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【イベントレポート】アフリカ経験者からチャレンジャーに! コロナ禍でも前に進む、挑戦の続け方

こんにちは!タイモブ南アフリカ拠点の伴です。

久しぶりにnoteを書かせていただきますが、今日はイベントレポートです!

新型コロナウイルスの流行によって、多くの人がさまざまな影響を受けたと思います。

海外インターンシップなど実践機会を提供しているタイガーモブが、コロナ前に海外に送り出した学生の中には、帰国後も渡航先に関わるプロジェクトを続行している人もいます。
彼らのプロジェクトも、渡航制限によって大きな影響を受けているのです。

しかし、そんな中でも予測不能だったであろう、コロナの流行、そして渡航制限をものともせず、軌道修正して事業に取り組んでいるパワフルな学生3人をゲストに、オンラインイベントを実施し、サポートしている側としても勇気づけられたので、レポートという形で、みなさんにも共有しようと思います。

イベント「アフリカ経験者からチャレンジャーに! コロナ禍でも前に進む、挑戦の続け方」

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10月6日、オンラインにて「アフリカ経験者からチャレンジャーに! コロナ禍でも前に進む、挑戦の続け方」というイベントを実施しました。

テキストを読んでいる時間はないよ!という方、ぜひこの素晴らしいグラレコをご覧ください🐯(グラレコせいなさん、ありがとうございました!@_me_sena

2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、海外留学やインターンへの挑戦計画が崩れてしまった人や、早期帰国を余儀なくされてしまった方も多いかと思います。

そんな中、コロナ前のアフリカでの経験をもとに、
・コロナ禍での海外プロジェクトクラウドファンディング実施、成功!
・ルワンダの牛糞アートとコーヒーを使って学生起業!
・駐日レソト大使とイベント実施!
・オンラインメディア、地方メディア露出!

など、自分の想いを形にするべく、挑戦の歩みを止めない学生たちがいます。

ルワンダレソト、ふたつのアフリカの国を舞台にプロジェクトを推進している3人の学生がに登壇。
挑戦をつづける秘訣やクラウドファンディング成功のポイントなど、ざっくばらんにお聞きします!

と、いうことで。

①山田 果凜(KARIN YAMADA)
沖縄の高校を今年6月に卒業。夢は「世界中の子供たちが自由に自分の未来を描ける社会の実現」を目標に4月クラウドファンディングを実地し、7月に起業。 14歳、インドで7歳の物乞いの少年に出会ったのをきっかけでした。

②大下直樹(NAOKI OOSHITA)
早稲田大学商学部4年 アフリカに行きたい!と思い、タイモブのプログラムを利用し、ルワンダへ。そこで出会った山田とクラファンを実施し、160万円調達

③渡邊莉瑚(RIKO WATANABE)
千葉大学4年休学中。鳥取県出身。フットワーク軽め。大学1年生の春休みのタンザニア渡航がきっかけでアフリカにはまる。長期休みの度に海外でボランティアしたりインターンしたり旅したり。去年行ったレソト王国に引き込まれ、自然と動物に囲まれたレソトの田舎村を舞台にクラウドファンディング挑戦中。

この3人をゲストに迎え、イベントを開催しました。


ルワンダの牛糞アートで社会起業?2人の学生起業家

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まずは、山田さんと大下さんが取り組んでいる、ルワンダに関わる事業です。

2020年2月~3月、コロナウイルスがルワンダ含めアフリカ全土で猛威を振るい始める直前にルワンダに渡航した2人。(実はその際に、2人が参加したプログラム「神戸スタートアップアフリカ in ルワンダ」の運営をさせていただきました。)

プログラムのビジネスピッチコンテストで優勝し、帰国後に運営側も驚くスピードでクラウドファンディングを実施。なんと160万円を集めます。

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ルワンダの伝統芸術「イミゴンゴ」(なんと材料には牛糞や土が使われていて、自然から生まれるオーガニックなアートなのです)を使ったアクセサリーを生産し、日本で販売することで、現地のシングルマザーに雇用を生むことが目的でした。
現地の工芸家のところにいき、実際に試作品を作っています。


ところが。


8月ごろの渡航を前提に計画を練っていたのですが、コロナの猛威は思ったよりもずっと長引き、渡航できませんでした。
(東京オリンピックが中止否か、議論があったのが懐かしいですね)

コロナによって一番影響を受けたのは、自分たちよりもルワンダの人たちでは。

渡航ができなくなり、どうしようかとしているところ、こうした緊急時こそ何かしたい、という想いから、ルワンダのスペシャリティコーヒーに着目。

今度はコーヒーを基軸に新しいビジネスに挑戦しています。

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クラウドファンディング挑戦時、沖縄の高校に通っていた山田さん。
地域のつながりから沖縄の空き家をカフェに改築し、ルワンダのスペシャリティコーヒーを提供する「トビラカフェ」を起業。
東京の大学生・大下さんも、残りの学生生活をかける覚悟で、沖縄に拠点を移し開業、店舗運営に奮闘しているそうです。

