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880円、Gセットで十分

弘明寺商店街かいわいでご飯を食べるなら、だいたい『大むら』のきつね丼か、日乃屋のカレーというのが良くあるチョイス。

それまではよく、
そう、
あの有名なのか何なのかわからない、『廣州亭』の斜め向かいにあったベトナム料理に入ってポイントをためて、ころあいを見計らってベトナム珈琲をいただいていたのだが、ともかくあの場所にできる店、出来る店、ことごとくつぶれてしまう。

コロナ禍もあったとはおもうけれど、それよりも前からさんざん店舗が変わった。ベトナム料理屋も二軒かそれ以上変わったはずだ。

今だとマッサージ店、なのかな?
どうなっているのかわからない。

そうはいってみても、大阪にいる頃からハマった、ベトナム料理はたまに食べたくなる。
いや、パクチーを食べたくなる。
パクチーさえあれば幸せともいえる。

そういうわけで何か知らないかなあって思い歩いていたら、商店街脇路に一軒のお店を発見。

その名を、
『ベトナム・フォー』といいます。

すごい。
そのままじゃん。

ちいさな店舗なのだけど、なんともかわいらしいお店がまえ。

引き戸を引いて入ると、店内結構人がはいってる。
しかも外国のお客さんが多い。
おお、これはいいお店かもしれないとおもい、入店。

もちろん、注文は鶏のフォーのセット(Gセット生春巻き一つ付)。
大体これを食べればそのお店の味がわかるという寸法。

注文してから出てくるまでが早い。
ご主人と、接客の方のふたりで店内回されているのにまことに手早い。

ついていたレモンを絞って熱々のフォーのスープをひとのみすると、これがたいへんすばらしいお味。

麺ものであんましスープを飲み干すことはしないんだけど、このやさしいお味のフォーはそれにあたいする。完食!

そして生春巻きも、よく海外ユーチューバーが日本食をほめるときにのたまう「フレッシュ」! その言葉はこの生春巻きに冠せられようというもの!

もうすこし若ければもっと食べたくなる。
いつも持ち帰ろうかどうしようか悩む豊富な種類のバインミー。

でも、お忙しそうだし、今回はよしておいた。

はあ、満足。

観音橋にさしかかると桜が八分咲きくらいの様相。
まわりをみると花見にきているひとたちであふれている。
いつぞや友達と眺めたこの大岡川。

感染者はだんだん減っている……のか? 神奈川??

またなに気負うことなくこの眺めをみられる日がきたらいいなあ。


珈琲と岩茶と将棋と読書と、すこしだけ書くことを愛する者です。