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あとは、頼みます

免許の更新に二俣川まで行ってきた。
「年末はこみますのでお早めに」という圧があるようでないような声が、ワタシの冷静バージョンアーキテクチャにヒットしていたので出かけてみた。
急いで横浜駅まで出て、久しぶりの相鉄線。
横浜駅までのあの10分。本当に長い。ウォーズにもってこいなのだが、途中で長いトンネルがあるので、スターウォーズのクワイガンVSダースモール戦みたく、待たされることがある。もちろんワタシは瞑想しない。息を整えるだけだ。
車窓はみあきた。それほど長くこの世界に生きているからだ。
このルートは体になじんでいる。過去への足取りは葬送のフリーレンに匹敵する。
相鉄線。
さっそうと改札をくぐって快速にのりこむ。
あいかわらず席が埋まっているが、前の車両まえの車両へと移動していって座るシートをみつけることができた。
それにしても、
あたらしくなった相鉄電鉄車両の色味、あれでいいんか?
頭にうかんだのは関空からやってくる難波へひた走る、あの仮面ライダーの悪いヤツっぽい、顔色の悪い……まあ、好みというものはあろう。
相鉄線、京急線に乗っていると都会って感じがしてしまう。
高いところを走っているので、並ぶビル群を視線の先によくとらえることができるから。
さむくなった。車窓から見える風景だって、紫外線対策ようなフレームが貼ってあるんだろうからなんとなく暗くみえてしまうってのはあるのかもしれないけれど、その先にうち並んだマンション建築のそっ首たちが、生きていないように見えて仕方ない。

二俣川で下車する。
ここへ降り立つと、どうしても鎌倉時代の決戦場所だっていう思い込みがかつ。ちょっとした茅ヶ崎チックさ、京急逗子チックさを感じさせる駅周辺部位。ここもまた高級感ただよう何かをかぎっとってしまうワタシの鼻は、慢性副鼻腔炎なので、あやまっているに違いない。
バスが更新センターまででている。
1番の乗り場にむかうと、すでにすごい列ができている。
うわっ、なんやねんこれ? とか思いつつ、やってきたバスに乗ったのだが、この方面、病院もあって、そちらで下車される人もかなりいたので、実際はそうでもなかったのだろうと思い、更新センターでステップをおりると、とんでもないくらい更新に並んでいる人たちがいて、早めにやってきたワタシとはなんだと。

それでも並ぶ。
ワタシはとにかく行列に並ぶという行為が大嫌いなのだが、大嫌いでもこればっかりはどうしようもない。記載事項に書き込みを入れて、途方もない行列に並ぶことに。これだけの人数が並んでいるのに、視覚検査はふたつしかあいていない。イライラしているワタシ。ワタシの前に並んでいるバイカーらしき男が、何かというとウナギの寝床状態をつくって列をループさせているバンドに、進むたびにさわったり、接続部分をはずしてはつけはずしてはつけしてたりして、一層イライラ感が増す。
なんなんだ、君は。何で、わざわざ触るんよ。
しかしその彼が斜め向かいで退屈していそうな子供に、笑いかけていたのでまあいい人なんだろうなとか思ったけど、やっぱどこかでイライラしている自分の包容力のなさを実感。
ようやく視覚検査を終えて、さらに並んで教習室へ入る。
入ってから教習始まるまでまた長い。
持ってきていたノートに、ああでもないこうでもないと大好きなプレピーでどーでもいいことを書き連ねていると、教習が始まった。
神奈川県は死亡事故がそれなりに起きているのを知り、うちの近くの警察署に示されている死亡事故者数、ゼロってのはいったいなんなんだろうとひとりごちる(心の中で)。しかし、歩行者が被害にあっている率が高いので、ワタシも気を付けたいが、まあ、この体格だ、逆に車を跳ね飛ばしていきたいようにマジックリアリティ的には思い込んでいく所存だ。
ほとんど運転などしないので、勝手にゴールド免許なワタシが、イライラする時間はそれほどではない。
時間がきて新しい免許証をうけとった。

まあ、あれだ。
回数を数えるごとに免許証の写真写りのひどさには辟易させられる。
この写真がひどいことによって、ある意味犯罪抑止につながっているのではないかといぶかしがるワタシの人間性の卑屈さをかみしめつつ、歩いて駅へ向かおうとしたら、出たところで献血のお願いを懸命にされた。
しかし、ワタシはダークタワーシリーズの主人公がごとく、その訴えを振り切って立ち去っていく。なぜなら、二俣川駅周辺にはお目当ての焙煎屋があるからだ。
嬉々として足取り軽く向かうと、なぜかその店はお休み。
天網恢恢疎にして漏らさずとはこのこと。
涙をぬぐってわが町へむかった。

かなしい。

悲しいのは、先だっての呪術廻戦。
ナナミン、なぜなんだよ。
寒いから鍋とか具沢山の味噌汁をたっぷりと食べて、悲嘆にくれているであろう虎杖悠二を思う。くれている暇もないか。はあ。

珈琲と岩茶と将棋と読書と、すこしだけ書くことを愛する者です。