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西洋の後ろ盾で暗殺されたアフリカのリーダー9選



アミルカル・カブラル


ギニアビサウの独立活動家。穏健な独立運動は、宗主国ポルトガルの暴力的な対反乱武力行使に抗うべく武装化していった。ギニア・カーボベルデ独立アフリカ党を率いギニアビサウ独立戦争が始まる。1973、ポルトガル秘密警察の手引きにより暗殺される。


シルバナス・オリンピオ


トーゴ初代大統領。様々な側面でのフランスからの独立に尽力した。強制されていたフランの使用を止め、独自の通貨を設立しようとしていた矢先1963暗殺される。表向きは「反対派のクーデターにより」となっているが、米国大使館領地内で殺されているので明らかに米仏がバック。


フェリックス・ムーミエ


フランスの戦犯行為吹き荒れる大戦後のカメルーン(40万人が浄化されたが西洋にはそのニュースは伝わっていなかった)。反植民地主義政治家のムーミエは1960訪れたスイスにてフランスの暗殺隊"Le Main Rouge"に毒殺された。

ルーベン・オム・ニオべ


カメルーン人民連合(Union des populations du Cameroun-UPC)の創設者。「カメルーンのジョージ・ワシントン」と現地の人には言われる。1958フランス軍によって殺される。遺品も軍により破壊され、彼の名を語ることは禁止された。


メフディー・ベン・バルカ


モロッコ。人民諸勢力全国同盟(UNFP)の党首。社会主義と反帝国主義で国際的に連帯する機構の設立に尽力。1966のキューバでの第一回反帝国主義3大陸会議(First Conference of Solidarity of the Peoples of Africa, Asia and Latin America.)を控えた1965秋、パリで消息不明になった。のちにフランスの現地警察が誘拐、モロッコ諜報機関が拷問・殺害、イスラエル諜報機関が遺体を溶かしパリの郊外に埋葬したことが伝えられている。


ピエール・ムレレ


コンゴ。ベルギーに暗殺された初代首相ルムンバの意思を継ぐ政治家・活動家。1968、米仏ベルギー、アパルトヘイト南アイスラエルなどがバックのモブツ政権に捕らえられ暴力的に公開処刑される。


エドゥアルド・モンドラーネ


ポルトガル領モザンビークの独立指導者。南アやポルトガル、米国で高等教育を受け社会学の博士号を持っていた。国連勤務を経て、ポルトガル政府から声がかかるがオファーを蹴って、モザンビークの独立に尽力する。モザンビーク解放戦線FRELIMOの初代書記長。1969、彼宛に送られて来た本に仕込まれた爆弾の爆破により暗殺される。ポルトガル秘密警察とFRELIMOの一分子による。


パトリス・ルムンバ


歴史上も悪名高い政治暗殺の一つ。コンゴの初代首相。「尊厳無くして自由はなく、公正無くして尊厳はない。そして独立がなければ自由な人間はないのだ。」CIA、M16、ベルギーにより暗殺された。1961。


トーマス・サンカラ


ブルキナファソ5代目大統領。「アフリカのチェ・ゲバラ」。人民から愛されるリーダーだった。自転車で仕事に通い、家も質素な煉瓦造り、洋服は国内生産の綿しか着ない。ワクチンなど公衆衛生、医療、教育を整備、フェミニストでもあった。キューバ、リビア、アンゴラ、モザンビーク、北朝鮮、ベナンなどの社会主義国と友好関係を築いた。西諸国と絆の深い富裕層に嫌われ、1987年、米仏バックの反対勢力に暗殺される。


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