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【書評】情報発信歴20年のからあげさんがたどりついた「徒然草」理論


ツイッターをみていたら
からあげさんという人に出会いました。


なにやらすごい人にフォローされたらしい。
すごい人にフォローされる人は、
おそらくすごい人なんだろう。(単純)
しかもフォロワーが1.3万人もいるぞ!(単純)
からあげさんはきっとすごい人なんだ!(単細胞)


からあげさんのプロフィールページに行くと、


お、情報発信に関する本を出版されている!

このからあげさん、
インターネットでの情報発信をはじめて
はや20年らしい。すげえええ。

私はまだ発信をはじめて半年ほどだけど
20年間発信し続けた人の考え方をぜひ垣間見てみたい


ということで、Kindle本をポチり。。


面白かったところをいくつかご紹介してまいります!


1. 継続的に情報発信するだけで、1万人に1人というレア人材になれる


からあげさん曰く、
そもそも情報発信をはじめる人が100人に1人、
そして3年以上発信できる人は100人に1人、

だと言っています。

「継続的な情報発信」というだけで
1万人に一人の強みを手に入れられる

というのがメリットなんですね。

100人に1人の強みの掛け算を3回する
100万人に一人の逸材になれる

とよく言われていますが、
継続的な情報発信って
そういった魅力がありますね。


2. 徒然草式、上手くなってから書こうとしない


そして、からあげさんは
20年続けても自分より圧倒的に
実力のある人がいることを認めたうえで、
今の実力で発信し続ける事が重要だといいます。

 そもそもどんな分野でも、上を見ても下を見てもキリがありません。私が発信する電子工作・写真・ソフトウェア・AIのどの分野でも、私より上の人なんていくらでもいます。
(中略)
達人になるまで、何年も修行しておじいさんになってから情報発信するのも本末転倒です。それよりは、今の精一杯の力で、とにかく完成させて発信してフィードバックをもらう。このサイクルをひたすら繰り返すことが、短期間で自分自身を向上させる近道だと思います。
ゼロから始める情報発信

そして、徒然草を引用して、
いつの時代も下手くそをさらけ出す
ことが大切と言っています。

”能のうをつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知しられじ。うちうちよく習ひ得えて、さし出いでたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ならひ得うることなし。” これは、現代語に訳すと以下となります。“これから芸を身につけようとする人が、「下手くそなうちは、人に見られたら恥だ。人知れず猛特訓して上達してから芸を披露するのが格好良い」などと、よく勘違いしがちだ。こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何1つとしてない。”
ゼロから始める情報発信

教養あって、かっこいい〜!


3. 素人だから作れる成長物語


からあげさんの最も人気な記事は、
会社にいるおじさんが
機械学習を使いこなしてみるみる成長する物語なのだそう。



実力がない素人だからこそ、
そこからの成長があなたのコンテンツになる。

プロセスエコノミーという考えにも近いですよね。

4. AIに負けない、オリジナルなコンテンツを作ろう


個人的に一番参考になった内容です。

最近文章生成AIが発達したおかげで、
ブログ記事のようなものもAIがかけてしまいますよね。

わざわざ人間がブログを書く意味ってなんなんだろう、
私は悶々としています。

そんな中、からあげさんのだした答えは、
人生体験に基づいたオリジナリティ
でした。

 コンテンツの価値は色々な基準があり、一言では言えませんが、間違いなく言えるのは、自分が体験したこと・調べたこと・考えたことを元にした、世の中にないオリジナルな内容が重要であることです。 もちろんまったく新しい内容である必要はありません。そんなものが生み出せるのは一部の天才だけです。私も含む、普通の人には、自分なりの要素がほんの少しあればよいのです。それさえあれば、それは立派なあなただけのコンテンツです。

逆に価値がないのは、ネットの文章や画像をコピーして、考えなくつぎはぎしただけのようなコンテンツです。こういう誰でも作れるようなコンテンツは、今後AIにより大量生成できるようになっていきます(すでになりつつあります)。AIは1秒に数千・数万という単位でコンテンツを生成できます。その内容と見分けがつかないようなコンテンツしか作れなければ、そのコンテンツの価値はあっという間に限りなくゼロに近づくでしょう。
ゼロから始める情報発信
一言でいうとAIは人間のような人生体験をしていないということが大きいでしょう。人生経験のないけどIQが超高い幼児が、村上春樹を読み込んで村上春樹っぽい文章を書いたことを想像してもらうと少しイメージができるかもしれません。いかに村上春樹っぽい文章が書かれたとしても、きっとそこに「上手なモノマネ」という感想以上の感動は生まれないでしょう。
ゼロから始める情報発信


そうか、AIにはパーソナルな人生体験がない。
だからこそ、大きな挫折もなければ
嬉しくて涙したこともない

この体験と感情こそが、
オリジナリティに重要な部分なんですね。



Noteの師匠たちもそんなこと言っていた


イトーダーキさん、ヤスさん、
文章力つよつよなお二人も
ラジオの中で

ストーリーの大切さ

を語っていました。
僕も人のストーリーを読むのが大好きです。
これからもそういった情報発信、続けていくぞ〜!

【昨日書いた僕の人生体験】


【今回ご紹介した本】
Kindle Unlimitedなら無料で読めるそうです!