短編 3話
[SNS]
○○「外国人を排斥せよ」
「当民族のDNAを守れ」
liberty_angel「あのな」
「当民族のDNAって何だよ」
「科学的に言えば そんなものは存在しない」
「ある学術機関が当国民のDNAを解析したところ」
「某国人固有のDNAと隣国人固有のDNAが主だった」
「幻想なんだよ」
「我々は全てかつての外国人の子孫なのだ」
「何をいまさらだろう」
○○「うぐぐ」
……
キーンコーン
女子生徒「(しまった)」
「教科書……」
青年「?」
すっ
(黙って教科書を見せる)
女子生徒「あ ありがとう……」
……
[休み時間]
青年「昨日 君が早退した後」
「時間割変更の連絡あってさ」
「連絡無かった?」
女子生徒「……何も」
しょぼん
青年「仕方無いな」
「ライン教えて」
女子生徒「あ あの」
「(誰も連絡くれないから)」
「消 消えちゃった」
青年「インストールしてやる」
女子生徒「い いらないよ」
……
[自宅]
女子生徒「結局 メアドで許してもらったけど」
「(頭を抱える)」
……
[SNS]
(遅くなっちゃった)
○○「当民族は誇り高き民族」
「外国人から当国を守れ」
RW「御意」
liberty_angel 「ちょっと待て」
「お前 改心してないのか」
「助けてやったのに」
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(前回)
bowa-
(火の悪魔が近づいてくる)
女子生徒「あれ……何なの?」
小動物「あれは彼の苦しみが具現化した悪魔」
「普通の人間には見えないんだけどな」
女子生徒「つまり……私は選ばれた適格者って事だね!!」
小動物「話が早い」
「君の命を捧げて 彼を救うんだ」
女子生徒「よし わかったよ」
……
小動物「天使化が長引くと その分寿命が減るからな」
天使「わかったよ」
「殺しちゃっていいの?」
小動物「悪魔を殺しても」
「その本体…あのネトウヨにダメージは無い」
ちゅどーん
天使「楽勝だったな」
(回想終)
………
RW「……あれ本当に お前なのか」
liberty_angel「お前 特定したからな」
「差別的発言繰り返すなら通報するぞ」
○○「何の話か判らんが」
「外国人排斥デモは予定通り決行」
「左翼のカウンターデモも予想される」
「万全の対処を」
RW「わかった」
liberty_angel「おい」
「お前まさか行かないだろうな」
RW「……」
「俺は君が」
ぽーん
SNS「あなたの知り合いがこのSNSを利用しています」
「友達に加えますか?」
……
女子生徒「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
絶対バレた
即 アカウント消去したけど!!!
やべえやっべえ 心臓に悪い」
はあはあ
女子生徒「…」
「あいつ なんて言おうとしたんだ?」
続く
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