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「母子家庭はかわいそう」は大嘘

「母子家庭にするなんて子供がかわいそう」 シンママはこういう類のコメントを何回も浴びせられてきたと思います。全く知らない人なら「言わせておけばいい」と割り切ってしまえば良いのですが、身近な人、例えば自分の両親や親しい友人等から言われてると、精神的にもキツく、辛いでしょう。

では、本当に「母子家庭はかわいそう」なんでしょうか?

「母子家庭」というカテゴリー化

人間の認知資源には限りがあるので、カテゴリー化を行って、最小の認知的努力で最大の情報を得ようとします。平たく言えば、同じカテゴリーに分けた人・物・事は同じ性質・特性を持っていると考えてしまう事です。

「母子家庭はかわいそうだ」もその一例です。母子家庭というカテゴリーにいる人は全員「かわいそう」としてしまうことで、母子家庭のことを分かった気になるわけです。しかし、一言で「母子家庭」といっても、各家庭の事情は様々です。そういうことを一切無視してカテゴリー化することが、いかに乱暴な話なのか、これで実感いただけますよね。

離婚したことを褒めちゃって!

これだけ情報がありふれている現代、離婚する前にいろんな調べ物をして、不安な思いを抱えながら、最終的に離婚を選んだかもしれません。とにかく現状から逃げ出す必要があるので、追い込まれながら離婚されたかもしれません。

どういう事情であれ、あなたは不安をいっぱい抱えながらも、生きていくため、前進するため、離婚を決断されたと思います。それだけで、ものすごいことなのです。それが出来ずに、仮面夫婦のままでいる人も多数いるのです。ですから、離婚を決断したことは、ものすごいことなのです。それをあなたは実践したんですから、「私はすごい!」と自分自身を大いに褒めてあげてください。

「かわいそう」と思う心理

一方、なぜ「かわいそう」という心理が働くのでしょうか。心理学的には「かわいそう」は「同情」という言葉で表現されます。つまり「あなたはかわいそうな人ね」は「あなたに同情してあげるよ」という感情になるわけです。これを聞いて何を感じますか?

私は「えらい上から目線やね」と思いました。何も事情を知らない人が、その人の思い込みだけで「かわいそう」と言っている光景が浮かびました。

そんな人の言うこと、まともに聞く必要ありますか? 私はないと思います。かわいそうと言っている、その人こそが「かわいそう」と思います。だから、「母子家庭はかわいそう」と言われたら「あなたの方こそかわいそうよ、何も知らないくせに!」と心の中で思いましょう。

シンママが幸せならお子さんも幸せ

シンママの中には「母子家庭にしてしまって子供に申し訳ない」と思っている方がいるかもしれません。もし、あなたがお子さんに後ろめたさを感じていらっしゃるのであれば、少し見方を変えてみましょう。

片親になり、シンママは仕事に家事に忙しいわけですから、お子さんを構っている時間は必然的に減っていると思います。その姿を、お子さんは間違いなく見ています。

さて、もしあなたがお子さんだとして、そんなに頑張っているママを見てどう思いますか? 私なら子供なりにママの力になりたいと思います。もし、弟や妹がいるのであれば、その面倒を見ようと思います。多分、あなたのお子さんも同じことを考えています。少しでも、あなたの力になりたいと思ってます。

このことは、お子さんの成長に多大な影響を与えます。この環境はお子さんの自立心を養うのにめちゃくちゃ貢献します。「自分でやろう!」と言う気持ちをお子さんが持つわけです。ものすごく良いことじゃないですか? それでもお子さんに申し訳ないって思いますか?

お子さんは、あなたに貢献したくて仕方ないのです。なぜなら、大好きなママに幸せでいて欲しいから。お子さんの心の中は上手く言語化できていないかもしれませんが、思っていることはこんな感じです。

ですから、お子さんの思いを汲んで幸せな方向に進めるように、あなたのマインドをポジティブにしましょう!


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