不登校でいいじゃない
いろんな事情があって、お子さんが突然「学校に行きたくない!」と言い出したら、あなたはどう対処しますか? これは、残念ながら誰にでも起こりうる話です。決して、特別な話ではありません。
そして「学校に行きたくない!」とお子さんが言ったその瞬間が、そのお子さんの限界点です。つまり、親がお子さんに伝える内容は「速攻で学校休みなさい!」でなければいけないのです。
しかし、多くの親は「何を言ってるの、いいから学校へ行きなさい!」ではないでしょうか。どうしてこうなるのでしょうか?
世間体に脅されている
親が気にすることは、お子さんのことより「世間体」ではないでしょうか。世間体なんて言葉、死語だと言われて久しいですが、概念は現代でもガッツリ残ってます。日本人は世間体をめちゃくちゃ気にします。そして、世間体は日本固有の概念で、外国人に世間体という概念は通じないと思います。
さて、なぜ世間体を気にするのでしょうか? 私は「ムラ社会」という概念が大きく影響していると思っています。人間は一人では生きていけません。ですので、集団行動が必要になるのですが、集団の秩序を守るためにルールを作り、それを集団にいる人々に守らせるようにします。ムラ社会は、世間体という他人の目を使って、ルールを遵守するように脅しているのだと私は思っています。
このように、世間体は歴史的な背景がある概念ですから、これを払拭することはなかなか難しいです。日本人は無宗教者が多いなんて言われてますが、私は日本人ほど宗教と日常がつながっている人種は他にないと思っています。験を担ぐ(げんをかつぐ)のはその最たる例です。
ですから、あなたに「何を言ってるの、いいから学校へ行きなさい!」と言わせているのは、世間体があなたを脅すからであって、あなたが悪いわけではありません。ですから、自分を責めなくていいですよ!
ほったらかしでいいんです!
世間体の脅しから解放されたところで、お子さんに「学校休んでいいよ」とあなたの本心を伝えましょう。きっと、それを聞いたお子さんは、緊張感が取れ、安堵することでしょう。
そして、お子さんの気持ちが落ち着くまで、お子さんの好きなことをさせてあげましょう。ずーっとゲームしたっていいんです。漫画読みまくったっていいんです。気が済むまで、お子さんにやってもらいましょう!
不登校が続くかもしれません。ひょっとしたら次の日、ケロッとして学校に行くかもしれません。いずれにしてもお子さんの意思を尊重しましょう。なにも言わず、いい意味で「ほっからかし」でいいんです。そのうち、お子さんなりに考えて、お子さんなりの結論を出しますから。
短時間でいいので子供と向き合う
結論が出たところで、忙しいシンママには難しいかもしれませんが、1分でもいいのでちゃんと時間をとって、お子さんの話を聴いてあげましょう。ここで、お子さんと向き合って聴いてないと、お子さんがグレちゃうかもしれませんよ! 人生が変わる重要なポイントですから、この時だけでもちゃんとお子さんの目を見て、話を聴きましょう。
自分の意思を自分の言葉で話せる子供は将来有望です。大人ですら、なかなかできることじゃないですから。学校に行かなくても、学ぶ場所はいっぱいありますし、真剣に学びたいと思う意欲があれば、何とかなります。学校へ行くことだけが全てではないですから。
そして、不登校を選択したお子さんの勇気を褒めてあげましょう。さらに、その選択を尊重し、世間体という脅しに屈しなかったあなたも、自分自身で大いに褒めてあげましょう!
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