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【婚活心理学】「結婚は人生の墓場」の意味。誤解が広がる理由とは

「結婚なんてするもんじゃない」という文脈で使われる言葉。独身時代と比べて自由が減り制約が増えるという結婚のネガティブイメージを表現するものとして、特に男性の中で定着しています。

この言葉の本来の意味は、結婚を卑下するものではありません。
一説によると、19世紀の詩人・シャルル・ボードレールが残した言葉とされています。当時はさまざまな性病が流行していて、それが原因で命を落とす人も少なくありませんでした。不特定多数と体の関係を持つことは、性病での死をもたらす時代でした。
そんな中でボードレールは『病に侵されずに生涯を送りたいなら、相手を一人決めて結婚し、清くあり続けよう』という意味を込め「結婚は人生の墓場」と綴りました。

当時は、パートナーとだけ関係を持つことは自分とパートナーの身を守ることにつながりました。結婚こそが、安寧な人生を送って墓に入るためのベストな選択肢である、と解釈できます。

国と時代は違えど、「結婚は人生の墓場」=結婚が安寧な人生を送るベストな選択肢であることは変わっていません。
事実、既婚者の70%以上は「結婚して幸せになった」と回答するビッグデータも。
とはいえ「そんなデータは信用ならん!」という声も聞かれます。今回は、「結婚は不幸」という"誤解"が生まれるプロセスを解説することで、結婚が幸せである証明をしていきます。

「結婚は不幸」バイアスは、婚活中のストレスから生まれる

前述の通り、結婚後に「幸せ」と答える既婚者は約70%です。つまり、約30%は結婚後に幸せを感じられていないのも事実です。
自己理解をしないまま結婚した場合、結婚後に不幸になることは大いにあります。SNSを見ると、そんな不幸エピソードは簡単に目に入ります。
そして、私たちの中で無意識に「結婚は不幸」バイアスがつくられてしまうのです。そのプロセスをここに整理します。

婚活中は前向きでいられないこともあります。なかなか良いご縁がなかったり、素敵な人とうまく交際を続けられなかったり…ネガティブになることがあります。
そんなとき、脳内には<A:結婚したい(+)>けど<B:婚活がうまくいかない(-)>という相反する思考が生まれます。掛け算すると(+)×(-)=(-)となります。脳内が(-)状態になっていることを認知的不協和と言います。認知的不協和は強いストレスとなり、なんとかして解消しようという思考が働きます。その結果、次の方法で認知的不協和を解決しようとします。

確証バイアス
<A:結婚したい(+)>けど結婚できない(-)という状況を正当化するため、『結婚はネガティブである(-)』とする情報を無意識かつ積極的に取り込んでいきます。
例えば、お酒好きな人は『酒は百薬の長』という情報を集め、『酒は蓄積毒』という情報を遠ざけます。その結果として…
<A:お酒が好き(+)>×<B:酒は百薬の長(+)>=(+) という思考を築きます。
<A:お酒が好き(+)>×<B':酒は蓄積毒(-)>=(-) より、脳内スッキリですよね。なお、意思の強い人は
<A':お酒は嫌い(-)>×<B':酒は蓄積毒(-)>=(+) にすることもありますが、レアケースです。

確証バイアスによって、脳内の<A:結婚したい(+)>という思考を<A':結婚したくない(-)>に変化させようとするのです。結果として、
<A':結婚したくない(-)>×<B:婚活がうまくいかない(-)>=(+)
という(+)状態になり、脳内スッキリ。ただし婚活は辞めてしまうでしょう。

以上より、『既婚者のうち30%という少数派が発信する「結婚は不幸」エピソードを、ストレス状態にある婚活経験者が無意識に取り込んでいる』と整理できます。
つまり、婚活がうまく進んでいる人が多ければ『既婚者の約70%が発信する「結婚は幸せ」エピソードが、そのままマジョリティとなる』と考えられます。

人生の大きな決断である結婚。そのプロセスでは苦労があるのは間違いありません。婚活をしている中で
「そもそも結婚したくないのかも」
「結婚しても幸せになれるか分からない」
という悩みが出てくるのも、認知的不協和によるものです。
この状態をうまく乗り越えられれば、本質的に幸福な結婚生活をゲットできます。

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