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『センスの哲学』『レガシーコードからの脱却』『MUSIC MAGAZINE』も!TimeTreeメンバーが上半期に読んでよかった本を紹介します

突然ですが、ひとの本棚を見るのってワクワクしませんか? その人が何に興味があり、どんな事柄に心を寄せているのか、新しい一面を発見できたようでうれしい気持ちになります。

TimeTreeでは書籍購入補助制度もあってか、本を読む人が多い印象があります。そこで今年の1月から5月までの書籍購入金額を調べたところ、合計金額はなんと437,887円でした。想像の2倍。メンバーがどんな本を読んだか俄然気になりだしたので、アンケートをとることにしました。

時期的に2024年も半分を過ぎようとしていたので(早すぎる……)、今年の上半期に読んだ本の中で「これよかったな〜」と思う本を募集したところ、18の回答を集めることができました。

よろしければTimeTreeの本棚を見ていってください。それではどうぞ。



思考法や実務書まで幅広く。TimeTreeメンバーが仕事に役立てた本の数々


Laeno(レノ):フロントエンドエンジニア

スクラムマスターをやる中でMTGをうまく回せるようになりたいと思ったので購入しました。

何を意識しながらファシリテーションをすると議論の場をより活発にできるのか、どうすれば議題に対する答えをまとめられるか、そういったことを学ぶことができる本です。

MTGでファシリテーションをする機会があったら1度手に取って欲しい一冊。必要性を感じたら何度でも目を通すことできるとてもいい本だと思います!


Nicky(ニッキー):データアナリスト

業務に使えそうな「因果推論」のことを知りたかったので購入しました!

「因果関係」をデータからわかろうとしたときに必要になる考え方について、体系的に書かれた入門的な技術書です。『効果検証入門』(みどりの本)を読む前でも後でも、知れてよかった〜と思えることが山盛りです!


リモートワーク中心の組織で、組織としてパフォーマンスを発揮するための参考となる知見が欲しかったので購入しました!

リモートワーク中心の組織であるGitLab社が公開しているガイドブックをもとに、「リモート組織」を実現するためのノウハウを解説した本です。

組織としてどうやって仕事を進めているのか(DRI を決めてますとか、SSOT があるといいよねとか)の話が、リモートワーク関係なくとても参考になりました。


Rio(リオ):PdM

Xで話題になっており、マーケティングの理解を深めるために手に取りました。

「STPにインパクトはあるのか?」という問題提起をしたマーケティング本。 STP(差別化)は課題顕在層(課題を認識している)には効くが、市場ボリュームで考えると、未顧客の方が圧倒的に多いのだから、カテゴリーエントリーポイント(CEP,生活内で需要が生まれるポイント)を抑え、CEPの文脈ゴールにマッチした提案をするべき(文脈マッチ >> 差別化)。

また文脈ゴールにマッチした提案は、課題顕在層にも課題未顕在層にも通じるのでボリューム観点では効率が良い、という話が紹介されています。

『ブランディングの科学』を10倍読みやすくしたような本で、直近1,2年で読んだマーケ本の中で一番面白かったです。おすすめです。

仕事の参考のために購入。連続起業家であり、世界最大のコミュニティベースをもつナビゲーションアプリWaze創業者のプロダクト作りの話。

グローバル展開の定説や攻め方、具体的な施策と数値(何をやったらいくらかかり、何人獲得出来た)といった生の情報が記載されていて勉強になりました。

Wazeは広告ビジネスであること、ナビアプリ(ツール系サービス)であること、ユーザー数が億単位であること、コミュニティベースのプロダクトであること、グローバルサービスであること、などTimeTreeと類似点が多いので参考になる点が多々ありました。世界に向けたプロダクトに向き合うPdMにおすすめの一冊です。

会計・財務分析・企業価値への理解を深めるために購入。アットコスメの創業期から上場後までの会計データを題材に、会計・財務分析・企業価値について、会計の歴史を交えて解決してくれる本です。

スタートアップの事例を元に、簿記の知識がなくても理解を深められる良著です。おすすめです。


Dave(デイブ):データアナリスト

生成AIが流行ったビジネス環境で大事にするべきことが知りたかったのと、知っている方が解説(監修?)をされていたので手に取ってみました。

AIやデータドリブンな会社として取り組むべきことや、そのステップが書いてあります。マイクロソフトの事例(OpenAIなどが流行る前まで)が面白くて、今に繋がる路線(クラウド中心への転換など)が見て取れて興奮しました。AI活用を考えているなら押さえておくべき本だと思います!


Zara(ザラ):PdM

他の人に比べて良いアイディアを出せていない、出せるアイディアの数が少ないなと感じ、そういえば大学生の時に先生が勧めてくれた本があったな〜と思い出して十数年越しに買いました。

広告会社に勤務する著者が、アイディアを出すために実践していることを綴った実用書。読むと街を歩くときの視点が変わるかも!


