見出し画像

#てぃみ式⓪ 動機・概要・方針(超個人的音楽理論)

自分なりに考えてきた音楽理論を説明していきます。
変なコードにも対応しやすい、より一般的な理論を目指しました。

難易度高めかもしれないのと、色んな基本的な知識を前提としてるので初心者向けではないです。

随時 微修正したり内容追加したりすると思います。

#てぃみ式  関連ページ一覧

⓪概要→これ
①コードの機能と進行と転調
②変位と調と音程
③和音の構成と主機能


動機(飛ばしてもいいです)

2021年夏頃に、「今まで使ったことなかったコード進行も使ってみたい」と思い、コード理論を軽く調べてみました。
色んな新しいことを知れた一方で、知識の量が多くなり、頭の中を整理するのに苦労しました。
「この時にはこれが使える」のように個別の手法が散らばっているようなイメージで、その個別のものをすぐに思い出せるようにはならず、あまり使えるようにはなれませんでした。
自分の性質(※)の関係で、これらの手法を全部まとめるような応用にも効くような理論が自分には必要だと感じました。
そこで、色んなコード進行について「これとこれって似てない?」「これがありならこれもありじゃん?」みたいな感じで考えていきました。
まだ完全にはまとまっていませんが、だいたいのコード進行を説明できる理論はできてきたと思います。

ちなみにそれ以前はなんとなくでやってました。4536進行とかよくあるコード進行がめっちゃ多かったです。(今も多いけど)
理論を無視しようとして作ったときも手探りすぎてやりにくかったです。
わからないことによって、逆に「これっていけないやつ?」のように縛られていたこともありました。

理論がまとまってきたことで、このような良いことがありました。↓
・自分の好きな音の傾向を把握できた
・上手く繋がらないときに次に試すものをすぐ思いつけるようになった
・他の人の曲を分析するときの視野が広がった
・初めて見るようなコードやコード進行を頭の中で配置しやすくなった

※性質…
・全体を理解したうえで個別のものに触れていくのがすき
・一定の法則で具体的なものを列挙できるのがすき
・再現性が高いほうがすき
・既存に縛られたくない(既存と同じになりたくないではない)
・何も知らない広場に放り出されて自由に色んなとこ回っていいよとか言われても自由にしにくい。せめて地図とか欲しい

noteとしてまとめた理由

・せっかく考えたのでネット上に残したい←これが主
・新しい視点を提供したい
・自分と同じような性質の関係で音楽理論わからんになってる人の助けになりたい(いるのかわかんないけど)


三つの要素(ここから内容)

だいたいのコードは三つの要素に分解することができます。

①機能(Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ)
②変位(と調)(♯とか♭の付き方)
③和音の構成(コードに何度の音が含まれるか)


試しにC Majでの「G(♭9)/F」を分解してみます。(本題部分の考え方含むので難しめ?)

まずは構成音から調べます。
構成音はベース音から「ファ・ソ・ラ♭・シ・レ」です。
☆ベースに対して1,2,3,4,6度の音が含まれます。

ラに♭がついています。
ファ・ソ・シ・レは‪♮‬で、残りのドとミは一応‪♮‬としておきます。
☆この和音での変位はγ-のみということになります。(γ-の意味は②のページで)

ベースがⅣであること、ベースに対して1,2,3,4,6度が含まれることから機能が決まります。
12346の形の和音は第一主機能が2と4、第二主機能が6となります。(主機能の意味とか決定方法は③のページで)
ベースがⅣ、そこから2度,4度,6度の音なので
第一主機能はⅤとⅦ、第二主機能はⅡとなります。

以上をまとめると
①第一主機能はⅤとⅦ、第二主機能はⅡ
②変位はγ-
③和音の構成は12346
となります。


分解できるといっても三つが完全に独立してるわけでないです。
例えば、ある和音の機能(①)は和音の構成(③)に依存します。
変位(②)も少しだけ機能(①)に影響します。
異名同音の捉え方(②)(例えばソ♯かラ♭か)によっても和音の構成(③)が変わり、その機能(①)も変化します。
「変位(と調)」とありますが、変位の仕方によっては調を変えることができます。

これらの3つの要素を指定してコードを鳴らせるキーボードを作ったりしてます。
基本以外のコードを弾こうとするとめっちゃ使いにくいです。(配布はしてません)↓


各ページの概要

⓪概要
このページです。

①コードの機能と進行と転調
基本的なコードの繋げ方についてのページです。転調についても説明しています。

②変位と調と音程
♯や♭がついた音を含むコードや音程(○度)についてのページです。

③和音の構成と主機能
基本のドミソのような形以外のコードと、そのようなコードの機能がどうなるかについてのページです。


方針

ここでは「理解」とか「こうしたらこう聞こえる」とか「これとこれが似てる」みたいなのを中心としています。
「正しい」「だめ」みたいなのはないです。
どの曲にも使われてないような変なコードでも鳴らせば存在するので、あらゆるコードの存在を認めて、その性質を理解するための指針を考えています。

自分の理論で説明できなくてだめそうに見えるものがあったときは、それを含めるように調整してます(しようとしてます)。
でも自分はあんま使ってなかったりしてます。

鳴らしたものが合っているかどうかは、曲によって変わりすぎるので自分で判断します。
合わなかったときに次に何を試すかという指針になれれば良いなと思っています。


諸々

ここで前提としていること

・全ての音がドレミファソラシのいずれかに当てはめられる
・「○度」単体(短とか増とかつかない形)の表記では、ドレミファソラシだけ考えて♯♭とかは無視
・異名同音は区別する(例えばレ♯とミ♭は別物)
・五度圏は環状でなく らせん状(↑の理由により)
・ボイシング(オクターブ関連)はベース以外とりあえず無視

よくわかっていないこと

・異名同音が何によって決まる(orそっち寄りに聞こえるようになる)か
・メロディがコードに含まれるか(多分含まれてる気がする)
・残り香(例えばコードを一瞬だけ鳴らしてあとはベースだけってときにベースだけの部分のコードはどうなのかみたいな、シ♭を含むコードの次のコードにシがない(メロディにもない)場合にシが♭のスケールとシが‪♮のスケールどっちの雰囲気に近いかみたいな‬)
・微分音が含まれる場合
・和音の各音の強さ・高さ・音色etc.が違う場合
・M,mなどでの進行の違い

表記について

・調は、同じ調号のMajとminは区別せず全てMajで表記します。
・ローマ数字で表記しているときと算用数字で表記しているときがありますが、特に意味は変わりません。算用数字表記のほうがすきです。(読みやすいので)
・オクターブを考慮しない場合、2度上と7度下、3度上と6度上、短3度上と長6度下etc.のようなペアは2つとも実質同じものとします。片方のみを書くときも両方書くときもあります。
・「〜と呼ぶことにします。」という言い方している用語は一般的じゃない(と思われる)ので一般的な知識として覚える必要はないですが、ここの内容を理解するのには必要です。
・「例えば」で始まる文章は具体例です。他の場合については類推してください。前の文章と関連がなくても「例えば」で始まる場合があります。
・イメージとか感覚的な表現は参考程度でお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?