見出し画像

「権限移譲」のコツ

「権限移譲」と聞いて、何をイメージされますか? 会社のお偉いさんから、何かの権限をもらう感じをイメージされましたか?

たしかに、そういう形も権限移譲です。しかし、たとえば、お子さんに「このお手伝いやってくれる?」も立派な権限移譲です。相手に何かをお願いし、相手が助けがなくても出来る状態になることも権限移譲だと、私は考えます。

この記事では、どうすればスムーズに権限移譲が出来るか、そのコツを記載したいと思います。

やってみせる

権限を移譲される側(受け取る人)は、その権限がどういうものなのか、イメージがついていません。ですので、まずは権限を手放す側の人が、どういうものなのか、やってみせる必要があります。

このフェーズでは、受け取る人がどういうものを受け取るのかを「知る」必要があります。知ることが、権限移譲を上手くやる第一歩です。

やってみてもらう&フィードバックする

受け取る人が、どういうものを受け取るのかを知ったところで、次は実際にやってみてもらいます。そのとき、権限を手放す人がそばにいて、しっかりモニタすることがポイントです。

受け取る人は知っているだけで、理解までたどり着いていません。しっかり、理解してもらうには、まずやってみる、そして、それに対するフィードバックを手放す人が受け取る人に行います。

フィードバックは、良かった点と悪かった点の両方に対して行います。可能であれば、良かった点を3つ、悪かった点を3つ、それぞれフィードバックします。良かった点をフィードバックするところが肝です!

望むレベルを伝える

フィードバックをする際、手放す人が最終的にどのレベルを期待しているのかを明確に伝える必要があります。このレベルに達したら一人前と認定するという意味合いになります。

これを明確に伝え、受け取る人が理解する必要があります。ここがしっかり出来ていないと、権限移譲後のレベルが下る可能性があり、最悪の場合は手放した人に再度戻ってきてしまいます。

モニタ期間を設ける

しっかりと権限移譲を行うために「説明したから終わり」ではいけませんん。権限を移譲してからある一定期間、望むレベルが維持できているか、モニタする必要があります。

モニタ期間中は、手放した人は口を出さずに、じっと様子を観察しましょう。そして、ここでもフィードバックが不可欠です。良かった点と悪かった点、両方をフィードバックすることを意識してください。

上手く行ったら「褒める」

いつでも、受け取る人が上手く行ったときは、褒めることを意識しましょう。褒められて嫌な人はたぶんいないと思います。褒めることで自信を持ち、さらに向上する意欲が湧いてきます。私もそうですが、どうしても「上手く行ってないこと」が気になりますが、トレーニング中も「良かった点」に意識を向けましょう。

上手く行かないことは「なぜだろう?」と問いかける

上手く行かない時、受け取る人に「上手く行かないのは、なぜだと思う?」と問いかけましょう。先に答えを言ってはいけません。それでは反発を生むだけです。

「なぜだろう?」という問いかけをすることで、受け取る人に考えてもらいます。実は、だいたいのことは受け取る人自身が答えを持っています。それを引き出すことがポイントです。

そして、受け取る人が自分で気がつくことにより、やらされている感がなくなり、自主性が生まれてきます。

このやり方は、誰かに何かを教えるものすべてに適用可能です。是非、一度お試しください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?