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コミュニケーションを軸に組織パフォーマンスを高める。TimeTreeの組織システム(OS)をデザインするコーポレートエンジニアの仕事

TimeTreeが目指すのは自律したメンバーが創造性を発揮しながらミッション達成に集中できる組織です。

そして、自由・自律をベースにした組織を実現するために欠かせないのが社内のあらゆる情報システムを管理運用するメンバーの存在です。

Company Deckより

2023年6月からCOSO(Chief Organizational System Officer 最高組織責任者)のもと、ビジョンに沿った組織システムづくりを進めるコーポレートエンジニアリングチームが発足。

COSO Zealeとコーポレートエンジニア Koalaは、エンジニアスキルを背景に自由・自律と管理——トレードオフな2つの概念をバランスよく組織にインストールすることにチャレンジしています。

TimeTreeのコーポレートエンジニアの役割。現在取り組んでいる課題。コーポレートエンジニアリングに大切な視点や難しさ。新しい組織システムづくりに挑むエンジニアのふたりに、いま考えていることを正直に話してもらいました!

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話を聴いたメンバー
里見 玲爾 COSO
TimeTreeでのニックネームはZeale(ジール)。2009年にヤフー株式会社でエンジニアとしてキャリアをスタート。カカオジャパンやワイズ・スポーツ株式会社(現 スポーツナビ株式会社)への出向を経て、2018年にTimeTreeに入社。プロジェクトリードを務める傍ら、情報セキュリティーチームリードや社内システムの構築・管理も兼任。2023年からはCOSO(Chief Organizational System Officer)として組織ビジョンに沿った仕組み・文化構築を担っている。

猪股 哲也 コーポレートエンジニア
TimeTreeでのニックネームはKoala(コアラ)。エンジニアとして社内インフラの開発や情報システムの管理運用に従事。2023年に株式会社TimeTreeへコーポレートエンジニアとして入社。COSOのZealeと共に組織のパフォーマンスを向上させるためのさまざまな施策に取り組んでいる。


エンジニアのバックボーンを活かして組織パフォーマンスに貢献


—— 現在の仕事やいままでのキャリアについて教えてください

Zeale 
私は現在、COSOという役割です。

COSOはチーフ・オーガニゼーショナル・システム・オフィサーのことで、組織システム(Oganizational System)の構築や運用を担当しています。この役割は、一般的にはあまり聞きなじみがないかもしれませんね。

元々エンジニアとして働いていて、プロダクト開発や社内システム運用など幅広く経験してきました。TimeTreeではエンジニアのバックボーンを生かして、組織がうまくパフォーマンスするように仕組みを整えていく役割を担っています。組織横断的に取り組んでいるところがありますね。

Koala
私はコーポレートエンジニアとして、いわゆる情報システムを担当しています。主に業務端末やアカウントの管理や、みんなが業務で使うソフトウェアの管理をしています。

私も元々エンジニアとしてインフラ開発や社員のIT支援をしていました。数年前からは本格的に情報システム業務を担当するようになりましたね。

いままではオンプレが多かったですが、TimeTreeはほぼすべてのシステムがクラウド環境です。ハイブリッドワークでリモートのメンバーも多いので、業務内容は変わらずとも環境的にはかなり新鮮な気持ちですね。


—— 組織・チーム構成について教えてください

Zeale
私もKoalaも大きな括りでコーポレートエンジニアと呼ぶ職域の仕事をしています。その中でチーム構成は大きく2つに分かれています。

ひとつが「組織システム(OS)」チームです。私やKoalaのようなコーポレートエンジニアだけでなく、人事総務など関連するメンバーがチーム横断で参加しています。また職種に関係なく関心度が高ければ誰でも参加できます。

もうひとつは「情報システム」チームで、業務端末の管理運用、社内で利用しているクラウドシステムの運用などをしています。現在はKoalaが専任となり、業務フローの構築から日々のオペレーションまで全体を担ってもらっています。

