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詩・言の葉・小説

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詩や言葉の投稿を掲載していきます。 小説もここに掲載していきます。
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#小説

【連載小説】公民館職員 vol.39「エピローグ」

https://note.com/tibihime/n/ne8719921d09f 私が東京へたつ日、それは奇しくも田尻さんがこ…

ちびひめ
2日前
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【連載小説】公民館職員 vol.38「伝わる?」

3月中旬、おっさんはこっちで暮らす住みかを確認に戻ってきた。 社宅なので、確認だけで、ま…

ちびひめ
3日前
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【連載小説】公民館職員 vol.37「面々」

今年のバレンタインはおっさんにチョコを送ることにする。 そして進藤さん、長沢さんにも送る…

ちびひめ
4日前
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【連載小説】公民館職員 vol.36「峠」

進藤さんの次は長沢さんのご両親の説得だ。 長沢さんは少し遠方に実家があるということで、来…

ちびひめ
5日前
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【連載小説】公民館職員 vol.35「理解」

おっさんは翌日、飛行機で東京へ戻った。 見送りに行きたかったけど、今日は外せない仕事があ…

ちびひめ
6日前
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【連載小説】公民館職員 vol.34「おっさん、再来」

「……やっぱり騙せないですよ」 「え……?」 私は言葉に詰まりつつ続けた。 「長沢さんの…

ちびひめ
7日前
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【連載小説】公民館職員 vol.33「ぜんざい」

進藤さんのご両親に会う。 それはとても勇気のいることだった。長沢さんという人の存在を否定してしまうような、そんな感情さえ抱いた。 でも、私がここで頑張らないと二人は幸せになれないんだ、そう自分に言い聞かせている。 「ただいま」 そこは進藤さんのスポーツカーとは裏腹に、純和風の木造の二階建てだった。 「おじゃまします……」 「あらあら、こんにちは!寒かったでしょう?さぁさぁ、こちらへどうぞ」 お母さんが案内してくれる。 少し腰が曲がった様子のお母さん。 使い込

【連載小説】公民館職員 vol.32「奇跡なんです!」

こういうことは早めがいいだろうと、日付調節を早めにしようということになる。 次に土日で休…

ちびひめ
9日前
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【連載小説】公民館職員 vol.31「友達」

『友達を一人連れていっても構いませんか?』 はいはい、構いませんよ! 2つ返事の後、私は…

ちびひめ
10日前
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【連載小説】公民館職員 vol.30「よくできた男」

半分こして食べる料理は本当に美味しい。 「この店のオムライスは美味しいって有名なんですよ…

ちびひめ
11日前
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【連載小説】公民館職員 vol.29「半分こ」

「突然お誘いしてすみませんでした」 進藤さんが言う。 「いえいえ、誘っていただけて光栄で…

ちびひめ
12日前
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【連載小説】公民館職員 vol.28「食事」

進藤さんからの返事はこうだった。 『私もいつも楽しく図書室で過ごさせていただいて、いつも…

ちびひめ
13日前
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【連載小説】公民館職員 vol.27「進藤さん」

それから三日間はぐーたらと寝て過ごした。 いかん。やはり仕事がなくては、私はダメ女になる…

ちびひめ
2週間前
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【連載小説】公民館職員 vol.26「正月」

年末はだらだら過ごした。少しくらい大掃除をしなさいという母の言うことも聞かずに、漫画を読みふける。 大晦日は久しぶりに菅やんと、同期の伊藤ちゃんと、カラオケに行く予定だ。 あんなことがあったにも関わらず関わってくれる菅やんに私は大変感謝している。 伊藤ちゃんは男性で、ちょっとオネエっ気がある年上だ。伊藤ちゃんに会うのは実に三年ぶりとなる。伊藤ちゃんは東京事務所に出向だったからね。超久しぶりに会うので私も楽しみだ。 大掃除を少し手伝うと、母に買い物に乗せていけと言われる