視点提供録 vol.822:資格を取ろうと思ったら、資格は2種類あることを思い出してみよう
皆さまは、資格をお持ちでしょうか。多くの方は持っていると思います。たとえば、弁護士、公認会計士、医師、色彩検定、調理師が挙げられます。では、資格とは何でしょうか。いろいろな答えがありそうですが、ここでは「知識を体系化したもの」としておきましょう。では、この知識にはどのような知識があるでしょうか。いろいろな見方があると思います。今回は1つの例として「法律」と「法則」という切り口を挙げてみます。
さて、この「法律」と「法則」、違いは何でしょうか。個人的には、この観点が重要だと思います。それは、
法律・・・人がつくったもの
法則・・・人が見出したもの
という切り口。「法律」の代表例としては、「弁護士」「公認会計士」「税理士」があるでしょう。また、「法則」の代表例としては「中小企業診断士(一部)」「コーチ」「カウンセラー」があるでしょう。
では、これらの違いは何か。1つの違いは「AIに取って代わられる可能性」ではないでしょうか。「法律」に該当するものは「人がつくったもの」です。このため、範囲が明確に決まっています。長い目でみると、AIが完全に制覇できる可能性は十分にあります。一方、「法則」に該当するものは「人が見出したもの」です。このため、範囲がわからず無限の可能性が考えられます。当然、AIに代替される可能性はあまり高くないと思われます。
また、「法律」は内容が決まっているため、価値は償却されるのみ。一方、「法則」は事例が増えるとともに内容の精度が高まるため、価値は逓増していく。このようなイメージもあるように思います。
もちろん、上記は1つの視点のため、どちらがいい悪いはないと思います。しかしながら、このような見方もとらえつつ、資格試験に挑戦することも大切ではないでしょうか。