私はふたつのチームでリード的な役割をしていて、どちらのチームにも関与していますね。


働き方が変わる中で、コミュニケーションのあり方を考え直す


—— OSチーム・情報システムチームのミッションを教えてください

Zeale
TimeTreeは「それぞれのメンバーが自由に創造性を発揮しながら、会社のミッション達成に力を集中できる」組織を志向しています。

そこで私たちコーポレートエンジニアのミッションは組織・チームのみんなが高いパフォーマンスを発揮する環境や仕組みをつくることです。

もちろん社内外の環境はどんどん変わっていきます。コーポレートエンジニアとして、セキュリティやコストなど保守的に考える点もたくさんあります。それだけではなく、どうすれば働くみんなのパフォーマンスが良くなるか、積極的に仕組みをつくっていくことも重要だと思います。

手段として開発実装ができるエンジニアの強みを活かして、新しい組織システムをつくることに挑戦するチームですね!

Koala
自分としては守りと攻めをバランスよく取り組んでいくことが重要だと感じています。

スタートアップだからこそ、いろいろな仕組みを粗削りでもつくって試せる環境があります。同時に、整っていない部分も多く守りも必要になります。

ほぼ全ての環境がクラウドでの運用になるため、セキュリティやコスト面は気にするポイントですね。


—— TimeTreeでのコーポレートエンジニアは、どんな役割を持っていると考えていますか?

Koala
さきほどZealeも言っていたように「組織パフォーマンスの向上」に寄与していくのがコーポレートエンジニアの役割だと考えています。

その中でも特にTimeTreeのコーポレートエンジニアは、組織内のコミュニケーションをどのようにデザインしていくかを考えていく役割だと思っています。

Zeale
コロナ禍以降、会社組織の捉え方、働き方、働く環境のつくり方が劇的に変わりましたよね。その変化の中で、チーム・PJ・会社全体でコミュニケーションがどうあるべきかは常に見直さないといけない。

僕らコーポレートエンジニアは、コミュニケーションのあり方を新しく定義したり、実際にシステムとして組織内に実装していく役割を担っていると思いますね。


—— ここ最近でどのような変化を感じていますか?

Zeale
会社組織の捉え方で言うと、仕事とプライベートの境目がどんどん曖昧になっていると感じますね。

リモートワークが主体になって仕事の合間に家事育児をこなしたり、その逆みたいなことも起きている。会社で顔を合わす機会が減ったことで、出社することが一種のイベントになっていたり。

そうなってくると、会社をひとつのコミュニティと捉えたときに接し方って随分変わったなと感じます。接し方が変われば当然コミュニケーションの取り方も変わりますよね。

たとえば、SlackやNotionのテキストコミュニケーションがより重要になっています。それに比例して情報共有の難しさも増しています。

日々少しずつ変化する環境の中で、大小さまざまな課題を見つけ頭を悩ませながら対処しています!


新しい働き方にフィットした情報流通の仕組みと、それを支えるセキュリティ


—— 現状どんな課題に取り組んでいますか?

Zeale
いまは「情報流通の仕組みづくり」に取り組んでいます。先ほど話したように、非同期のコミュニケーションが増えて情報共有・流通の難しさが浮き彫りになってきています。

チームやプロジェクト間でお互いなにをやっているのか? がすぐにわかる関係性づくりや、会社の短・中・長期ごとの方向性や事業計画を社員と同期し続ける仕組み……組織全体の重要な情報が滑らかに流通する仕組みづくりが喫緊の課題です。

具体的な取り組み

ミッションツリー / OKRガイドライン / 会社の見える化アンケート / 社内ナレッジ共有会 / Slackガイドライン……etc

Koala
私は「情報セキュリティの強化」に取り組んでいます。

コーポレートエンジニアとして組織のパフォーマンス向上に取り組むために、まずは土台づくりとして組織全体のセキュリティ環境を整えています。

どこからでも仕事ができる環境なので、業務端末のセキュリティはとても重要です。それと並行してあらゆる情報の可視化も進めています。


—— どんな情報の可視化ですか?

