見出し画像

メンバーがパフォーマンスを発揮できる環境づくりが自分の仕事|プロジェクトマネージャー・ワッシー

コンセントリクス・カタリストnote 編集部です。

今回は、プロジェクトマネージャーであり、Head of Delivery(東京オフィスで動いている全プロジェクトを管掌し、コスト/品質/リソース管理を担うマネージャーの役割)である鷲野(以下、ワッシー)に、コンセントリクス・カタリスト(以下、CAT)に入社した経緯や、CATのプロジェクトマネージャーの特徴などをインタビューしました。

鷲野 貴行 Takayuki Washino(ワッシー)
Project Manager/Head of Delivery

中途向け求人転職サイトのライター、映画専門のPRを経て2011年にWeb業界でのキャリアをスタート。WebディレクターからPM、Webプロデューサー、UXデザイナーと様々な職種に携わりながら、ECやブランドサイト、Salesforceを活用したWebアプリケーションの開発にも従事。2020年にTigerspike株式会社(現コンセントリクス・カタリスト)に入社。大手損害保険会社のUX/CX支援やマイページ改修、大手メガバンクによるデジタルサービスの新規立ち上げ/継続開発支援など、国内大手企業の様々な案件をPMした後、今現在は東京で進行している全プロジェクトの統括、プログラムマネジメントを担当している。

好きなものは日本のエンタメ(ドラマ・アニメなど)全般。特に大河ドラマが好き。

——まずはご自身がCATを転職先として選んだ動機について詳しく教えていただけますか?

ワッシー:当時は転職活動ではさまざまな企業とお話しさせていただきました。自分の人生で非常に重要な時間だったと思います。

CATを選んだ理由は、2つあります。1つが社内のメンバーがスキルフルで、その道のプロフェッショナルが集まっていること。もう1つが業界を牽引するリーディングカンパニーがクライアントであることから、CATが提供するサービスやアウトプットのレベルの高さに、自分もここで修行といいますか、腕試しをしてみたいと思いました。

入社前、何人か在籍している人に話を聞いてこの会社にいる方々の視点やパフォーマンス、高いプロ意識に感銘を受けました。メンバー一人ひとりが積極的に仕事に取り組み、高い品質のアウトプットを生み出しているチームは、なかなかつくれるものではありません。そのようなプロフェッショナルなメンバーたちと一緒に働ける環境に、大きな魅力を感じたんです。

当社が取引をしている企業が大手であることも大きな要素でした。とはいえネームバリューだけで判断しているわけではありません。前職でナショナルクライアントや大手企業さまとプロジェクトをさせてもらった経験から、ステークホルダーとの関係構築や、プロジェクトの難しさについてはある程度イメージができていました。だからこそ、余計にCATの実績に驚いた部分はありましたね。ステークホルダーも多く、難易度も非常に高いプロジェクトをどのように受注し、計画して実行しているのかに強い興味と関心を抱いたのです。

——実際に入社してからはいかがですか?

ワッシー:入社当初は、プロジェクトをしっかり回せるようになろうと、ひたすら案件に集中する日々でした。UXデザイナーが主体で動くデザインコンサルのプロジェクトから、お客さんのサービスやプロダクトの立ち上げ/改修をデザイナーとプロダクトマネージャーで推進していく開発支援のプロジェクトまで、様々な案件に取り組んできました。そのうちプリセールス段階からプロジェクトの組成に関わったり、PMメンバーの採用やマネジメントを担っていくようにもなって、チームのリードポジションを任せて頂けるようになりました。

さまざまなプロジェクトを通して、改めて各職種のメンバーのプロ意識やスキルレベルの高さは再認識しましたし、難しいテーマ、本質的な課題に取り組むことが好きな人が多いなという実感も持っています。デザイナーやプロダクトマネージャーの人たちのアウトプットは、プロジェクトをやるたびに「すごいな、自分じゃ出せないな」と思うことばかりです。

また、社内も職種の垣根を超えて連携したり、プロジェクトメンバー間で頻繁にコミュニケーションをしていると思います。デザインとプロダクトマネージメント、デザインとエンジニアリングが密接に連携していることは、案件を進めるときや、お客さんにバリューを提供する上で非常に大事なことだと捉えています。この協力的な関係性が、高品質なアウトプットとお客さんに満足頂ける支援に繋がっていると感じています。今後もプロジェクトマネージャーとしては、この連携や一体感をより密にして持続させていきたいと考えていますし、デリバリー全体を統括する立場としては、新しい方、別の会社でご活躍されてきた方々もこの輪の中にスムーズに入って頂けるようなオンボーディング体制、仕組みを作っていきたいと考えています。

——プロジェクトマネージャーはなかなか外からは実態が見えづらい職業かと思います。CATのプロジェクトマネージャーはどのような役割なのでしょうか?

