見出し画像

緩和ケアという言葉の意味

みなさんどうも!HAMTマガジン緩和ケア担当のいなとらこと古田です。
↓ マガジン購読はコチラから ↓

この連載では【鍼灸師が知っておきたい緩和ケアのこと】についてお伝えしています。

今回は「緩和ケア」という言葉の意味について深堀りしていきましょう。

では、早速みなさんに質問です!

Q.緩和ケアの定義ってなんだと思いますか?

画像1

みなさんどうでしょうか?
このような答えになった方もいれば「あらためて訊かれるとわからない」となった方など様々でしょう。

安心してください♪わからなくても大丈夫です。

2018年に東京都内で実施された調査では、緩和ケア病棟などをもたない病院に勤務する医療スタッフの中で、”緩和ケアの定義”を知っていたのは全体の56%だったとの報告があります。半分くらいだったんですね。

実は「緩和ケア」の考えが登場したのはここ20~30年くらいのことで、まだまだ発展途上な分野なのです。私もまだまだ勉強しなければいけないことがたくさんあります。一緒に学んでいきましょう!

1.“緩和ケア”の定義

曖昧な言葉の意味をはっきりさせていくことはとても大切です。言葉の意味が曖昧だと、読む人によって捉え方が変わってしまいます。例えば「自由」「平和」「正義」など思想や概念を表す言葉を考えてみるとわかりやすいと思います。人によって様々な解釈がありますよね。物事を考えたり議論したりするには、まず言葉の定義を理解することが大切なのです。

”緩和ケア”の定義については2002年に世界保健機関(World Health Organization :以下 WHO)がこのように定めています。

画像2

そして日本語の翻訳については、緩和ケア関連団体会議によって2017年に定訳が作成されています。けっこう最近なんですね。

画像3

すべて覚えるのは大変ですよね。ポイントをわかりやすいように表にしてみました。

ここから先は

2,111字 / 6画像
各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師10名が中心となって執筆。このライブラリを購読すると、在宅鍼灸の専門領域(フィジカルアセスメント・リスク管理・経絡・中医学・泌尿器・プライマリケア・養生・運動療法・多職種連携・緩和ケア・ご自愛etc)に関する記事を読むことができます。在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。

200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野の…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?