目的を成させるG.A.Pモデル

"if you fail to plan, you plan to fail."

(計画に失敗することは、失敗の計画をすることだ。)

目的としたことを成すためには、必ず事前に「計画」を樹立しなければなりません。計画は、まず目的(Goal)を定め、その目的を成すための活動(Action)を定義し、その活動を実際に実現できるように潜在能力(Potentiality)を育てることまで含まれていなければならないのです(G.A.Pモデル)。

この計画樹立の中で最も重要なことは、目的、目標を定めることです。最初のボタンを留めることです。しかし、意外とこの目標樹立をまったくしないまま物事を始める場合も多く、目標樹立をしたとしても、ちゃんとうまくできずに、言葉の通り、最初から失敗を計画しているに等しい場合が思ったよりも多いです。

それは「的(まと)を定めないで矢を放つこと」、または、「目的地を定めていないことや、あるいは間違えて定めてしまって、果てしなく広がる大海原を櫓をこいで進むのと同じように、最終的には力だけが奪われ、その結果虚妄なこと」と同じです。

この目標の樹立にはS.M.A.R.T原則があります。

S (Specific) 目標は、具体的に決めなければなりません。「来年は一生懸命実践するぞ。」といったようなことは「目標」と呼ぶことはできません。

M (Measurable) 測定可能でなければなりません。「いくら稼ぐ」とか、「本を何冊読む」など、定量的に評価できるものであってこそ良い目標といえます。

A (Attainable) そして、実現可能でなければなりません。「来年は100億円稼ぐ」というのは、その勇気は立派ですが、実現可能ではない不毛な目標です。

R (Relevant) そして、自分の意志や中長期的希望と釣り合っていながら、同時に天の御心とも符合する目標でなければなりません。

T (Time) 「いつか」成されるだろうという期待は、決して成されることはありません。100冊の本を読むと決めたなら、これを6ヶ月で実践するのか、5年で成すのか、明白でなければなりません。その定めた期間によって、直ちに自分の行動が変わってくるでしょう。目的を6カ月以内に成そうとする人と、5年の間に成していこうとする人の行動は、決して同じものにはなり得ないのです。

目標を樹立したならば、そこからはその目標を達成するための効果的なモデル(G.A.Pモデル)を樹立させなければなりません。今年は1年間に50冊の本を本を読み、来年の目的、希望とする状態は「100冊読むこと」です。

まさにこの間隔(Gap、50冊の差)をいかに埋められるかが、自分の宿題です。(Goal)この間隔(Gap)を埋める方法がまさしくG.A.Pモデルなのです。GapをG.A.Pで埋めるのです。

その「目的とする状態(Goal)」は、どのようにつくりだせるでしょうか?

絶対的に本を読む時間を増やす(Action)必要があるし、単純に物理的な活動の量だけを増やすだけではなく、現在の自分において改善できる点が何なのかを探し出して、積極的に改善し変化させる努力も並行しなければならないのです。本を読む速度を早くしたり、集中力を高めたり、活動の生産性を高めるのです。

「目的としていること」をSMARTにうまく樹立させることが重要ですが、目的自体を管理したり統制したりすることはできません。目的は結果であり、結果は結果に過ぎません。だからその目的を成すことにつながる、一年間の自分の「活動」を管理しなければなりません。

そして、より生産的な活動遂行が可能になるように、自分の「潜在能力を育成」すること。

これらを併せてやっていく時に、自分の「目的としたこと」を成す『成功の人生』にすることができるのです。

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