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犬とトラウマ

猫ばっかり描いているので、犬、練習しています。

犬……

昔飼ってたんですよね。

でも犬にはちょっとトラウマがありまして。


親が一軒家を建てて引っ越してすぐ、犬を飼うことになりました。

芝生の庭の片隅に、可愛い赤い屋根の犬小屋を建てて、植木市で仔犬をもらってきました。
犬は雑種でした。

まぁ家族みんな、犬と楽しく散歩をしたり犬と戯れる生活を期待していたんだと思います。

私も結構可愛がっていて、散歩をしたり、一緒に水遊びをしたり、楽しんでいました。

でも、そのうちに散歩がきつくなってきました。
一軒家を建ててから、母はフルタイムで仕事をするようになり、そこにいつものノルマと内職もして、散歩……

そして、散歩に行くと、田舎道なので虫がたくさん飛んでいたり、犬の糞を踏むこともかなりありました。
今みたいに糞は持ち帰りの時代ではなかったですしね。うちも、糞を持ち帰ることはしていませんでした。

それでも頑張ってお世話をしていました。

ある時、庭を模様替え(模様替えというのか?)することになり、犬は北側の駐車場の片隅に移されました。
今考えれば、もうその時には妹と私以外犬の世話をしていなかったように思います。

そして、駐車場に姉が車を停めるようになるとのことで、更に北西の、木の根っこの、常に影になっている土地に犬は移されました。

私は理由があって土は触れないので、ほとんど犬の世話をすることはなくなりました。
かろうじて母がたまにと、妹が餌をあげていたように思います。

そんな中、孤高の女性だった犬が、どこの犬かわからない犬と恋に落ち(私はお相手を何度も見たことがあります)出産しました。

出産してしばらくは、まぁ、お世話をしていないわけですから、誰も気づきませんでした。

妹が気づいたかな?もうボロボロに壊れている犬小屋の下に穴を掘って、仔犬はそこにいました。
母犬が舐め取ったであろうが、まだ悪露が残った状態で発見されました。

仔犬は里親に出されることになりました。
母犬は出産以来体調を崩し、そのまま亡くなりました。

里親にもらわれなかった残った2匹はそのままうちで飼うことになりました。

母犬がいた場所では手狭だったため、仔犬は再び庭に戻されました。犬小屋もまた父が建てました。

しかし、お世話をする人はたまに帰ってくる父しかおらず。

犬は2匹ともガリガリにやせ細っていました。

私が離婚して戻った時、私の部屋は犬がよく見える1階の部屋になりました。


犬は
お腹が空いて
自分の糞を食べて食いつないでいました。


その頃にはもう、そういうった犬に対するネガティブなイメージしかなく、私は犬が触れなくなっていました。
手などを舐められても糞のことが頭をよぎります。

私が餌をあげればよかったのかもしれません。
でも私には近づくことが出来ませんでした。

父が休みの日はたまに放し飼いをしていました。
普段散歩に連れて行くことも全くなかったので、2匹はものすごく喜んで、弾丸のように走り回りました。
もう、その姿を見るのも嫌でした。

犬は2匹とも、10年経たずに亡くなりました。

私は犬が触れません。
だから、犬の筋肉の付き方もわかりません。
だから犬が描けません。

今は小さい犬も触れません。
自分の家の、
あの可哀想な犬を思い出してしまって。

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