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世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?

近年、世界のエリート達の間で美意識が大切にされてきており、日本でも度々美術鑑賞ワークショップといったものが開催されています。
なぜ最近「美意識」がキーワードとなっているのか。その答えは山口周さん著書の「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」に書かれています。

1. はじめに

仕事のやり方はだいたい3つに分類できる
①サイエンス型(理性や論理) 
 〇数値で人を説得を説得することが得意
 ×数値で証明できないことは却下してしまう
②クラフト型(経験や知識) 
 〇経験が蓄積されると即戦力になる
 ×経験が根付かない革新的なことはできない
③アート型(感性や直感)
 〇前例にとらわれない革新的なアイデアが出せる
 ×盲目的なナルシストに陥り、本物のアーティストになってしまう恐れがある
これまで①サイエンス型が優勢だったが、近年その限界が見え始めた。

2. なぜサイエンス型が限界か

サイエンス型の限界VUCAの世界ではサイエンス型は通用しない
理由としては主に下記2点。
①意志決定の膠着:情報がいくらあっても足りず、意志決定ができない
②差別化の限界:道筋が正しければ全員同じ答えに行きつく

3. 今の時代に重要とされる美意識とは

データ重視のサイエンス型では上記の通り、意志決定の膠着や差別化の限界に直面してしまう可能性が高い。そこで重要となるのが、美意識である。
では美意識とは何か。
美意識とは真(何が正しいのか)・善(何が善いのか)・美(何が美しいのか)を見出す力である。
これからは、他社がマネできない、自社オリジナルの価値観・ストーリーが重要になってくる。

4. 美意識の身に着け方

「見る力」を鍛えること。
固定概念にとらわれないで純粋に物事を見る力のことである。
VTS (visual thinking strategy):見て感じて言葉にする訓練などを参考にすると良い。
美術以外にも、哲学、詩、文学に触れて自分と共感する部分を見つけるなどして鍛えることができる。

上記はあくまで読書メモで、詳細が気になる方はぜひお手にとって読んでみてください。


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