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『黒人魚』は呪怨の伽倻子さんばりに理不尽

未体験ゾーンの映画たち2019で公開してたから観てきた。
ロシアの映画で、人魚にまつわる言い伝えを主軸に置いたファンタジーホラー。

あらすじ

湖には人魚が住んでおり、その人魚と愛の言葉を交わしてしまうと湖の中に引きずりこまれる。これを避けるにはその人の最も大切な人を差し出さなければならない。しかしこの方法で助かった者はいない。なぜなら人魚は本当の愛を知らないからである…。
という伝承から始まり、話は二人の男女にフォーカスされる。
マリーナという彼女と結婚を控えた水泳選手のローマは独身時代の終わりを祝うため友人たちと古い別荘にやってきた。出かける少し前に彼女とケンカしたためパーティーを楽しめる気分ではないローマ。彼は外の空気を吸いに外へ出て、湖を訪れる。一人で少し泳いだあと、ローマは桟橋に立つ美しい女性を目撃して…。

水が怖い

女性を目撃してから、水まわりで怪現象がローマを襲う。シャワーが急に止まる、キッチンの排水溝から泥水が噴き出す、こぼしていないのに飲み物を入れたカップの底から水が広がっている、プールで人魚の幻覚を見て溺れる、お湯をはったバスタブから手が出てくるなどなど。
水がなくては生活できないだけに、水まわりから襲ってくるのは油断できなくて本当に怖い。トイレで襲われるシーンは無かったからそれだけが救い。

理不尽

ローマと出会った人魚は地縛霊的な感じではなく一度会うと愛の言葉を交わしてくれるまでずっとつきまとってくる。湖を離れても、シャワーで、プールで、バスタブで、夢の中で迫ってくる。どれだけ離れようと寝ても覚めても襲ってくるオールラウンダー。
その目的とは、出会った人をただ苦しめること。身内も襲われるようになり人魚に自身を差し出すことを決意したローマだったが、他の子が好きなんでしょ!と人魚は拒否する。そして逆にローマの周りの人を襲い始める。

一難去ってまた一難ぶっちゃけありえない♪

一度儀式的なものをして人魚の持ち物だったものを返すことに成功し、物語は収束する…かと思いきやもう一展開ある。ああこれでもう怖い思いしなくて済むんだと思っていたところに急展開。ぶっちゃけありえない。

ある。

最後に

ネットの評価を見てみると結構評価低いみたいだけど、ビビりな自分的にはかなり楽しめた。観た後もトイレ行けるのがいい。シャワーは無理。

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