ラノベ1 77話
もう一人の白衣:ああ 娘よ
お願い息をして
双子の妹: お姉ちゃん 動かなくなっちゃった
ゆらり
少年: H.E.I.S.を使え
…そうすれば 助ける事が出来る
もう一人の白衣:…量子効果に特化された魔法石…
少年:生と死の線型結合…シュレーディンガーの猫を構成出来る
もう一人の白衣:嫌だ
だってこの子 まだ死んでないじゃないか
少年: 時間の問題だ
まあ ○者が生き返る訳も無い
おそらく上手くいかないだろう
…そうだな 確実に助けるなら
私にその石を使えばいい
やはり少年の体では やり難いのでね
もう一人の白衣:言ってる意味が判らない…
少年: 同一の存在の直交したベクトルを同時にこの世界に存在させるだけだ
と言えば 貴女には理解出来ると思ったが
早くしろ その娘 本当に○ぬぞ
もう一人の白衣: …わかった
起動
黒服の少女:…生身の大人には無理だよ
○んじゃうよ
大人ってのは
諦める事を知ってしまった存在さ
良くも悪くもね
魔法石は 夢や希望や妄想を食らいつくすのさ
もう一人の白衣:(…ごめんね)
(今まで何も 親らしいこと)
(してあげられなかった)
(○ィズニーランドも 行こう行こう言って)
(結局 行けなかったね)
(ぱっとしない人生だったけど)
(あなた達に出会えたのは)
(本当に良かった)
(双波)
(華花)
(…○ィズニーランド 行きたかったね)
(彼氏と行けや)
[何も見えなくなり]
(少年は意識を失っている)
男: さて 約束だ
○にかけの この双子の姉は助けてやる
私は[機械]を使って
この魔法石試験の行われる『前に戻る』
厳密には ポアンカレサイクルでその存在が保証される 次の宇宙…
そのよく似た星のよく似た街のよく似た事象…その直前までワープする訳だが
適当に誘拐してやるよ
[次の宇宙]
双子の姉: あなた達は…
黒服の少女: ごめんね あんたを守るにはこれしか無かったのさ
私はジュリエット
マンデルブロート様の
忠実な・頼れる・割と可愛い部下さ
男:…
双子の姉:私は…
(誰だっけ?)
男: …アンリエット
それがお前の名前だ
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そして 妹は悲しみにくれて
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続く
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