1月10日 糸の日

キスをした後。
もしくは今の様に、彼のモノが口内で爆ぜた後。

僕と彼との間に伝う、粘り気のある脆い透明。
落ちて消える糸は、繋がっていたかった最後の名残りだ。

「間に合わなかった、吐き出せ」

出したい。出したくない。
飲み干すことも躊躇われ、僕はどうにも動けずにいる。

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