diary5_主張すること

「図面はそこに書いた人がいなくても、言葉が通じなくても伝わるものでなければならない。だからこそ、なんとなく線を引きましたはNGである。なぜそこに線を引いたのか、一本一本の線には意味があり、理由が必要である。」大学1年の時に初めて学んだことです。

私はもともと自分の考えを口に出したり、主張するのがとても苦手です。頭の中で、できないうちから主張してはいけない。否定されるのが怖い。嫌われるのが怖い。私なんかが…と考えてしまいなかなか口に出せません。

だからこそアーティストや芸術家がかっこよく見えます。批判されても自分の足で立っているのが強く、美しく。

私はそれができなくて、つらくて、つらくて、よく悩んでいました。

でも、大学の先生の言葉を聞いて、授業を受け、作品をつくり、発表を繰り返して気付きました。図面や作品があれば考えを主張できる。思いを込めてつくれば主張できる。

想いが伝わったときの喜びが忘れられません。

そして私は「これならできる」そう確信しました。

敷地を見て、ここはどのような環境か考える。そしてでのような人が利用するか考え設計する。一つ一つ大切に組み立てて設計する。一つ一つ丁寧に考えるからこそ主張できる。

だから私はそれを仕事にしたい。そして、自分を表現することではなく、求めるモノをつくれる人になりたい。これから、この先ずっと…

thank you…