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行動力・関係構築力・課題分析力。プロダクトマネージャー初挑戦の私を支えた3つのスキル。

こんにちは! TimeTreeでPdM(プロダクトマネージャー)をしているMelaです。

私は新卒からヤフー株式会社で広告営業をしてきて、2021年にTimeTreeに入社しました。PdMは、エンジニアやデザイナー出身の人が多いので異色なキャリアだと思います。

この記事ではそんな私がPdMになるまでの経緯と、PdMになって経験したことや学んだことをお届けします。

この記事を書いているひと
安達 美貴 プロダクトマネージャー
TimeTreeでのニックネームはMela(メーラ)。ヤフー株式会社に新卒入社後、自社媒体の広告営業を担当。2021年にTimeTreeにプロダクトマネージャーとして入社し、有料機能「TimeTreeプレミアム」などに携わった後、共有カレンダー内でチャットができる「カレンダートーク」機能の企画を担当。持ち前のコミュニケーション力でチームを一つに繋いでいる。

PdMになろうと決めた日

私は新卒でヤフーに入社し、自社媒体の広告営業部門に配属になりました。

既存広告主への広告出稿や運用改善の提案が主な役割です。提案した施策が広告主の売上に貢献できたときや、難易度の高い営業目標を達成できたときは非常に充実感を得られた仕事でした。

ですが次第に「プロダクトをつくる側になりたい」と感じるようになりました。

思えば昔から「つくって届ける」ことが好きでした。どうすれば喜んでもらえるか、相手の期待に応えられるか……想いを巡らせて形にする。立派な心がけに聞こえるかもしれませんが、単なる私の趣味嗜好。ただ好き、それだけです。

だから、完成したものを届けるだけではなく、相手に響くものをつくりたくなるのは必然かもしれません。

そんな想いを抱えて転職活動をする中で、TimeTreeが募集するPdMのポジションに出会いました。元々TimeTreeユーザーだったこともあり、話を聞いてみようと気軽に応募したのを覚えています。

未経験という不安がなかったわけではありませんが、エンジニアやデザイナーじゃなくてもプロダクトづくりに携われる。しかも自分が好きなプロダクトに! 願ってもないことでした。

さらに面接で「正解はない職種」「スキルよりもユーザー視点の方が大切」と社長のFredやPdMのAnjuから説明してもらい、チャレンジしたい気持ちが溢れてきたんです。

こうして未経験PdMとしてTimeTreeに飛び込みました。

PdMに転向して質問の鬼になったら……

PdMとしてゼロからのスタートになり、はじめは苦労の連続でした。

プロダクト開発の流れも用語もナニモワカラナイ。クライアントってOSやブラウザのことなんだ……顧客のことじゃないんだ……。
ミーティングでは毎回、百戦錬磨の狼に囲まれた羊のごとく震える日々。

そんな中、心がけていたのは積極的に質問することでした。得られたメリットは大きく3つです。

知識の強化

入社直後はPdMの諸先輩がおすすめする本をとにかく読みました。

けれど、都合よく「〇〇ゼミで見たやつだ!!」とはならないんですよね。むしろわからないことに遭遇する方が多いです。
とくに開発に関する部分は本を読んでも難しすぎてピンとこないことが多かったです。

だからこそ知ったかぶりをせずに「わかりません、教えてください」と声をとにかく上げました。幸いにも「疑問点あれば質問してください!」「ここの仕組みを例えるなら……」など丁寧に教えてくれる方ばかり。

iOSエンジニアのSionには個別で時間を取っていただき、アプリの基本的な仕組みなどを教えていただいたこともあります。
おかげで知識はどんどん蓄積されていきました。

iOSエンジニアSionとの当時のやりとり

認識の齟齬が減った

突然ですが、認識の齟齬はどうして生まれると思いますか?

私は「相手の認識が、自分と同じだと考えてしまうから」だと思っています。自分と同じ前提で話してしまうので、ズレに気づかない。

私はわからないことを積極的に質問したので、周りに「ここまではわかっていて、ここがわからないんだな」が伝わりやすかったんです。認識を揃えたい場所を早い段階でわかり合えたことが、スムーズなコミュニケーションにつながりました。

距離が縮まった

TimeTreeはリモートワークの人が多いです。ミーティングも当然オンラインです。

オンラインだとなんとなく距離を感じますが、私はそんなのお構いなしにガンガン質問をしていたので打ち解けるのも早かったといわれます。積極的に話しかけることで、親しみやすさを感じてもらえたのではないでしょうか。多分。

ちなみに入社10日目でメンターのMarkに冗談を言ったことはちょっとした伝説になりました。

TimeTreeのPdMってどう動くの?

