弱者はファクト(事実)で議論する

これまで幾度となく議論をしてきた。

社内でのプレゼンや議論は職業柄もあり数はそこそこ多くこなしてきたと思う。

それでもいまだに大きめの課題について議論をする日は、気が重いし話すのもうまくないためプレゼン力というものには自信がない。

人数が3名以上いるような議論の場では、大抵がうまく進められないことのほうが多い。とくに自分よりも階級の役職者がいるような議論の場だと、役職者が右か左かなら右を向け!!!と大声をだせば、本当は左へもっていきたい議論なのに、右にもっていかれることもよくある。

そんな時に地位や役職に左右されにくくし、議論を進めさせてくれるカードが「ファクト(数字的事実)」を用意することだと思っている。

例えばファクトを用意していないMTGだと、

リーダー「ABとの施策だったらなんとなくAの施策が良さそうだよね。だって普通は顧客はこういう気持ちをもってるから、こういう施策が効くとおもうんだよね〜」

進行メンバー「(Bの施策が良いのだけど)そうですね。確かに顧客目線だとそういう気持ちになりそうですね」

参加メンバー「(リーダーが言うならそれでいくか)Aが良さそうですね!」

みたいな感じで、ふわっと決まるMTGになったりするんですよね。ほとんどの意思決定や成功角度はリーダーの感性的なものに左右されてしまうと思っています。

では、ファクトを用意しているMTGというと、

リーダー「ABとの施策だったらなんとなくAの施策が良さそうだよね。だって普通は顧客はこういう気持ちをもってるから、こういう施策が効くとおもうんだよね〜」

進行メンバー「そういう意見もありますね。しかし、Aの施策ではKPIに対して5%の改善効果しか見込めず、それに対してBの施策では20%の改善効果が見込めます。もし優先度をつけるならB→Aの順で実行していくのがいいかと考えています」

参加メンバー&リーダー「確かに、その数値を見る限りAの施策もいいけど、まずは効果の大きいBの施策をやるべきですね」

という風に、地位や役職に左右されにくくして議論を正しい方向にもっていくことができるのです。

今回は自分よりも階級が上の役職者での例をあげましたが、基本的には自分が階級が一番上のMTGの場でもファクト(数字的事実)は用意するべきだと思っています。

なぜなら、そうすることでMTGに参加しているメンバーとの関係性がフラットになり、若いメンバーや役職は低いが専門性の高いメンバーからも良い意見をもらえて議論が有意義なものになるからです。

プレゼンスキルは実践を積んでいかないと向上しづらく、短期間で向上させるのはかなりハードル高いですが、ファクト(数字的事実)を集めるのはインターネット上に落ちているものもたくさんあるので、可能な限り試せるテクニックかなと考えています。

自分自身の戒めも含め、なるべく人の時間をいただいている場では、良い議論が進められる準備をしっかりしていきたいなと思いました。

おわり。

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