ワッシー:プロジェクトマネージャーの価値について、社内で頻繁に話し合いが行われています。その中で僕が感じるのは、プロジェクトマネージャーは「『プロジェクト』をお客さんの課題を解決する最適な手段」として捉えること、そして、「その『プロジェクト』でどれだけ成果を出せるか」を意識して、プロジェクトにコミットすることが重要だと思っています。プロジェクトのコストや品質、コミュニケーションにスケジュール管理といったPMとしての基礎ももちろん大事です。「アサインされたメンバーがパフォーマンスを発揮できているか」「やりづらさや障壁を感じているならいかに取り除くか」「出したアウトプットがお客さんに満足頂けているか」といった面に気を遣うことも当然行います。そして、クライアントさんの事業やサービス、プロダクトの成功に弊社が支援したプロジェクトが最終的にうまく寄与できることが最も重要だと考えています。

プロダクトやサービス、事業の成功(例えば売上があがる、ユーザー数や契約者が増えるなど)といったお客様の大目標に、自分たちが関わるプロジェクトをいかに結び付けられるかを視野に入れるべきではないでしょうか。弊社のメンバーがプロジェクトで生み出したアウトプット、プロセス、考え方やマインドが、「お客さんの社内で活用されているか」「組織や進め方にインパクトを与えられているか」といった視点を持って取り組むことも重要なのではないかと思っています。弊社がアサインされたプロジェクトもあれば、お客さんの中で走っているプロジェクトも複数あります。プロダクトやサービスの成功には、さまざまな課題を解決していきながら、掲げた戦略を実行し、ときには軌道修正しながら、オペレーションなどの定常業務も同時に行っていくことが極めて大事です。それら複数のプロジェクトがうまく絡んでいって本質的な価値に繋がる、そんなプログラムマネジメントの観点も非常に重要だと考えています。


——CATのプロジェクトマネージャーが担う役割とは何でしょうか?

ワッシー:プロジェクトマネージャーは、デリバリーチームの適切な作業負荷、コスト、利益率、計画通りに進行しているかといったスケジュール管理など、いわゆるPMBOKに記載されているようなPM業務ももちろん大事です。しかし、それらは基礎やベースになるものと捉えています。書籍に書かれている手法や考え方もうまく取り入れつつ、いかに応用できるか、柔軟性をもって対応できるかがCATのプロジェクトマネージャーには必要と考えています。

その上で、プロジェクト内のアクティビティやアウトプット、成果物がプロジェクトの目的や成果(アウトカム)にどれだけ繋がっているかが重要だと思います。

悩ましいのが、クライアントが満足されていたり、成果が出ているといっても、そこに至る過程でコストが過大にかかり赤字になってしまう、あるいはスケジュールが大幅に遅延してしまっていたら、プロジェクトの成功とは言い切れません。そこには改善の余地があると思っています。そのためにも、アウトカムを優先しつつ、コストとスケジュールを適切に管理することが求められますね。

プロジェクトマネージャーは複数名いますが、リーダーシップのスタイルは画一的ではありません。これまでのキャリアに応じた得意な方法でプロジェクトを引っ張っていってもらっています。全体的に難易度が高い案件が多いため、みんな常に先を見通してリスク管理したり、先回りして行動したりしていますね。全体の状況を把握して、問題が発生した場合でもすぐにアクションしたり、対応できるようにチーム内で話し合っています。

プロジェクト終了後にクライアントからウェブアンケートを受け取り、4つの軸(成果物、コミュニケーション、スケジューリング、進捗管理・報告)で5点満点の評価をいただいています。社内メンバーの貢献のおかげで、最近ではほとんど4点台の評価を受けているのです。プロダクトやサービス開発の案件は弊社も複数の職種がアサインされますし、プロジェクトも長期化、かつ複雑さと難易度が増している中でありがたい評価ですよね。お客様やメンバ—など多くのステークホルダーが関わるプロジェクトのなかで、プロジェクトマネージャーがより良い環境を作り出す一助になれていれば嬉しいですね。

