短編 2話
[自警隊基地]
(巨大軍事兵器)
侵入者「やれやれ」
「飯国で目撃されているUFOの正体が」
「当国の軍事兵器とは」
(警報)
自警隊員「侵入者だ」
「捕らえろ」
侵入者「おや」
「見つかったかな」
隊員A「大人しくしろ」
侵入者「はい」
(侵入者は隊員Aの頭部を蹴り飛ばす)
(隊員Aは動かなくなった)
隊員B「撃つぞ」
侵入者「何だ」
「お前らに私を○せるのか」
「……」
「無理なのか」
「つまらんな」
[剣]
(侵入者は隊員Bを袈裟切りにした)
侵入者「…古代 人々は 個々で生きるより」
「共同体として生きることを選択した」
ゆらり
隊員C「反撃の為 銃火器使用を許可」
(隊員Cは串刺しになった)
侵入者「その営みの中で」
「共同体にはただ1つのルールが生まれた」
「簡単なルールだ」
「 『仲間は殺すな』 と」
「その結果」
「殺人が許容される2つの例外が生まれた」
隊員D「殺せ」
(隊員Dは炎上した)
侵入者「つまり」
「仲間じゃなきゃ殺していいんだよ」
例外1:戦争
「もう1つは……」
(物陰から隊員Eが飛び出す)
隊員E「死ね」
ぐさり
(ナイフで心臓を一突きにする)
どば
(ナイフは隊員Aの心臓を貫いている)
隊員A「痛い」
(隊員Aは口から血を噴き出している)
どさり
侵入者「……隊員Eくん」
「ルールを破ったね」
(隊員Eの首には鎖が掛けられ)
がらがらがら
(吊るされ)
(動かなくなった)
侵入者「お前は仲間を殺した」
「ルールを破ったんだ」
「だから殺される」
例外2:死刑
ーーー
侵入者「いやー退屈だったな」
「……」
「『戦争』と『死刑』という」
「2つの殺人システムを内包した共同体は」
「後に『国家』と呼ばれる事になるが」
「さて」
「この国で」
「私は幸せになれるのかな」
少女は跪いた
続く
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