非効率であることの価値
こんにちは。ti.ti.ta(ちーちーた)です。
先日、「オランダではスローレジが人気」といった記事をみました。
この高効率化社会において、あえてスローレジ(非効率なサービス)を取り入れたところが面白いですね。
ということで、他の事例も踏まえながら、非効率なサービスについての付加価値を考察してみたいと思います。
※そもそもスローレジとは
オランダの脱孤独施策の一貫のようですね。
こちらの記事が分かりやすいかと思います。
結論
年齢層問わず、非効率なサービスに対する需要は高いと思います。
ただし、それにみあった対価を支払うという、利用者側の意識改革が必要でしょう。
とりあえず結論だけわかればいいかたはここまで。
以下、この結論に至るまでの経緯をだらだらと書いていますので、ご興味あればどうぞ。
分析
まずは分析。
上記スローレジの事例で注目したいのが、
「サービス受ける側の非効率」
である点です。
サービス受ける側が非効率であることに価値を感じている事例、広義にとらえれば、
・宅配の対面受け取り
・銀行窓口での現金引き出し
・風邪を引いたときの診察
なども該当するでしょうか。
究極的にいえば、スーパーでのお買い物そのものも、サービス受ける側の非効率といえそうです。(ネットでポチって、自宅配送された方が効率よいですね。)
上記に挙げたものは、非効率でもありながらあえてそちらを選ぶ場合もあります。
機械的に効率化されたサービスと大きく異なるのは、対面(もしくは実物)であるところでしょう。
考察
上記に挙げたような、対面・実物で提供されるサービスが、機械的・効率的なサービスと大きく異なるのは
”安心感”
ではないかと思います。
では、どういうときにこの”安心感”という価値が”非効率”というデメリットを上回るでしょうか。
安心感、というくらいですので、不安を感じる場面では対面サービスの方が優勢だと思われます。
この”不安”ですが、例えば大きな金額を伴うもの、初めて行うこと、人生を左右する(可能性がある)ものがなどが該当するでしょう。
この”不安”の大小は人によってことなりますし、シチュエーションによっても左右されるかと思います。
まとめ
安心感を売りにするサービス、以前は当たり前だった(というか、それしか選択肢がなかった)ものですが、情報インフラや技術の進歩により、当たり前ではなくなり、改めて付加価値として機能しているのではないかと思います。
反面、サービスを提供する側は少しでも利益を高め、経営を成り立たせるため、高効率化し、少人化することを是とし、手間隙かけないサービスが基本となりつつあります。
つまり、我々消費者があえて非効率的なサービスを受けるには、サービス提供側にも相応のコストを強いることになっているのです。
いろいろと選択の幅が広がると言う点で、私自身はいい流れだと感じますが、我々消費者としても、非効率であることに対価を支払うという価値観を持っていかないといけませんね。
余談。
そういえば、車はディーラーで買うのが当たり前でしたが、テスラがその辺りぶち壊してきましたよね。
この流れだと、家とかもそのうちネットでポチれるようになるのでしょうか。(すでにあったりして)
では、今日はこのあたりで。
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