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親の心、子の心

 人を育てるというのは、なかなか難しいテーマです。育てる側の考えだけでは、人は育たない。
 足を引っ張っても背は伸びないし、訓示を垂れてもその通りに考えてくれない。育てる側と、育てられる側の意識ギャップが、人の育成をより一層難しいものにしている。それでも、育てる側に立っているならば、適当な時期を見計らって肥料をいれ、その人の成長を促す・・そんな地道な努力をしていかなければなりません。 

 とりわけ子供の教育については、度々、ジレンマに陥ることがあります。 お子さんをお持ちの方々は、実感しているのではないでしょうか。親の心子知らずといいますが、一方、子供の側からは、子の心親知らず。親と子の、葛藤の姿です。お互いにある種の甘えのある関係が親子であるだけに、教育する立場にある親のサイドで、甘えをすて、また大きな心で見守る度量も必要になります。

 そんな中で、一生懸命肥料をまいても、いつまでたっても精神的な生長が見られない我が子...と思うのは、もしかしたら錯覚。人が成長するためには、大変な時間を要するものです。じっくり腰を据えて行きたい。