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くふうカンパニーのロゴデザイン刷新プロジェクト

はじめまして、こんにちは。株式会社くふうカンパニー 執行役の池田です。

株式会社くふうカンパニーは「家計簿サービスのZaim」や「チラシ情報サービスのトクバイ」「住まいサービスのイエタテ」「結婚情報サービスのみんなのウェディング」等々、日常生活の領域やライフイベントの領域のサービスを手掛けている会社を束ねたホールディングス会社です。
2023年8月にこのくふうカンパニーのロゴデザインの変更を行いました。

今回は、このロゴデザインの変更プロジェクトの目的だと考えていた3つの切り口に「くふうカンパニーグループ全体の横断的なデザインの取り組み」という観点も交えながら、私なりに書いてみました。

新しいくふうカンパニーのロゴ

なお、くふうカンパニーがどのような会社なのか、現在どのようなことに注力しているかなどは2023年5月に代表執行役に就任した閑歳、また執行役 CAIO である舘野の note も是非ご参照ください。

今回のリニューアルプロジェクトは2023年2月から約半年間の期間をかけました。普段は個々に担当するサービスの業務をもった(横断的なデザインを専属でやっているわけではない)デザイナー、広報のスタッフ、合計8名と具体的なデザインワークやファシリテーションは私の元同僚でもる、KRAFTS&CO.倉光さんとご一緒させていただきました。

外部の専門性の高いパートナーを入れることによって、よりクオリティの高い品質のものに仕上げるということも当然ありますが、一定の緊張感を持って着実にプロジェクトを前進させるという点においても大きく寄与したと思っています。

基本となるカラー選定の様子

1. アイデンティティの刷新とひらめきの可視化

ロゴデザインを変更するにいたった一番のきっかけは「古くなったアイデンティティの刷新」です。くふうカンパニーが誕生した2018年10月に「ひらめき」を表す象徴として、代表の穐田がホワイトボードになぞった「電球マーク」を私が書き起こしたものが旧ロゴマークの発端でした。このマークをサービスや複数の社名に横展開することなどはまったく考えられておらず、事業の拡大とともに役割を満たすことが困難になっていました。

ロゴマークのBefore, After

しかし、物理的な電球マークを用いたことの意外性からか、社内また社外からの反響もあり愛着を持っているスタッフもいたため、この電球マークの発想が消失してしまうことが、個人的に少し気がかりでした。

そんな背景がありながらも、新しくするからには造形的な表現は当然ゼロベースから考えてもらうことを倉光さんにはお伝えしていました。最終的なデザイン案に行き着く過程ではさまざまなことがありましたが、くふうカンパニーらしいキーワード「人( i ) x ひらめき・発見( ! )」というイメージを可視化してもらった中に光のような要素が見えるという発見があり、それが私としてはデザインの決め手ともいえるポイントにもなったようにも思っています。

検討時点での一部のデザイン案

ロゴデザインの造形的な意味については、くふうカンパニーのコーポレートサイトにロゴに込めた思いという専用ページを作成しましたので、もしよろしければそちらもご覧ください。

2. 統一された世界観が作れる、展開のしやすさ

冒頭に書いたように、くふうカンパニーには様々な事業を展開している事業会社があります。スピードを大切にしているため、各事業会社が各々で判断していくことがほとんどでしたが、2022年5月の決算説明会の資料にもあるように、グループとしてこれまで以上に横断的な取り組みを強化する意思決定をしています。そのため、統一された世界観などをちゃんと表現できることが二つ目の目的になります。

事業会社の社名にロゴを適用

ロゴデザインとしての横展開のしやすさや、いろんな場面で利用しやすい可読性に加え、ロゴタイプには市販のフォント『たづがね角ゴシック B』を利用し、誰でも展開ができるようなレギュレーションになっています。

このように、これまで「各事業会社」というニュアンスが強かった組織において、グループとしての一体感を生み出し、より一つの組織としての意識を高めていくための象徴としても、このプロジェクトの役割があると思っています。

新しいロゴを用いたペットボトルとコーポレイトサイト

ロゴデザインの刷新はデザイン決定が終わりではありません。現状、浸透のフェーズに入っているため、ノベルティ等の作成も順次行われています。このフェーズではさらに多くの部門とのコミュニケーションが必要となることもあり、ロゴの浸透をきっかけに、組織の連携をより意識しながら制作を進めています。

3. 横串でのデザイナー間の連携促進

三つ目にこのプロジェクトにおけるデザイナー間の連携の意義に触れたいと思います。各事業会社に所属するデザイナーはそれぞれが担当する事業のデザインを本業としているため、横断的なプロジェクトを実行しようとした場合、その意義や、プロジェクトに対しての時間配分の調整が難しいことが課題になりがちです。

そのような状況でも、あえて各事業からデザイナーを集める目的としては、2であげた統一感のあるデザインをボトムアップでしっかりと展開する意図があります。その場で決まったことを当事者としてデザインワークに取り入れることで視覚的に統一感が生まれてくることはもちろんですが、コミュニケーションのニュアンスも大きいと思っています。特にサービス開発では、ビジネス担当者やエンジニアなどとのコミュニケーションにおいてハブ的な役割を担うため、中長期的な浸透のフェーズにおいては特に大切になると思っています。

各事業会社のデザイナーで最終的なデザイン案を検討する様子

このような横串でのデザイナー間の連携を促進する施策は本プロジェクト以外にも行なっています。複数のプロジェクトを走らせることでの相乗効果など、この話についてはまた別の機会に書きたいと思います。

終わりに

さて、今回は(noteを書くのは初めてですが)くふうカンパニーにおけるロゴマークのデザインの刷新について三つの切り口で書いてみました。振り返りのような口調で書いていますが、プロジェクト自体は終わってはいません。前述したように浸透させていくフェーズに移っています。今後このロゴデザインをバックに、くふうカンパニーグループをよりよい良い組織、そしてより良いサービスを展開できる会社にますます発展させていくことが真の目的ともいえます。このプロジェクトの紹介を通して、くふうカンパニーグループのサービスにもご興味を持っていただけると幸いです。

なお、グループ内のデザイナーの多くが所属する「くふうAIスタジオ」では、現在デザイナーを絶賛採用中です!ご興味が湧いた方はぜひご覧ください!

またお会いしましょう!


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