ラノベ1 70話

モブ1さん…
 

愛してる
 

大好き
 
 
ずっとこうしていたいよ
 

(少女は涙を流している)

 
モブ1さん…

 

愛してる

 

大好き

 


 

 

 
部長: 何やってんだ馬鹿!!

 

女子生徒B:  Aちゃん…

 

 
2年生2: …やってしまったね。

 
 

 
彼女はもう駄目だ。

 

モブ1君、 彼女に何を言ったの?

 

 
モブ1: 僕はただ…

 

 僕にはずっと好きな人がいます

 今もその気持ちは変わらない

 だから…

 君の気持ちには応えられない

 

そう言った。

 

部長: …

 

 
2年生2: 彼女の持つ火の魔法石…
 
[Svovlstikkerne]

対象の神経・認識系に干渉し 幻影を見せる…

  

モブ1: (知ってる)

 

2年生2: そして

この魔法石の最後の灯が尽きる時 彼女は○ぬ。

 
でも彼女は この魔法石とは別に「機械」を所持しているから

○んでも10分『戻って』生き返る事が出来る。

 

そんな訳で [Svovlstikkerne]の効果対象を自分にすれば

ずっと 自分が望む 美しい幻影を見続ける事が出来るのさ。

私達にとっては たった10分間の繰り返しに見えるけど

彼女にとっては 何億年 何兆年もの繰り返しさ
 

その気の遠くなる時間の中で

 

おそらく 私達の事も忘れてしまっているさ

 

自分が誰なのかも 

 

言葉も

 

ただ

君の事だけは 覚えてるかも知れないね。

 
心地の良い概念としてね。

 
モブ1君。
 
 

女子生徒B:  私が…機械を発明してしまったから…こうなってしまったの?
 

嫌だよ

 

2年生2: …相対性理論でさえも

アインシュタインの天才が無くとも

いずれは誰かが発見していただろう。

 
 
…君が 機械を完成させる事を拒絶したとしても

誰かが… いずれ完成させてしまうかも知れないね。 

ただ言えるのは その場合 確実に彼女は助からない。

(優しく髪を撫でる)
 
  

女子生徒A: あ…
 
 

2年生2:…君も辛かったんだね。 すまなかった。

 

 

 
続く

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