ラノベ1 81話
少年は走った。
ーーー
今までのあらすじ
モブ1君はみんなの人気者だから
謎の装置を使って3つに分けたよ
デート中に部長が女子生徒Bをぼころうとしたら
逆にぼこられて 魔法石が爆発したよ
モブ1-1が○にかけ
女子生徒Aは機械の力で 次の世代の宇宙に
行きました
モブ1-2は置いて行かれちゃった
3人のモブ1は そのうち1人○んだら
みんな○んじゃうんだ
どうしよう
ーーー
モブ1-2「何が……どうなってる」
モブ1-3「みんな動かない」
苦しい 苦しい
モブ1-1「俺はもう駄目だ」
モブ1-2「ふざけんな」
「お前が○んだら」
「俺達まで……」
「嫌だ」
「まじで○ぬのか」
「本当に あの子に会えなくなる」
ぞぉ
女子生徒B「えへへへへー」
(体中から闇を吹き出しながら)
ゆら
ゆら
モブ1-2「こっち来んな」
モブ1-3「Bちゃん やめるんだ」
(モブ1-3が女子生徒Bを抱きしめると)
モブ1-3「ぎゃー」
(モブ1-3は炎上した)
モブ1-2「やめろ……やめてくれ」
「俺が○ぬ」
とんとん
2年生2「モブ1さん」
モブ1-2「君は……」
2年生2「私も爆発に巻き込まれて」
「負傷してしまいました」
「あの子……妹は私が始末します」
「だから」
ぎう
2年生2「あなたは 次の宇宙へ向かって下さい」
「今なら間に合います」
(苦しそう)
2年生2「あなたがこの宇宙を去った後」
「他の2人のモブが○んだという情報は」
「次の宇宙には届きません」
「あなたは○なない」
「……アーノルド」
(ニャー)
2年生2「頼んだよ」
……
[次の宇宙]
モブ1-2「ここは……」
[女子生徒Aの○体]
モブ1-2「ああああああ」
女子生徒B「急に叫ぶなよ」
「びっくりするだろう」
モブ1-2「何て非道いことをするんだ」
女子生徒B「知らないよ」
「彼女が急に 蹴っ飛ばして来たから」
(ぴーぽーぴーぽー)
……
[数年後]
ぶぼぼぼぼ
ぷすんぷすん
からんからん
モブ1-2「戻りましたー」
店長「次 ○○町○丁目」
モブ1-2ナレーション「俺は大学受験に失敗し」
「フリーターとしてその日暮らしを送っていた」
きききき
モブ1-2「この部屋だな」
ピンポーン
(薄着の女)
(髪は伸びている)
「はいはい」
がちゃ
「え……」
「あれ?」
「モブ1さん?」
……
[深夜のファミレス]
モブ1-2「いや 何て言うか……」
院生B「……良くあることだよ」
「モブ1さんの夢は レベル高かったから」
「今でも充分素敵ですよ」
「院生何て 就職出来なきゃフリーターとおんなじですし」
(髪の毛くるくる🌀)
モブ1-2ナレーション「(彼女の罪は)」
「(魔法石の副作用としての心神喪失として)」
「(不問となり 保護観察に置かれた)」
「(その後 飛び級で大学院へと進学したらしい)」
モブ1-2「なんか……結構可愛いからびっくりした」
院生B「うーん 彼氏の趣味かな」
モブ1-2ナレーション「(そうですよね)」
「(俺以外はみんな幸せになる法則)」
モブ1-2「あのさAちゃんの事……」
院生B「帰る」
……
院生B「ついてくんなよ」
「警察呼ぶぞ」
モブ1-2「違うんだ」
「俺はただ」
「彼女に会いたいんだ」
「あの『機械』を使えば」
「お前が作れば」
「また会えるんじゃないのか」
院生B「……うるさい」
「私には無理なの」
「私に期待しないで」
「やっと幸せになれたの」
「だって 私のこと好きだって言ってくれたのは」
「あの人だけ何だよ」
「さよなら」
(タクシーに乗り込む)
ぶろろろろ
……
モブ1-2ナレーション「その後 彼女が実験中の事故で○くなったと聞いた」
「まず彼氏が○くなり それをどうにかして生き返らせようと していたらしい」
……
院生Bの姉「妹が貴方にこれを」
モブ1-2「これは……」
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[手紙]
モブ1さん
嘘ついてごめんなさい
実は『機械』は出来ているのです
ほとんど
でも1回使ったら壊れます
だから
私達の1番 楽しかったあの時
その頃に戻るように調整しておきました
後は
ご自分で魔法石を集めて
自分で『機械』を作って下さい
Aちゃんは○んでいません
きっとどこかの宇宙で生きています
平然と
警告: あの子結構弱いから ずっと一人ぼっちにすると 泣き出しますよ 意外ですよね
☆『機械』は適当にネコ入れて使って下さい
おわり
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モブ1-2ナレーション「俺は結局 その『機械』を」
「使えなかった」
(『私があなたの事好きって』)
(『そんなに意外でしたか?』)
……
[20年後]
男「今日も俺は無様に生きている」
「もし 本当に愛する女性と結ばれていれば」
「こんな事には」
娘「パパ」
「心の声 だだ漏れです」
「ママが可哀想です」
(林檎の皮を剥いている)
……
男ナレーション「(妻が義妹の遺品を持ち帰った)」
「(そのノートに残された計画によると)」
「(彼女の行った実験は 彼氏の死したベクトルに)」
「(シュミットの直交化法を適用する事だった)」
「(実験は失敗した)」
「(彼女の技術的未熟さ故に)」
……
男「きっと」
「こんな惨めな自分じゃない」
「本当の自分が居るはずなんだ」
「助けてくれ」
「Bちゃん」
実験は成功した。
続く
(第3巻終わり)
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