直近ではアプリのアカウント登録画面のUI変更を担当しました。

ユーザーさんにより安心してTimeTreeを使ってもらうために、パスワードを強化する必要があったからです。

企画を考えるときは、まず実現したいことを明確にします。
今回は「セキュリティを強化しつつ、ユーザーのアカウント登録をサポートする」が実現したいことでした。

実現したいことをメンバーに共有したあと、具体的な要件やUIUXをデザイナー、エンジニアと一緒につくっていきます。
TimeTreeのプロダクトづくりの特徴は、企画段階からデザイナーやエンジニアがいることです。ときには白熱した議論になることも。

認識を揃えたら優先度を決めて開発に着手し、みんなでリリースを目指します。
開発が進むとプロジェクトマネジメントの要素も多くなりますが、ユーザビリティのテストをして、リリースまでを見守るのもTimeTreeのPdMの役目です。

PdMとして活かせた営業スキル

このように未経験PdMとして奮闘していた私ですが、ずっとコンプレックスがありました。

それは「PdMとしては異色の営業出身」なこと。

要件や仕様を決める際に、開発知識が乏しい私はどうしてもそこでつまづきがちで「エンジニア出身だったら……」と思うことが多かったです。「開発の経験があれば……」「PdMとしての自分の強みってなんだろう」と感じる日々でした。

居ても立ってもいられず、当時同じプロジェクトだったCPOのLouisに相談したところ「Melaはこういうところがすごい!」とフィードバックをもらったんです。それらは思い返すと、広告営業の経験の中で培われたように思います。

具体的には行動力、関係構築力、課題分析力の3つです。

行動力

実は私「タイムツリーの弾丸」という異名を持っています。

元々は、私のツッコミの勢いを揶揄したものだったのですが、Louis曰く「実務でも機動力があって、とにかく前向きに推進する」らしく「伊達に弾丸じゃない!」と言われてます。

言われてみると、広告営業時代は「とにかく提案」精神でひたすらアクションをしていました。

PdMはユーザーの課題を解決するために、プロダクトを前進させるのが仕事です。不確実な中でも「自分が成し遂げるんだ!」とチャレンジすること。課題を解決するためならどんな手段もいとわない。

そういう泥臭さは営業として活動していたからこそ培われたものかもしれません。

ちなみに最近ではこの精神を活かしてユーザーリサーチを全社的に強化していこうと画策中です。乞うご期待!!

会社のnotionで公開したユーザーリサーチへの想い

関係構築力

PdMは人と関わる機会が多い職種です。というのもプロダクトはチームでつくられるから。メンバーが何を伝えたいのか、どんな気持ちなのかを理解して会話する力が欠かせません。

チームを引っ張っていくために自分の意見を主張して、ときには毅然とした態度で接する。つまり、リスペクトを持って相手に歩み寄るのです。

私は意見を言いやすい雰囲気をつくることにもこだわっています。よいプロダクトづくりには、意見が活発に交わされることが必要だと思うからです。ミーティングでは必ず「ここ気になるってところないですか?  本当はありますよね?」と意見ウェルカムな場にすることを意識しています。

何より、ふざけることにいつも本気です。強めのツッコミだってどんとこい。だってその方がフランクに話しやすいじゃないですか。

たまに雑談しすぎてミーティングの時間が延びてしまうのは気をつけたいところです。

課題分析力

広告営業として意識していたのは、顧客に満足してもらう提案をするためにあらゆる角度から分析することです。

現状はどうなっているのか、目標はなんなのか、この商品で何を実現したいのか、そしてどんな課題を抱えているのか……。集めた情報から、広告主自身も気づいていなかった課題を引き出すことが重要です。

PdMも同じ。ユーザーの課題を理解して、仮説や解決方法を地道に積み重ねていきます。課題を発見し解決に導こうとする姿勢は、広告営業時代の経験が活かされていると思っています。

TimeTreeのPdMとして心がけていること

PdMの面白さでもありむずかしさでもあるのが「ユーザーの課題を理解した上で、自分の軸を持って判断すること」です。

デザイナーのEmmaに言われたことがきっかけでした。

「Melaはどうしたい?どう思う? Melaの軸が一番大事だよ」

それまで私はユーザーさんの声も、社内の声も全て取り入れようとしていました。怖かったからです。自分の判断に自信が持てなかった。

でも全部叶えることって難しいんですよね。あれもこれも詰め込むと結果として本質からズレたプロダクトになってしまう。だからしっかり自分の軸を持つ。

そのときに頼りになるのが「ユーザーさんのためになることを作る」というゴールをぶらさないこと。これさえあれば、きっと間違うことはありません。

もちろん迷うこともあります。だけどそんなときにこそ、常にユーザー視点に立ち返ります。私は今日も、舵を取る恐怖と戦いながらTimeTreeユーザーさんに想いを馳せるのです。

判断までの過程は形に残して皆がわかるように

おわりに

PdMとしてキャリアチェンジして1年半くらいが経過しました。正直今も苦労することは多いです。不安も尽きない。だけど、なんだかんだ楽しい。

PdMに飛び込む選択をしたことは正解だったと胸を張って言えます。やっててよかったPdM!!!

最後に、この記事が「PdMに興味はあるけれど、特別なバックグラウンドや開発知識がない」という方の後押しになれば幸いです。

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