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【TikTok LIVEレポート】BillboardJAPAN |TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid


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新型コロナウイルスの影響で音楽を取り巻く環境も変化する中、複数のデータを組み合わせた総合音楽チャートを提供するビルボードジャパンとショートムービープラットフォームTikTokがタッグを組み、6月28日に無観客生配信ライヴ『Billboard JAPAN | TikTok Special Live Streaming#MusicCrossAid』を開催。

なお、本プログラムはコロナ禍に苦しむライブ・エンタテインメント事業者を支援するべく、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会の3団体が立ち上げた基金「Music Cross Aid」に賛同して企画され、幅広く視聴者に基金の周知と募金の呼びかけを行うものになっている。その意志に賛同する形で、全6アーティストがアコースティック・セットにて生パフォーマンスを行った。  

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トップバッターを務めたのはNovelbrightだ。「画面越しの皆さんに!」と竹中雄大(Vo)が呼びかけ、「君色ノート」で本編スタート。裏声を交えた透明感のあるヴォーカルを響かせ、時折笑顔を浮かべる姿も印象的であった。1曲目を終えると、さらに「いつかビルボードライブでアコースティック・ライヴをやりたかった」と発言。次はイントロに口笛を用いたバラード風の「また明日」に繋げ、繊細なメロディ・ラインを会場いっぱいに響かせる。パワフルな歌唱力に惹き付けられる「Walking with you」を経て、再びiPadを見て、「凄い!」、「やばい!」、「上手過ぎて死んだ!」と興奮状態の視聴者のコメントを拾い、メンバー自身もこの状況を心底楽しんでいるようだった。橋本環奈がTVCMに出演するゲームアプリ『放置少女』タイアップ曲「夢花火」においてはアコギやカホンの音色が存在感を増し、眼前で演奏を聴いているような臨場感に包まれた。 

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Novelbrightの演奏が終わると、ここでゴスペラーズ、DISH//、トーン・アンド・アイ、うじたまいの4人によるコメント&スタジオ・ライヴ(録画)を挟み、DJRINAがその後に続くと、二番手は瑛人の登場。

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ステージ上で軽くステップを踏みながら、「シンガーソングライターの彼女」からハートフルな歌声を存分に発揮。飾らず、ありのままの人柄が滲み出た声色は「HIPHOPは歌えない」においても不変だ。「今すごく楽しめてます」と簡潔にMCを入れた後、大ヒット曲「香水」をここで披露。

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視聴者のコメントでもこの曲を待っている人が圧倒的に多かった。同曲はデジタル配信のみでTikTokなどのSNSを通じて、Official髭男dismを抑えてチャート1位を獲得した異例のナンバー。「君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ」という一度聴いたら忘れない歌詞とメロディが胸に沁み入った。 

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三番手のmilet(ミレイ)が姿を見せると、情感豊かな声色で一瞬にして自分の世界観を作り上げる。「STAY」では伸びやかな美声に加え、変幻自在のメロディ・ラインを完璧に歌いこなしている。そして、ONE OK ROCKのToru(G)がプロデュースを手がけ、TVドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』オープニング曲「inside you」へ。英語と日本語が交錯した歌詞もシームレスに歌い上げ、洋楽の女性シンガーソングライターを彷彿させるネイティヴな歌唱力にも驚かされた。「今はまだ大変な時期ですが、聴いてくださる皆さんがいることに感謝。久々のライヴで緊張してますが・・・」とMCした後、今年6月に発表されたばかりの1stアルバム『eyes』収録曲「The Love We've Made」を披露。

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ミドル・テンポのバラードだが、彼女の繊細かつ力強いヴォーカルが一際輝いていた。  

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そして、男女混成4人組の緑黄色社会が4番手に現れ、長屋晴子(Vo/G)のハイトーン・ヴォーカルと重厚なコーラス・ワークにより、通常のバンド・セットとは趣の異なるアプローチに惹き付けられた。セットリストは4月に配信リリースされたアルバム「SINGALONG」収録曲で構成。冒頭曲「想い人」をやり終えると、「久々のライヴだから緊張する。でも心から楽しいなって。じゃあ、ノリノリの曲、行きますか?」と言うと、「Mela!」へと繫ぐ。

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長屋は水を得た魚のようにエネルギッシュな歌声で迫り、無観客であることを忘れるようなハッピーな高揚感を振り撒く。観ながら自宅で踊り出す人もいたのではないだろうか。その流れから「sabotage」に移ると、歌声はもちろん、楽器隊の音色もクリアに響き渡り、生命力に溢れたサウンドを轟かせる。「後ろがいい景色ですね」と穴見真吾(B/Cho)が東京ミッドタウンの夜景にも触れ、「素敵な場所にピッタリの曲!」と長屋が言うと、「一歩」をプレイ。しっとりした曲調で聴き手の心を癒すと、アカペラ始まりの「Shout Baby」でビシッと締め括ってくれた。  


ライヴも後半戦に入り、ここでDJ Sho-hey(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)がネクスト・アクトまでの時間を繫ぐ。視聴者コメントには「選曲、繋ぎ方が神!」という言葉が乱発され、大いに盛り上がっていた。

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残り2組となり、5番手を務めた平井 大は「Life goes on」でスタート。彼の歌声に耳を傾けていると、「約束の空の下でまたいつか笑って会えるその日まで」の歌詞が今の時代性ともリンクして感情移入を誘う。湿り気を帯びたメロディが印象的な「tonight」を経て、アコースティック・ギターからウクレレに持ち替えると、「祈り花 2020」を披露。

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素朴なアレンジを背景に、憂いを帯びたエモーショナルな歌声がより一層映えていた。新曲「僕が君に出来ること」を経て、再びウクレレを手に持ち、「Slow & Easy」をプレイ。太陽や海辺など情景が浮かぶ歌詞と共に開放感に満ちた音色が実に心地良かった。  

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この日のトリとして6番手にステージに上がったのは家入レオ。「Overflow」、「Answer」と序盤から芯のある凛とした歌声を聴かせた後、「こういう形でライヴをするのは初めてに近い。(自粛期間中)自宅で曲を作ったり、本を読んだりしていたが、改めて当たり前にしていたことの尊さっていうのをすごく感じた。 この期間の全てを出し切る。いい音楽を届けられたら」と述べ、TVドラマ『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』主題歌「未完成」へ。喜怒哀楽のすべてを投げ打った彼女の絶唱ぶりには鳥肌が立ち、視聴者コメントには「涙が出た」と呟くリスナーもいたほどだ。「音楽で皆さんに夏の思い出、ワクワクした気持ちを」と発言した後、「君がくれた夏」を披露。

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スケールの大きな澄んだ歌声に聴き惚れていると、そろそろ最後の1曲となってしまった。自身のツアーが中止になったことにも言及し、何かを吹っ切るように力強く歌い始める。「えっ!?」と心の中で叫ぶのも束の間、ここでエレファントカシマシのカヴァー「悲しみの果て」が炸裂。腹の底から歌い上げる家入のヴォーカルには危機迫るものがあり、その熱い歌声を通じて「コロナに負けず、頑張ろう!」と熱いメッセージまで届けてくれているようにも感じた。最後の最後に巨大な元気玉まで飛び出した生配信ライヴは視聴者に大きな爪痕を残し、盛大に幕を閉じたのであった。        
   
 





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