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社会知らずの高校生、派遣バイトに挑む②

①の続きとなります
見てない方は是非見てください!

第2章 -高校生、現場に乗り込む編-

そして、現場に乗り込んだ俺たちは、理想とは大きくかけ離れていた光景に目を疑った

裏側ってこんなに汚いんだ、

バイトの服に着替える所は、汚ったない階段の上にある1畳ほどのこれまた汚い部屋

そして憧れていた制服のボタンはボロボロで裾はソースの汚れでビタビタ

さらにはバイトの人に話しかけても大無視をかまされる始末。

帰りたい

思い描く華々しいホテルでのバイトとは程遠い光景が次から次へと移り変わり、帰りたいと言う気持ちで頭がいっぱいになった。

まぁだけど、友達と一緒だった為なんとかやってやろうと言う気持ちになり、とりあえず指定された集合場所へ向かう。

自己紹介とかするのかな? どんな人達がいるのかな?

転校してくる生徒のように不安で心がいっぱいだった。

するとこのホテルの黒服が集合時間に現れ一言。

“テメェらどこに集まってるんだよ!”

久しぶりに聞いた大人の怒声。言われた場所に集まった筈なのに、、開始早々に思いっきり胸にストレートを打たれた気分になった。

そして、初バイトというハンデを負いながら、雑で淡々と業務の説明を受け、その途中でも

“おい、ちゃんとメモれよ” “ミスしたらキレるからな”

など黒服より年上の派遣さんに対してもタメ口で脅しをかける。

今となっては派遣ではよく見られる光景(らしい)、と知ったが、当時は胸が苦しかった。

仕事始まる前に既に精神がボロボロだった俺たちはやっぱり、

帰りたい

その気持ちで溢れかえっていた。


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