人気ブランドの代表作が語る個性とは? ジャパンレザー「ブランド特集 / 厳選 File」 #2
「タイムアンドエフォート」公式サイト アーカイブコンテンツを振り返ります。そのひとつ、「ブランド」特集からピックアップ。
日本製革製品を手がける人気ブランド、注目クリエイターのアイテムをコンパクトにご紹介しています。
今回は人気ブランドの代表的なアイテムをピックアップ。それぞれのアイテムの個性がジャパンレザーの魅力を雄弁に語るかのようです。
* * *
FARO
人気ブランド〈 ファーロ 〉は「Craftmanship & Modernity」をコンセプトに2005年からスタート。
「上質なライフスタイルを支える製品を届けたい」との思いを込め、革製品を中心に展開中です。
本革製の薄マチ財布に代表される、こだわりの素材と匠の技の融合。
このふたつを徹底して追求し、レザーブランドとして独自の地位を確立しました。
そして、2020年秋、リニューアル。
素材へのこだわりやクラフトマンシップはそのままに、必要にして十分な機能とミニマルなデザインとを融合させたプロダクトをクリエイターに向けて創造するライフスタイルブランドへと生まれ変わりました。
職人の技術「薄づくり」を生かした、「薄さ」が特長の長財布。
紙幣、コイン、カードなどをすべて収納できるオーソドックスな仕様ですが、厚みの原因となる要素を排除した、ブランドの代表作といえる逸品です。
「現代はひとりひとりが自分たちに合ったライフスタイルをクリエイションする時代。
より豊かな毎日とは?
自分らしいあり方とは?
そんな、日常の些細な疑問を解決しようとする行為自体がクリエイティブであり、自分らしいあり方を求め続けるすべての人たちを、私たちはライフスタイルクリエイターと定義づけました。
“皮”が鞣しを経てより扱いやすい“革”になるように、私たちのプロダクトが傍らにあることで、すべてのライフスタイルクリエイターの毎日がより過ごしやすくなりますように」(〈 ファーロ 〉公式ウェブサイトより)。
そんなメッセージを込めた革製品のクリエイティブ、さらに支持を広げていきそうです。
*
Atsushi Yamamoto
証券会社で株式トレーダーとして勤務後、老舗メーカーでの修行を経て独立、と異色の経歴をもつクリエイターが自身の氏名を冠したブランド。
「唯一無二の素材を使い、
その素材に命を吹き込むことができるのは
ただ一人」
アツシヤマモトの変わる事のない価値であり、
約束として掲げています。
デザイナーであり職人の山本敦さんが2014年に横浜で創業。2019年からはアトリエをドイツに移転し活動。
オーダーメイドの製作を積極的に行い、現在世界15か国以上のユーザーに愛されています。
創業時から製作の全行程を丁寧に一人で行い、全ての製品に等しく愛情を込め、真のハンドメイドを追求し続けているのだそうです。
「刷毛染め」技法により仕上げたレザーが、このブランドの顔。
数百回もの試作を重ね、辿り着いた独自のスタイル。
すべてハンドワークによるものなので、一枚ごとに表情が異なり、唯一無二の存在感に心惹かれます。
収納力に優れたこの長財布は、一般的なサイズよりも約5ミリ高さを抑えることでコンパクトに。財布下部の設計を工夫し開口部が大きく開くのがうれしい。
「使いやすさ」というファクターが、「美しさ」にさらなる価値を添えています。
*
JINMON
海外の著名なブランドでデザイナーとして活動した陣門大輔さんが始動。コンセプチュアルなテーマをシンプルなシルエットで表現するバッグブランドです。
『アイデア・デザイン・クオリティ』が共存する ものづくりを実現するため、分業化せずデザインからパターン製作、試作まで自社で一貫して行ってます。
独自のフォルム、造形を重視。アイデアを構築的にデザインに落とし込むことで、個性的でありながら 品質の高いアイテムの具現化へと推し進める・・・静謐ななかに力強さを秘めて。
スマートフォンであらゆることができる時代。
ハンズフリーの気楽さ、快適さが支持されていますが、こんなときだからこそ、敢えて、手に持ちたい上質なバッグ。
クリエイティブなデザイン性が持つひとの魅力を引き立てます。
ステイホームが欠かせないいま、造形美を生かし、オブジェのように飾っておきたい・・・そんなアート感覚のバッグが、さらに注目を集めていきそうです。
* * *
なお、掲載アイテムが終売となっている場合もありますので、ご了承ください。
「タイムアンドエフォート」公式サイト 「ブランド」特集では、このほか、さまざまなブランド、アイテムをご紹介しておりますので、ぜひ、チェックしてみてください。