこしした内容です。

なので動画の内容と若干違いがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=JX3X1r0VVsk


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