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「反抗期」って2回あるの?!

「おぎゃー!」と生まれてから成人するまでの間、「反抗期」と呼ばれるものは2回あるそうです。しかも、反抗期という言葉、大人目線だったって気がついてました?

第一反抗期

1回目は二・三歳頃の幼児期にあります。いわゆる「イヤイヤ」期ってやつです。少しずつ自我が芽生え始め、自分の世界が出来てくる頃に、親が「これだめ」「あれだめ」というので、それに反発する時期です。

子供の目線で見ると、いろんなことが出来るようになって、自己主張が出来るようになっただけで、これは反抗しているわけではないです。親の目線から見たときに「言うことを聞いてくれない」から反抗しているように見えるだけです。

この期間に親が子供を抑えつけてしまうと、子供が「自己主張はいけないことだ!」と認識してしまい、自分の気持ちを示すことなく、内へ内へと閉じこもってしまう可能性があります。

ですので、この時期は子供の思いに共感してあげること、しかし「ダメなことはダメ」を粘り強く教えていく必要があります。

第二反抗期

2回目は思春期にあります。これこそ、大人から見れば「反抗期」に見えてしまうでしょう。

思春期は、身体が子供から大人へ移行する期間です。それに伴い「理想と現実のギャップ」「自己アイデンティティの模索」「将来に対する漠然とした不安」など、心の面でも大きく変化する期間です。

この変化を通じて、子供は大人や親が示したルール等に疑問を感じ始めます。これは、子供が経験した様々なことに基づいて、物事を客観的に見ることが出来るようになってきたからです。

だから、これは「反抗」ではなく、立派な「成長」です。喜ばしいことであるはずです。反抗という言葉は、まさしく大人から見た「上から目線」に他なりません。

なぜ反抗期が必要?

第一反抗期、第二反抗期、いずれも子供が自我を確立していく過程で、大きく成長する期間です。

この期間を通じて、自己主張が出来るようになり、その上で他者との距離感が徐々に取れるようになっていきます。この期間、子供の心が不安定であるのは当然です。ある意味、毎日「お試し」をしているようなものだからです。

あるときは、自分の主張を思いっきりしてみる。そうすると、周りから何かしらのフィードバックがもらえる。それが自分が思っていたものを合っていればいいですが、違っているのならまた別の方法で試してみる。これを繰り返していくことで、さじ加減が分かってくるのです。

ですから、大人や親に対して非常に反発する態度を取るのも、この「お試し」の一部だと思います。子供なりに分からないながら、目一杯自己主張しているんです。主張の仕方が分からないけど、反発する態度を示すことで「俺はお前らとは違うんだ!」と言っているんだと思います。

子供をハグしましょう!

反発する、これは「不安」と同意語ではないかと私は思います。よくわからない不安でいっぱいなんだと思います。

であれば、親が出来ることは「安心」を与えることではないでしょうか。「ここにいていいんだよ」「親はあなたの味方だよ」というようなメッセージを言語的に、また非言語的に伝えていくことが重要と考えます。

非言語の一例は「抱きしめる」です。ハグすると人は安心します。ある調査結果によると、「ハグは親子にとって良いこと尽くし!」だそうです(出典:親子間のハグの実態について調査)。

この調査では、ハグする親子は、ハグをしない親子に比べて約2割親子関係が良いとの結果が出ています。また、ハグすることで親も子供も健康になる効果があるとも出ています。

反抗期を上手く乗り切るためにも、お子さんをハグしてみてはいかがでしょうか!


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