——プロジェクトマネージャーは事業会社で兼任されている場合も多いかと思いますが、それに対し、ワッシーさんはどのようなご意見でしょうか。

ワッシー:事業会社さんでよく聞くのは、プロダクトマネージャーという役割ですよね。プロダクトの企画やロードマップ、開発フェーズでは陣頭指揮をとりつつ、プロジェクトマネジメントも担っている、1人2役をされているケースは多いのかなと思っています。プロダクトマネージャーは、デザインやUXのコンサルティングと同様に、以下の役割を持ちます。

①機能の規模や実装順序を決め、
②計画やスケジュールを立てる役割

事業会社では、この2つの役割が兼任されていることが多いですよね。あくまでこれまでのプロジェクトでの個人的な経験からではありますが、担う領域があまりにも広すぎてプロダクトの企画やロードマップづくりに時間が割けていない、あるいは開発段階でスケジュール管理や進行管理が思うように行かず、苦労されているといった話もよく聞きます。これがお客さんのプロジェクトでいくとより複雑さと難易度が増して、一人の人間でやるにはあまりにもハードルが高いのではないかと考えています。

このため、CATでは①の役割をプロダクトマネージャーが、②の役割をプロジェクトマネージャーが担うようにしています。CATでは大きなプロジェクトを担当することが多く、一人だけでは質の高いサービスを提供することはできません。関わるメンバーで手分けをしてチームとしてだけではなく、お客様の成功をそれぞれの立場から追いかける体制をとっています。


——CATのプロジェクトマネージャーにはどんな人が合っているのでしょうか?

ワッシー:CATには、前の職場で豊富な経験、実績を積んできていたり、プロ意識の高い人、責任感が強くプロジェクトを根気強く進めてくれるメンバーがたくさんいます。そのなかで、プロジェクトマネージャーはまるで映画のプロデューサーであったり、舞台の総合演出家であったり、はたまたスポーツチームの監督のような存在だと思っているんです。UXデザイナーやUIデザイナー、プロダクトマネージャーなどのメンバーが役者、あるいは試合に出る選手のような存在だと捉えて、彼ら/彼女たちが輝くための環境を整える役割を担っているのが弊社のPMだと捉えています。舞台が上演される瞬間や本番の試合ももちろん大事ですが、そこに至るまでの準備期間やリハーサルといった計画の部分と、いざ試合が始まった後の後方支援も個人的には楽しい時間だと感じています。舞台上で演じる役者さん=CATのメンバーがパフォーマンスを発揮し、それがお客様からの評価もいただく瞬間は本当に嬉しいですねある種、そのような裏方気質の人たちが、プロジェクトマネージャーの仕事をさらに楽しむことができるのではと思っています。

それまでのキャリアで実際にモノをつくり出す経験をしているか、もお持ちならより良いのかなと思っています。特にワイヤーフレームの作成や設計、ライティングなどの実務経験は、自分自身も前職でやっていただけに、ここに入社してきて改めて難しさとみんなの凄さを実感しました。個人的に意義深い期間だっただけでなく、今でも、メンバーとのコミュニケーションする際にそのときの経験が活きています。

CATは今後もさらに優秀なメンバーが集まる場であり、そういった人たち同士でのセッション(プロジェクト)を楽しむ場であり続けたいと考えています。チームで連携して成果を出していったり、お客さんに満足してもらえるようなプロジェクトに携わりたい、そういったプロジェクトでこれまでのご経験やスキルを活かしたいと考えている方には最適な環境だと思います。プロジェクトマネージャーには多様な経験を積んだメンバーがいます。ぜひ彼らのインタビューも、ご興味がある方は読んでいただけたら嬉しいです。
_______
この記事に興味を持ってくださったら、ぜひこちらの記事なども合わせてご覧ください!

▼プロジェクトマネージャーの転職者インタビュー 〜某戦略コンサル出身の亀ちゃんの場合〜 

▼プロジェクトマネージャーの転職者インタビュー 〜制作会社出身のさんちゃんの場合〜

CATでは、モットーである「使いたい、をカタチに」を実現することで社会をより豊かにしていく仲間を募集しています。ぜひ一緒に新しい「価値創出」をすべく、あなたのご経験を活かしてみませんか?詳しくは下記の採用ピッチ資料、もしくはWantedlyをご覧ください。