[続・表現規制] 科学の実験に掛かる費用

★前回のまとめ

表現規制を巡る騒動、其れに対す
る私の意見を前回書いた。
本記事は第二弾。
続きである。
問題点を箇条書きでまとめる。

★VTuber戸定梨香さんに
　向けられた非難と規制
★漫画アニメゲーム等の
　バッシング
★有害性や悪影響の証拠
　が無い
★曖昧なものを取り締ま
　る事の危険性
★私は規制絶対反対

上の如き内容だった。

★サムネや挿し絵はシン
　ボル、記号

前回同様、添附のイラストに意味
はない。
自作のオリジナルキャラクターで
ある。
騒動を表すシンボルとして描き、
用いている。
内幕を明かせば、好きなキャラを
参考に肌を色黒とし独自性を持た
せた。
萌え系のアイコンと理解して頂き
たい。

★本題、科学的検証

私の主張は一貫して「法律も科学
も証拠主義。何かを悪として取り
締まるならば、明確な証拠が無け
ればならない」
というもの。

★社会心理学の実験

仮に証拠を得るとするならば、社
会心理学の実験手法があると述べ
た。
今回は此処から語る。
未読の方には、前の記事の参照を
お勧めする。

★ちょっと余談

「千人の被験者を集めてポルノ映
画を見せ、結果を観察する」等と
学問の実際を説明してきた。
だが……。
一抹の不安がある。
社会心理学だろうと何だろうと、
研究の成果は広く共有享受される
べきもの。
然し。
被験者とは、身も蓋もなく言えば
モルモット。
実験台だ。
だとすれば次のテストで人を集め
る時は、内実を何も知らない者の
必要がある。
記事で詳しく説明してしまえば、
実験結果に支障を来すのではない　
か？
自分が何を試されているかの推測
が附けば、行動や回答が恣意的と
なる。
詰まり、バグだ。
例えば私は、学者並みに知ってし
まったが為に被験者に不適格なの
だ。
ジレンマと言えよう。

★実験の費用

断った上で続ける。
プラシーボテスト、正確にはノー
シーボテストで映画や動画の有害
性が測れる、と書いた。
では一回の実験で、幾ら位掛かる
のだろうか？
表にする。

・真薬のポルノ映画一本
　三百万円
・偽薬の前衛映画一本
　三百万円
・二千人の被験者の日当
　百万円
・足代と会場費及びスタ　
　ッフの日当
　百万円〜百五十万円
・[合計]
　八百万〜八百五十万円

と、相成る。
内訳を解説しよう。
映画は一本撮るのに、どう安く見
積もっても三百万円は必要。
いや、本当は最低一千万円。
兎も角、二本で六百万円。
被験者の日当はスタンレイ・ミル
グラムの通称「アイヒマン実験」
を相場とした。
一日のボランティア報酬、四ドル
だったとある。
此の額が基準とされる事が多い。
最近のフランスの研究では、四十
ユーロが支払われた。
日本円でも四百円とすればいいの
だが、円ドル換算の関係及び金額
が中途半端だと勘附かれる怖れが
ある為、敢えて五百円。
一人五百円の二千人分で百万円。
又、アイヒマン実験は足代が別だ
ったそうだ。
交通費に幾ら掛かるかは分からな
い。
一人当たり三百円だとして二千倍
で六十万円。
上映会場のレンタル代が二十万円
スタッフの日当も二十万円、で済
むならば合計八百万円だ。
もっと嵩んだとして、八百五十万
円也。

★再び、余談

だから私はモルモットになれない
って訳だ。
実験の費用迄計算する始末。
もし財産があったら実行に移すで
あろう。

★今回の結論・何故規制
　派は実験しないか？

疲れてきたのでまとめに入る。
ぶちまけた話し、ハードコアのポ
ルノ映画を千人に観せたとしても
其の内の七百人が性犯罪に走る。
なんぞは到底起こり得ない、と思
える。
若し有るのなら、ＡＶが沢山出廻
っている我が国ではもっともっと
痴漢強姦が出ている筈。
規制推進派がカネを払って、研究
所に実験を頼まないのも此の辺に
理由がありそうだ。
要は「悪影響ナシ」との結果に気
が附いているのだ。
だからなまじ検証をさせ、挙げ句
「因果関係はありませんでした」
と証明されてしまうのを怖れる。
単にケチだからかも知らんが。
然し。
何かが存在する、と主張する場合
証拠探しは「ある派」の義務だ。
本事象では「悪影響ある派」。
探して貰おうじゃないか。
八百万でも一千万円でも使って。
私ですか？
ワタクシは元々「ない派」。
悪影響はない。
だから証明の義務もない。
何かが「ない」という証明は、所
謂悪魔の証明だから。

可愛い女の娘でも見乍ら、お別れ
しましょう。

〈了〉