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【読書メモ】東大の先生!超わかりやすくビジネスに効くアートを教えてください!

東京大学教授である三浦俊彦先生に、ブックライターである郷和貴さんが聞き手として「アートとはそもそもなんぞや?」ということをインタビューする内容の本です。

「アート思考(シンキング)」など、ビジネスシーンでたびたび注目される「アート」というワードですが、その言葉の意味であったり、アートの効用や意義についてもっと知りたいなということで今回読んでみました。

アートは「常識をブチ壊す工夫」

という三浦先生の定義から、特に現代アートを中心に論が展開していきます。

アートの分類や歴史的な変遷など難しいことも多少は言及されますが、全体を通してアート入門者がアートの世界に足を踏み入れるために、平易でわかりやすい内容で読みやすい一冊でした。

特に、書籍中にある

ノーリスクで自分がガラッと変われる冒険

という一節は、なるほどなあと膝をうちました。

たしかに、現実世界では常識や倫理、法律などの色々な制約があるけれども、アート作品の中ではどんなことをしようと自由です。しかも、その表現をするための画材などのお金がかかることはあっても、アート表現行為自体にはなんのリスクもありません。

特に、アートを鑑賞ではなく創作する場合、そこで出来上がった作品はある意味では自分のその時の状態をうつす鏡になり得るのかなと思いました。

自分のモヤモヤした気持ちや、そのときに頭にある考え事を多くの人がブログなどを使って文字に起こすように、アートという枠を使って自分自身のその時々の状況を記録、蓄積していくのもなかなか楽しいのではないでしょうか。

自分自身が大学時代にアカペラサークルに所属していた経験もあり、音楽が特に好きなのですが、それ以外の絵画や彫刻、工芸品などの新しい世界ものぞいてみて、自分の価値観の幅を広げることが大切なのかなとも思いました。

読んだ後は、美術館に行きたくなる一冊です。

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ほなまたね

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