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デジカメとフィルムカメラの思い出

デジタルカメラで撮影した雲の写真の中で 一番日付が古いものを探してみた。

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撮影日時は2001年7月11日となっている。もう20年近くも前だ。

フィルムカメラの時代は、ネガもそこそこ高価で、一本のフィルムで撮れる枚数にも限りがあるので、今ほど気軽にシャッターは押さなかった。人が集まった時や旅行での記念写真がほとんどで、なんとなく空の写真を撮る、なんてことはしなかったように思う。コマが数枚、半端に余った時にその辺の風景や植物なんかを撮って、使いきってから現像に出したりすることはあったけれど。

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デジカメはフィルムがなくなるってことがないから、フィルム交換のタイミングを気にしたり、旅行先に予備のフィルムを持って行ったりしなくていい。なにより、こういうどうでもいいような写真がいくらでも撮れていいなあ、と思っていたことを思い出す。

思いついた時に、いつでも、なんでもないような写真が撮れるって、今は当たり前になってしまったけれど、当時から考えてみるとすごく贅沢で、自由だ。

「デジカメない時代なのにそんなヤバい写真が手元にあるか普通?」的なネットの書き込みに対して、「写ルンです とかはあっただろ?」みたいなレスがあるのを見て、ああ、今の若い人は、写真屋さんで受け取るとき、確認で自分の撮った写真を見せられるあのなんとなく照れくさい感じも経験していないんだなあ!って感慨深かった。

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ヤバい写真じゃなくても、もし今もデジカメというものがなかったら、『(フィルム一本ぜんぶ空や雲の写真か...病んでるのかな)とか思われてるかな』などと自意識過剰気味に考えつつ、精々愛想よく受け取っていたであろう自分を思うと、フィルムカメラの味もわかるけど、デジカメの便利さに、あらためて感謝。



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