このコーヒーの仕入れも、1回目のルワンダ渡航で、ビジネスを検討していく段階で、多くの人とつながりを作った賜物です。

スペシャリティコーヒーを提供している農園も、売り上げの寄付先になるKUプロジェクト(病院患者をサポートするプロジェクトを行っている)も、今回思わぬ形で事業につながったようです。


「起業をしてみて、初めてやることばかりで、『自分ってこんなにできないことが多いんだ!』とへこむことも多いけど、多くの人の支えがあって、ここまで来ています」

そう語る山田さんの姿が印象的でした。


南部アフリカにある秘境?レソト王国でアートプロジェクトに挑戦する学生

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つづいてはレソト王国のプロジェクトに挑戦する大学生、渡邊さんのストーリーです。

まずみなさん、レソト王国って聞いたことありますか?

私の住む、南アフリカという国の中に位置する国です。
レソトに住む民族は、現在の南アフリカにも多く住んでいて、文化的に近いところもあるのですが、レソトの特徴は何といっても山。
標高の高い山がちな地形なので、「天空の国」とも言われています。
(なんと冬には雪も降るんですよ!)

首都は発展してきている一方で、田舎に行くと伝統的な暮らしが息づいています。

電気や水道、学校など基本的なインフラが整っていない部分もあるのですが、美しい伝統的な暮らしに魅了された渡邊さん。

でも、悲しいことにも気づきます。

「レソトにはすごく美しい文化があるのに、レソトの人は『レソトには何もない』というんです」

レソトの田舎村ハ・セカンツィを舞台に、レソト人写真家Justiceを巻き込み、写真を使ったアートプロジェクトを企画し、現在クラウドファンディングに挑戦中です。


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渡邊さんも、アフリカ旅行中に出会った青年海外協力隊の方などの伝手をたどって、予定になかったレソトに訪問。タンザニア、ルワンダ、エスワティニなどさまざまなアフリカの国を訪問しています。

その中でも特に印象に残り、本人曰く「恋に落ちた」というレソトのハ・セカンツィ。

鳥取に住んでいるのに、東京のレソト大使館に訪問したり、アグレッシブに行動することで、プロジェクトが形になりつつあります。


ちょうど10月から南アフリカ、そしてレソトの国境が再び開きました。

ルワンダの事業に比べて、まだ始まったばかりのレソトのプロジェクトにも注目です。


クラウドファンディングをきっかけに、飛び込め!

オンラインでアフリカとのプロジェクトをやること、そしてコロナの直撃。

電波の環境の悪さや物流の不安定さなど、物理的な制約もたくさんあります。

こんな状況でも前に進めたのは、仲間がいたからだと言います。

イベントに登壇した3人が、パッションがあり、行動力があるのはもちろん、それを応援したり、サポートする周りの人に支えられたといいます。

「クラファンをまず始めたことで、『こんなプロジェクトやっているので、掲載してください』とメディアに連絡しました。相手から連絡してもらったのではなく、クラファンを武器に自分で取りに行きました」
と語る山田さん。

クラファンのプロジェクトを名刺代わりに広げたネットワークは、壁にぶつかった時や迷った時にも助けになったと言います。

ルワンダのプログラムに参加して山田さんに出会い、共に起業をした大下さん。
「山田さんに会ったのが一番の予想外。そこから今に至るのですが、毎日壁にぶつかるから、壁を乗り越えるというか、壁を壊すくらいの勢いで挑戦してます」

一歩踏み出したルワンダという地で、全力で応援したい、一緒に事業を創りたい、と思える人との出会いがあったようです。

渡邊さんも「クラファンを公開するにあたって、『ぜんぜん集まらなかったらどうしよう』と怖い気持ちが強かった。でも周りに人に、『こんなクラファンをしたい』と相談したところ、一緒にアイデアを出してくれたり、仲間が増えて、ここまで来ることができました」と言います。


小さな一歩でも、想いや覚悟ある人には、仲間がついてくるのかもしれません。

自分自身が事業を引っ張る人になるだけでなく、大下さんのように強力なサポーターとして、覚悟をもって挑戦したいと思える出会いも、一歩踏み出した先にはあるのかもしれません。


最後に山田さんの一言を引用させていただきます笑

「カフェのお客さんに『なんでカフェをやってるの?』って聞かれたときに経緯をお話ししたら、『バカと勇気は紙一重だもんねー』と大爆笑されたんです笑 少しバカになるくらいの方が、一歩踏み出せるし、人生楽しいと思います!」


タイモブGlobal Learning Communityで録画動画配信中!

タイモブでは、小さな一歩から、大きな挑戦まで、さまざまな実践機会が集まっています。

また、今回登壇してくれた3人のように個性的なタイモブ生があるまるコミュニティです。

今回のような無料オンラインイベントは、タイモブの無料SlackコミュニティGLC(グローバル・ラーニングコミュニティ)メンバーに公開しています!

これまでの多くのイベントも視聴できるので、ご関心があるかたはぜひ☺

GLC(グローバル・ラーニングコミュニティ)について


それではこのへんで!


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