Guts(ガッツ):iOSエンジニア

古いコードから順次脱却してく方法論を学びたかったので購入。コーディングだけでなく、負債を溜めにくい組織作りについても書かれています。

負債を作りづらいプロジェクトの回し方からコーディングの心構え、実際のリファクタリングの手法まで幅広く学ぶことができる本です。何か新しくプロジェクトを始める前、振り返りをするタイミングなどいつ読んでも学びが多いと思います。


Joseph(ジョセフ):バックエンドエンジニア

プログラミング等の学習をする際、記憶力を向上させたいと思い購入しました。脳内科医の加藤俊徳先生によって書かれた本で、学生の脳と大人の脳の違いや、大人の脳に適した勉強方法について解説されています。

大人になってから勉強したいことがある人にピッタリな本です。大人の脳の仕組みに基づいた、効率的な勉強法を論理的に解説してくれています。 例えば、大人の勉強では理解を大切にし、納得感を持って進めることが重要と解説されています。

私が資格勉強を行う際にも、この方法を取り入れることで記憶力が高まった実感がありました。 この本を読むことで、効率的かつ効果的な勉強法を学ぶことができ、大人の学びをより充実させることができるでしょう。


時間は逆戻りする?「センスが良い」とはどういうこと?知的好奇心をくすぐる本と物語


Saul(ソール):フロントエンドエンジニア

phaさんの「面白かった本2023」という記事で見かけて気になって買いました。

母(著者)・息子・娘の暮らしを描いたエッセイ。ふとした瞬間を切り取るのがすごくお上手で、さらに表現やテンポも良く、どの話も笑いながら読みました。日常ってこんなに面白いんだ! と思わせてくれる本です。

肩のちからが抜けてフフッとなれます。他の本を挙げて申し訳ないけど、『よつばと!』が好きなら好きなはず!


Max(マックス):バックエンドエンジニア

友人の推薦で手に取りました。宇宙の歴史と知的冒険の一部を描き、数学が現実の本質を解き明かす鍵であることを示してくれる本です。

自分の人生に対する見方が本当に変わりました。けっして過言ではありません。


Louis(ルイ):CDO

「時間は戻らない」と子供に説明したあとに、本当に時間って逆戻りしないのか? と気になって探したら“まさに”な本書があったので買いました。

時間は本当に逆行しないのか? というテーマで、様々な宇宙論を通じてミクロとマクロの両方からアプローチしていく本です。時間に関わる理論をたくさん紹介してくれて、わからんことが大量に出てくるけど、さすがブルーバックス(講談社が刊行する、自然科学や科学技術の話題を一般読者向けに解説・啓蒙している新書シリーズ)。

すごく平易に説明してくれて、時折脱線もしつつ、広く浅く宇宙と物理の冒険を楽しめます。時間や宇宙について考えると小さな悩みなんてどうでも良くなるよ。


Robin(ロビン):カスタマーサポート

これまで読んできたシリーズの最終作と謳われていたので購入。

そもそも「センス」って一体なんなの? というところからはじまり、センスが良いとはどういう状態を指すのかを改めて考える本です。

この本を読んだらセンスが良くなって(当社比)、生きやすくなった気がします。


Fred(フレッド):CEO

千葉雅也さん好きなので購入しました! センスが良いとはどういうことか? それを磨く方法があるのではないか、といった内容について哲学を下地に書かれた本です。

センスの本であり、「世界をどう見るか、捉えるか」ということの解像度をあげる本だと思います。



Potter(ポッター):経営企画


『半沢直樹』のドラマ化されていない本があることを知ったため購入しました!

江戸川乱歩賞受賞の池井戸潤が手がける真骨頂ミステリー。探偵半沢が絵画に込められた謎を解く。 『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』の前日譚となるシリーズの原点にして待望の最新原作小説。

「やられたら、倍返し!」。 あの突き上げる爽快感とともに、明かされる真実に胸が熱くなる!


Trevor(トレバー):iOSエンジニア

パートナーからすすめられたので購入。『Netflix』でも最近映像化されたSF小説。作者のリウ・ツーシンはこの作品でアジア人初となるヒューゴー賞(SF界最高の賞)を受賞した。

400年後、圧倒的科学力を持った宇宙人が地球を侵略しにくる。 あなたはそれに抗う計画を考える必要がある。 ただし、宇宙人は量子ほどの大きさの監視カメラを使って地球のありとあらゆる場所の音と光をリアルタイムで観測できるものとする。

つまり、なにかに書いたり誰かに話したりした時点で、その計画は宇宙人に筒抜けになるということ。 敵は宇宙人だけではない。宇宙人を神として崇める者、圧倒的に絶望感に駆られ自暴自棄になっている者、混乱に乗じて自分だけ得をしようとする者。 存亡の危機を前にしても、人類は未だ一つになりきれていなかった。


Tiger(タイガー):User Happiness チームマネージャー

ZAZEN BOYS が12年ぶりにアルバムを出すタイミングで、向井秀徳のロングインタビューが掲載されていると知ったので買いました。

完全に特集目当てでしたが、それだけでなく新旧関わらず素敵な音楽と出会える本でした。本自体が軽いのとぱっと開いたところから読めるので電車移動中の読み物にぴったりです。

This is 向井秀徳。



TimeTreeメンバー15名による「2024年上半期に読んでよかった本」いかがでしたでしょうか。正直、アンケートをSlackに投げ込んだ時には、こんなに回答が集まると思ってなかったので、たくさんの方が協力してくれて嬉しかったです。

複数冊回答してくれたメンバーもいて、やはりTimeTreeは読書家が多いことがわかりました。また、ビジネス書だけでなくエッセイから小説、音楽雑誌までジャンルも幅広く集まり、個性豊かなメンバーが集まるTimeTreeの文化が表れていたと思います。

本だけでなく、TimeTreeメンバーが上半期に読んでよかった「漫画」もアンケートをとったので、今後そちらも公開したいと思います! ではまた!



TimeTreeでは新しい仲間を募集しています!






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