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サラリーマンの給与の決まり方

今回はサラリーマンの給与がどのように決まっているのかを解説していきます

目次
1、給与の決まり方
2、給与=再生産に必要な経費
3、使用価値と価値
4、おじさんの給与が高い理由
5、年収1000万円でも貧しい理由


1、給与の決まり方

給与の決まり方には2種類あります

・必要経費方式
・成果報酬方式

必要経費方式は、毎月の生活に必要な給与を支払う仕組みです
お小遣いを例にあげるとわかりやすいのですが、毎日1,000円で生活する人のお小遣いは約30,000円あれば十分ですよね


この考え方が必要経費方式です
生活に必要な最低限の金額を給与として支給しているのが、多くの日本企業です

成果報酬方式は、成果の分だけ給与が上がる仕組みです
外資系の会社に多い傾向があり、基本急にプラスして成果報酬があるため、仕事ができる人はどんどん給与が増えていきます


しかし、成果が上げられない人は給与が最低限しか支給されないだけでなく、クビの可能性もあります

○必要経費方式メリット・デメリット

メリット
・安定した給与が毎月支払われる
・会社側はコストを最低限に抑えられる
・社員を長く雇用できる
デメリット
・成果をあげても給与に反映されない
・仕事ができない社員にも給与を一定額支払う
・できない社員が辞めない風土


○成果報酬方式メリット・デメリット

メリット
・成果をあげた分だけ給与が増える
・社員の仕事のやりがいが明確
・できない社員が辞める風土
デメリット
・成果が出せない人は給与が低い
・会社は成果分一定のコストが増える
・若手社員が残らない



2、給与=再生産に必要な経費

私たちサラリーマンが受け取っている給与は、労働の再生産コストです
「労働の再生産コスト?」
労働の再生産コストとは、今日働いて、また明日働くために費用ようなコストのことです


また、働くために食べる、寝る、遊ぶこれらのお金が最低経費として支給さえる
それが給与所得です

そもそも給与の考え方に、成果や努力はほとんど加味されていません


会社側は雇用者に働いてもらうために給与支払っているので、利益を手元に残さないといけません

社員が成果をあげた分全て社員に還元していると利益は残らないのです


ここが理解できると、今の給与は割りにあっていないと感じる方は多いでしょう

なので、私はFIREを目指しています

・個人で稼ぐことで青天井
・税制優遇を受けられる
・モテる
・好きな場所、好きな人、好きな仕事を選択できる

上記が私がFIREを目指す理由です



3、使用価値と価値

使用価値と価値はよく混同されて考えられます
しかし、ここで明確に区別することで私たちの給与の構造にメスを入れることができます

使用価値とは、誰かが使用することで役に立つかという軸で測ること
例えば、本は信頼できる情報を得られることが使用価値です
価値とは、人が手間をかけて作ったものそのもの価値
例えば、本の価値は本を書いた人の手間、出版コスト、印刷代などがかかるのでその金額の合計がこの本の価値になります

したがって、使用価値と価値の違いは「人に役立つ価値・そのものの価値」です

上記の考えから商品の価値の決まり方は、材料費、人件費、物流費などの費用の合計で求められます

・商品の価値=商品原価
・商品の使用価値=利益

企業が利益を上げるには、商品の使用価値にフォーカスする必要があります
マーケティングすることが、利益を生む唯一の方法です

この考えで忘れてはいけないのは、各費用には相場があるということです
例えば、スーパーで売っている水が200円だと高く感じますよね
それと同じ各費用にも相場があります

上記の価値=商品原価=商品にかけられた労力
仮に、労力が商品の価値に加味されるのであれば、通常2時間でできるものを4時間かけて作れば価値は高まるはずです


しかし、相場という概念があるため、何時間かけた労力でもできる商品が同じであれば、価値は変化しません

この考え方が給与の決まり方にも影響を与えています



4、おじさんの給与が高い理由


全く成果を出していないのに、成果をあげている人よりも給与をもらっているおじさんっていますよね
そういうおじさんがなぜ給与が高いのかを紐解いていきます

日本には年功序列という考え方があり、歳を取るほど給与が高くなるという昔ながらの仕組みが今現在でも残っています


この年功序列の考え方の根本になっているのが、冒頭でも解説した必要経費方式です


例えば、新卒社員の年収の相場は約400万円です
この400万円の内訳は、労働の再生産コストとして、食費、住居費、娯楽費、通信費など最低限の生活をする上で必要な経費のみ支給になっています

この考え方に基づくと、おじさんは家族がいるため、若手よりも必要な費用多くなります


バブル時代の時は、何歳で結婚、何歳で車を買う、何歳で家を買うといった相場が決まっていたので、年齢と比例して給与が上がっていきました
その文化が今でも残っているということです


5、年収1,000万円でも貧しい理由


世間の一般相場で年収1,000万円プレーヤーは優雅な暮らしをしているように思われがちですが、実際に1,000万プレーヤーの方にお話を聞くと思ったほど優雅な暮らしをできないのが現実です

それは、ここまで述べてきた給与の決まり方に秘密が隠されています
根本にはやはり必要経費の考え方があります

高給取りの人ほど、その給与に見合う責任、プレッシャー、労働を課せられます


その対価として必要経費分の給与が支給されているわけなので、実質明日も働けるための経費をもらっている点では、高給でも低給でも考え方は変わりません

例えば、通勤のための交通費をもらったとして、儲かったと思う人はいないですよね


考え方は全く同じで、サラリーマンで必要経費方式の仕組みの上で働いている以上はいつまでもお金に困る生活から抜け出すことができないのです


だからこそ、本業×副業の考え方が重要なのです

・自分で稼ぐ
・システム化する
・収入源を複数持つ
・節税する

これらのファイナンシャルリテラシーが身に付いていないと、どんなに大手企業に入社できても、経済面で裕福になることはできません

私のNoteでは、私の実体験、書籍などの情報を元にファイナンシャルリテラシー向上のために情報を発信しています


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