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ピーキー過ぎるスティーズA TW HLCをマイルドチューン!

潮汐力(ちょうせきりき)です。
最近メインで使用しているスティーズA TW HLC。

抜群の遠投性能を持つ36㎜スプール機です。
しかし、いかんせん遠投用にブレーキチューンされているため、突風に煽られたり、チョイ投げするとバックラッシュ不可避。

そこで今回はHLCのブレーキを少しだけマイルドにデチューンしたいと思います。

作業風景を動画にしたので参考に!


作業手順

ブレーキチューンと言っても作業は簡単。
展開図を見ながらスプールを分解し、ブレーキユニット根元部分にM5サイズのポリカーボネイト製ワッシャーを挟むだけ。

ポリカーボネートワッシャー(M5)

このワッシャーは、ボルトとセットでコーナンで売ってました。
まずはスプールからブレーキユニットを取り外していきます。

スティーズA TW HLC展開図(拡大)

最初の注意点は(展開図20)Cリング。
シャフトの溝に押し込んであるので、マイナスドライバー等で押し出して外すんですが、外れた拍子に飛んでいってしまうことがあります。
慣れない方はビニール袋を被せて作業しましょう。

私はタミヤのリングセッターというツールを使用しています。

タミヤ 2ミリEリングセッター

リールに多用されるCリングやEリングの付け外しに便利なアイテムですので持っていて損はしません。

Cリングを外すと
(21)スプリングワッシャー
(22)スプリングA
(23)スプリングカラー
(24)スプリングB
(25)スプールホルダー
(26)スプールホルダーカラー
の順に外れます。

続いてスプールシャフトの根元に残っている(27)スプールホルダーピンを抜きます。
これは、つまようじの先を折り曲げて押してやると簡単に外れます。

そして何もなくなったスプールシャフトにポリカーボネイトワッシャーを入れてやります。
このワッシャーの厚み分、ブレーキユニットが外に出るので通常よりもブレーキが効きやすくなるのです。

後は各パーツを順に戻していくだけ。
(23)スプリングカラーにはピンに合うよう溝が刻まれているので向きに注意してくさだい。

難しいのは最後のCリングを戻す作業。
2本のスプリングを抑え込んだ状態で横からCリングを押し込む必要があります。
リングセッターがあれば、セッターでスプリングを抑え込み、反対側から指先でCリングを押し込みやすくなります。

ブレーキはどう変わった?

デチューンしたHLCで早速キャストしてみます。

遠投性に汎用性を兼ね備えたHLC改

めっちゃ投げやすい(笑)
拍子抜けするほどショートキャストがバシバシ決まります。
10g程度のルアーでも、失速する部分でブレーキが残ってくれるので軽いサミングでバックラッシュを抑えることが可能に。

もちろん遠投もOK。
ブレーキが残る分横風に強くなったのでよりイージーにロングキャストできるようになりました。
14g以上であればチューン以前の9割程度の飛距離が出ています。

とはいえ元はバネの硬いHLC。
SVのようなサミング要らずとはいきません。
イメージとしてはMAGFORCE Z+。
通常のMAGFORCE Zより飛距離が出せてHLCほどピーキーではないという感じ。

このチューニングはオススメ?

格段に投げやすくなったHLC改

琵琶湖で100m飛ばすことが目的なら全く必要性のないデチューンです。
しかし、それ以外の現実的なバス釣りにおいてはバイブレーションやヘビキャロでトラブルなく50m先を狙えることが重要です。

チューニング以前のHLCは、回転のピーク時以外ほとんどブレーキが効いていないため飛距離が伸びる反面、突風に煽られたりルアーが失速すると途端にバックラッシュしていました。

このデチューンで単に遠投専用機ではなく、遠投を含む高い汎用性を持った36㎜機になったと思います。
HLCであれもこれも投げたい欲張りな方、オススメです。


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