4月13日 喫茶店の日

「コーヒーをひとつ」

いつもの時間にやってくる、いつものお客様。

薄い眼鏡。薄い身体。

「お待たせいたしました」

カップを差し出す指は、当然お客様には触れない。
けれど。

性欲など、とうに枯れてしまっているだろう彼だからこそ、こんなにも触れたくなるのだろうか。

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