Koala
本当にあらゆるものですね!

たとえば業務端末のコストはどのくらいかかっているのか。職種ごとにどんなソフトウェアが必要なのか。入社時のオンボーディングで必要なものはなにか。情報システムに関わる業務全体のフロー図を作って整理しています。

新入社員の受け入れに関する業務フロー&コミュニケーションを整理

整理していくとまた新しい課題が見つかってきますね。その中でも特に、自分たちでやらなくてもいい仕事の自動化や標準化は頑張りたいです。

元々自分の業務改善のために、Excelでマクロを組むとか、RPAを導入して自動化していました。それが他人のためにもなり喜んでもらえるのが嬉しくて、これからどんどん組織にも組み込んでいきたい!


全員にとっての100点はない難しさの中で、大切にしているのは「コンセプト」


—— 組織システムのデザインを進める中でどんなことを大切にしていますか?

Zeale
コンセプトを大事にしています! 

コンセプトとは「なぜやるのか」や「なぜ必要なのか」の基本的な部分ですね。ミッションに近いものだと感じます。方向性を示す仮説とも言える。

変えるべきところはどんどん変えればいいのですが、変えてはいけない部分、ブレてはいけない部分は守る。このバランスを保つためにコンセプトってすごく大事だと思っています。

Koala
大枠で同じ価値観を共有していることが大事だと思っています。

それがZealeの言うコンセプトなのかもしれませんし、TimeTreeのコアバリュー「Why: なぜやるのかにこだわる」だと考えています。

価値観が違いすぎるとコミュニケーションが困難になる。だからこそ、大前提の価値観を持っておくことは、コミュニケーションにおいて重要です。


—— 組織システムのデザインにおける難しさはありますか?

Koala
最近はリモートワークが多く、オフィスに出社しない人も多いですね。チームの様子が全然わからないこともあるので、空気感を掴むのが難しいところですね。

問い合わせに対してはリアクションできるけれど、こちらから能動的にフォローすることが特に難しい。常に社内へいろんなアンテナを張って、積極的にコミュニケーションを取ることで状況を把握しています。

Zeale
メンバー全員にとっての100点はない。誰かにとってハッピーでも、別の誰かにとっては邪魔になってしまったり。人数が増えてくると、この難しさは余計に感じていますね。

仕組みづくりにはいろいろな選択を迫られることがあります。そしてAかBかどちらが良かったかは、終わってみても分からないケースも往々にしてある。

売り上げなどの直接的な指標で判断できればわかりますが、どうしても主観的な評価になる部分もあるので検証が困難な気がします。

そんな中でも説明責任はきちんと果たしながら、ひとりでも多くのメンバーにとって納得のいく仕組みや制度をつくっていく必要がありますね。


はじまったばかりのチャレンジ。1年後にふたりが目指すことは?


—— 1年後にどうなっていたい、みたいな理想像はありますか?

Zeale
色々な「きっかけ」が生まれる組織を目指したいですね。

チームや組織の中で人とひととのインタラクションがすごく大切だと思っているので、コミュニケーションだけでなくアイデアのコラボレーションなど様々なきっかけが生まれる組織にしたいですね。

そのためにコーポレートエンジニアとしてシステム面でなにか提供できるようになっているといいな。

Koala
業務端末の管理体制はきっちり構築したいですね。1年はかかると思います……。脆弱性管理など手薄な部分があるので強化したいです。

その体制づくりが落ち着いたら、社内に散らばる「だれでも出来るものだけど、だれも手をつけない」課題に取り組んでいきたいですね。

たとえば最近だと、オフィスの会議室の使い方改善とか。全社に関わることで成果が見えづらいものだと、これだけ自律性が高いTimeTreeでもアクションしづらくなってしまいますよね。

そういった課題を見つけ、社内に可視化して、コーポレートエンジニアとして改善を積み重ねていきたいですね!


TimeTreeの採用情報

ミッションに向かって一緒に挑戦してくれる仲間を探しています。詳細は下記ページからご確認ください。


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