ラノベ1 83話

先輩1「見ろよ」

 

ぐい

  

(女子生徒Bは動かない)

 

 
男「『今まで』通りならば」

「そろそろ現れる筈だ」

「高文連の夏の大会 決勝戦」

 

「A高校とB高校の対戦は 無期限延長戦へと進み」

「A高校がE.I.N.S. device を使用」

 

「おや」

ぶばばばば
 

「見ろよ」

「崩壊していくぞ」

 

 
(闇空に赤黒く塗りつけられた図形)

 
先輩1「さあ」

(魔法石が鈍く光る)

「あと1つ」

 
 

どさり

 

先輩1「さあ Aちゃん」

「魔法石 使えるかな?」

「いっぱい練習して来たんだもん」

 

 
「出来るよね」

女子生徒A「あうう」

「こわい」

「こわい」

 
 

女子生徒B「(奴の狙いは 魔法石8種の同時駆動)」

「(もう一度 魔法無効化で)」

「……」

「(駄目だ)」

「(E.R.N.S)」

 

[無数の矢が空間に束縛されている]

 

女子生徒B「(魔法無効化の瞬間)」

「(これら全てが私を貫く)」

がし

がし

がし

 

(魔法石を破壊しようとするが)

 

先輩1「魔法石は」

「飼い主の所に帰ってくるの」

 

「壊しても」

「壊しても」

「壊しても」
 

女子生徒B「……」
 

先輩1「諦めなよ」

 

「良いこと教えて上げる」

「死んでも無駄だから」

「魔法石は起動者が死んでも 動き続けるの」

「あはははは」

 

 
(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?