見出し画像

愛されるということ

こんにちは、能鷹です。たいそうな題名にしましたが別に家族愛でも恋でもありません。会社や社会の一員として、人間関係を考えた時の「人に愛される」とは、です。

「愛されキャラ」

ってどういうものを思い浮かべますか。

・いつも笑顔でちょっとお茶目で場を盛り上げてくれる感じ。

・小さいことにも大きく反応してくれる人。

・失敗がかわいい、切り替え早くてポジティブ。

・愛嬌がある。


私はそんなイメージです。かくいう私は

・笑顔にならないと会話できないから笑顔ではいるけれど、話はへたくそ。ぼそぼそ喋るし、反応は本気で嫌なときや好きなものにしかできない。うわべのかわいいーとか苦手。ある意味素直で、嫌なものを前向きな行動に変えるのは無理。好きなものも斜に構えて後で喜ぶ。

・まじめなのと他人頼るのが下手すぎて、相談を全くせず人に後で指摘されて傷付く。相談を受けるときはアドバイスを冷静にしてしまう。すごいですね、(引き気味)の反応を何度いただいたことか。

・嫌なことには目をそらすし、社会人言葉が苦手なのであ、はーいとか、かしこまりました(聞いてないという意味)で返す。面倒な時は他人とかかわらない。

・そのくせ内に秘めた目立ちたがり屋でかまってちゃんなところがある。ここきれいに掃除したよーとか1日何回も言ってしまう。自分がすごいモードの時は他人に関わりに行く。正直きもいと思うけどやめられない。

という、お世辞にも愛してもらえるキャラではない。


でも、たぶん自分が思っている以上に前職で愛されていたと思う。


1か月休職した後、普段ツンツンしてる後輩が抱き着いておかえりと言ってくれた。

最初の上司は退社なさったけど、今でもこまめに連絡をくれる。

苦手だと思っていた後輩から急に電話が来て、近くにいるので会ってほしいといわれる。

反発しまくってた先輩からBBQのお誘いがくる。


などと色んな事があった。

そして退職した時のメッセージカード。会社のなんて所詮、みんな

「今までお疲れさまでした。お世話になりました。新天地でも活躍されること、応援しています。」

という定型文である。今まで退職した人へのメッセージを収集することもあった。そこでは文末と表現を変えた定型文がひたすらに並んでいたのだから、私のだってそうだろう、と思っていた。


でも、実際は違った

「さみしいですーすぐ戻ってきてくださいね笑」

「これからどうすればいいんですかーー!!」

「おーつーかーれーー!」

「私を社会人にしてくれたこと、本当に感謝しています」

「その辺で会っても逃げないでね、怒るよw」

「成長見られて幸せだったよー」

「いてくれたから頑張れたことがたくさんありました」

など、多種多様にあふれていた。そこは社会人としての定型文の付き合いではなくて、私に対して、彼らの言葉でメッセージを書いてくれている人の集まりだった。

内容は確かに社会人だったかもしれないが、感情がはっきりと乗っていた。そう感じざるえないメッセージたちだった。

私の好きなキャラクターのイラストを紙いっぱいに描いてくれた方もいた。

好きでもない人間に、こんなに個性とオリジナリティある文章を書いてくれるわけがない。そう、私は確かに愛されていたんだ。

何をするにも不器用で卑屈な、愛嬌の欠けている私だけれど。

メッセージから溢れて読み取れるような、みんながみんならしくいられるような手助けがきっとできていてそれが愛されるということにつながっていたんだ。

ふと、年上の後輩から言われた言葉を思い出す。


「能鷹さんは他人の悪口言わないから好きです。」

たぶん、これの集大成が、こういう隠れ愛されキャラとしていられた理由だと思う。私自身がありのままの他人を愛していた。悪い部分を嫌おうとせず、受け入れた。それが私に素直に戻ってきた。


これから転職してまた新しい会社、仕事と付き合っていく。

関わるひとががらりと変わる。

それでもこの気持ち、不器用だけど他人を大事にする芯を持っている私らしさで、愛されるようにまた、歩んでいこうと思います。

書きなぐっていて、ポジティブなきもちになれました。

今日も読んでいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?