自分に優しさを向けてみる
私は、自分のことを甘い人間だと思ってます。
めんどくさかったら止めちゃうし、疲れることはできるだけしたくないと思ってしまう。
なので、自分に厳しくできる人を尊敬してました。
なので、自分に優しくするという言葉を聞いた時、自分はできているというか、わざわざそれを意識してやる必要なんかないよなぁ…と思いました。
「自分への優しさ」という言葉を聞いたのは、とあるセルフコンパッションの研修を受けている時でした。
セルフコンパッションは3つの要素から成るらしいのですが、そのうちの1つが「自分への優しさ」というものでした。
その研修の中で自分への優しさが向けるための練習として、「親しい友達に対して優しい言葉を向けてみる」というものがありました。
その友達というのは落ち込んでいて、辛い思いをして苦しんでいる状況にある。
その友達に対して、自分ならどう声がけをするのか、というものでした。
アドバイスをするのではなく、慰めるような言葉がけをするのが大事らしいです。
実際にやってみると、それなりに優しい言葉が出てきます。
それは人によって違うのですが、少なくともその友達がそれ以上傷つかないように、少しでも楽になるような言葉が出てくるのだと思います。
それが終わると、今度はその友達を「自分」に変えてやるよう言われました。
自分が落ち込んで苦しんでいる時、どんな言葉をかけるでしょうか、というもの。
これが興味深いのですが、友達の時と違って自分に対しては優しい言葉というのがなかなか出てこない。
優しくという指定があるので優しくしようとするのだけど、さっきよりも厳しい言葉がけになる。
「そんなことで落ち込んじゃダメだ」とか、「悩むくらいなら考えて動いた方がいい」とか。
とても慰めるとは遠い言葉が真っ先に出てくる。
説明によれば、他人に優しくできても自分には優しくできない、知らず知らずのうちに厳しくなる人は多いらしい。
カウンセラーとかそういう人は多い気がします。あんなに一生懸命クライエントのことを考えているのに、自分の大変さは結構二の次になる人は今までたくさんみてきました。
私がどれほど人のために動けたかは分かりませんが、少なくとも自分に優しくするのは下手だというのがその研修ではよくわかりました。
自分が辛い時に優しさを向けられること。
それって結構大事なことだと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?