ラノベ1 85話

先輩1「あの傷で生きている訳が……」
 

 
「!」 
 

「そ そうか 魔法石の能力か」
 

「私が君の魔法石を奪う前に」
 

「能力を発動していたのか」
 

「君の魔法石は流れを制御出来る」
 

「血が流れ出すのを防いだんだな」
 

「それでも殴打による 細胞組織の破壊 それに伴う血中カリウム濃度上昇は防げない」
 

「そろそろ魔法石の効力も切れてきたのだろう」
 

「……早く病院へ」

「ショック死してしまうよ」

「……」

「君が 私を嫌ってるのは当然だと思う」

「君のパパ○したの 私だもんね」

 

(部長「何を言っているか判らんな」)

(「あんな犯罪者予備軍 ○んで当然」)

(「お前は悪くない」)

  

先輩1「……私ももう 長くないんだ」

「魔法石の力で抗って来たけど」

「大人には魔法石は使えないからね」

「私は」

「こんな人生嫌だよ」

「やり直したいの」

「他の人みたいに 元気にいろんな所行って」

「走り回って」

「お付き合いして えっちな事して」

「……」

 

(ぎゅ)

  

(部長「嫌か?」)

(「私と過ごした時間は」)

(「私は楽しかった」)

 
続く

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